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ロート製薬から香りの家電が登場。花粉の除去も

ベレアラボ ラバロック ミニ アロマディフューザー BLA-005

ロート製薬が運営する香りと感性の研究所「BÉLAIR LAB(ベレアラボ)」は、ポータブルアロマディフューザー「ラバロック ミニ アロマディフューザー BLA-005」を2月21日に発売する。価格は8,800円。

約1mの範囲のパーソナル空間で香りを楽しめる、手のひらサイズのアロマディフューザー。水や熱を使わず、ファンによる送風で香りを広げるため、フレッシュな香りを体感できるという。空気清浄機能も搭載する。

手のひらサイズでコードレス

フレグランスオイルを染み込ませるホルダー部分には、砕いたラバロック(溶岩石)を採用。気泡を多く含むため表面積が大きく、香りの拡散力に優れている溶岩石を用いることで、コットンタイプのコンパクトディフューザーでは難しい本格的な芳香力を実現した。

ホルダーには5層の空気清浄フィルターを内蔵し、花粉を99.9%、PM2.5を99.9%除去するという。また吹出口からマイナスイオンも発生する。

本体上部から給気し、側面から送風する。写真右はアルミ製カバーを外したところで、中央がホルダー
ホルダーにフレグランスオイルを滴下して使用する

芳香の強さは、1時間連続運転の強モードと、1分間運転/1分間停止を繰り返す弱モードの2種類で調節可能。弱モード時は1時間で自動停止する。このほか、滴下するフレグランスオイルの量でも調節できる。

香りを変更する際はホルダーを付け替え、別のフレグランスオイルを垂らすだけで、本体の洗浄などは不要。なお、空気清浄フィルターの機能を維持するため、ホルダーは3カ月に1回の交換を推奨している。付け替え用ホルダー「ベレアラボ ラバロック アロマホルダー」の価格は2個入りで1,980円。

本体サイズは約85×29.3mm(直径×高さ)、重さは約110gと軽量コンパクトなうえ、USB充電式でコードレスのため、出張や旅行時にも持ち運びやすい。連続運転時間は約14時間(弱モード時)、充電時間は約3時間。収納袋が付属する。

香りを変えたいときはホルダーごと交換するだけ。洗浄は不要
コードレスで外出先にも持って行きやすい

ベレアラボは「香り」の価値を科学的に実証する研究所として2019年に誕生。スポーツ選手のパフォーマンスやeスポーツ選手のコンディショニングに香りがもたらす効果などを検証しているという。

「上質で濃い香り」にこだわっているという同社は新発売のラバロック ミニ アロマディフューザーのほか、置き型の「ナチュラル アロマディフューザー」も展開しており、こちらはオイルを直接霧状にするネブライザー方式で80m2の広い空間に対応する。

独自開発の専用フレグランスオイルは全13種類をラインナップ。調香師のクリストフ・ロダミエルさんとともに開発したオイルは、香水と同様の原料を高い比率で使用し、一般的な芳香剤よりも香水に近い香りが特徴だという。

調香師のクリストフ・ロダミエルさん
13種類の専用フレグランスオイルを用意

13種類のオイルのなかでも、特にラバロック ミニ アロマディフューザーに適した香りとして、使用シーン別に5種類が挙げられている。

リモートワークの気分転換にはみずみずしい茶葉の香り「SINGING SHINCHA」(3,850円)、ヨガや瞑想のおともには香木や香道をイメージした「INSPIRING KODO」8,800円、出張先や旅先では柑橘が香る「BRIGHTENING CITRUS」4,950円、ティータイムには「CHILLING LEMON TEA」(8,800円)、1日の終わりのリラックスタイムにはホワイトティーとピオニーの「SMILING TEONY」(4,950円)がおすすめとしている。

ベレアラボ プロダクトマネージャーの栗原優理さんによると、独自のブレンドで精油の単一な香りとは異なる複雑な香りに仕上げ、フレグランスの世界観を表現したという。実際に「太陽を浴びてまだ熱を帯びているオレンジをもぎ取って食べたとき」がコンセプトの「BRIGHTENING CITRUS」を試してみると、柑橘系の爽やかな香りだけでなく甘さも感じられ、太陽のあたたかさが思い浮かぶような香りだった。

【お詫びと訂正】
記事初出時、上記フレグランスオイルの名称を「CHEERING BERGAMOT」と記載していましたが、正しくは「BRIGHTENING CITRUS」でした。お詫びして訂正いたします。

リモートワークの気分転換にも。おすすめの香りはみずみずしい茶葉をイメージした「SINGING SHINCHA」
ベレアラボ プロダクトマネージャーの栗原優理さん

そのほかも一通り確かめてみたが、甘い香り、爽やかな香りとそれぞれ個性があるものの、いずれも落ち着いた香りで、あまりフレグランスなどに馴染みのない人でも取り入れやすそうだと感じた。

特に筆者が気に入ったのはグリーンティーの香りのSINGING SHINCHAと、お香をイメージさせるINSPIRING KODO。SINGING SHINCHAはとにかくすっきりと爽やかで、新しいスタートを切る春にぴったりの前向きな印象を受けた。一方のINSPIRING KODOは茶道、華道と並ぶ「香道」をイメージしているだけあって、静けさや厳かな雰囲気を作り上げていた。

調香師のクリストフ・ロダミエルさんは、「日本には香道があるように、空間の香りを楽しむ文化が1,000年以上前からありました。香水を肌に付けるのはあまり馴染みがないかもしれませんが、空間で香りを楽しむということに関しては、もっと日本から世界に発信していってもいいのではないでしょうか」としながら、より日常的に空間の香りを楽しんでほしいと語った。

既発売の置き型タイプ「ナチュラル アロマディフューザー」
ネブライザー式で、香りを変えたいときはボトルとノズルを交換するだけ