家電レビュー

小型でもしっかり香る。水不要で持ち運べるアロマディフューザーが便利

水を使わないディフューザーが便利

寝る前にリラックスできるようにと、寝室でアロマオイルを使いはじめた。これまでは素焼きのアロマストーンにオイルを垂らしていたのだが、顔を近付けないと香りがわかりづらく、物足りなさを感じていた。

もう少し部屋全体に香りが広がるディフューザーがほしいが、水を使うミストタイプのものは手入れが面倒くさいし、加熱するタイプは寝る前に使うには少し不安。しばらく探してたどり着いたのが、@aroma(アットアロマ)というアロマ専門店のディフューザー「コウ」だ。

ファン式のディフューザーで、本体内部のパッドにアロマを垂らすとファンの風で香りが拡散される。価格は3,300円とお手頃で、コンパクトかつコードレスでも使えるところが気に入って、早速買ってみた。

本体サイズは約65×65mm(直径×高さ)と、手のひらに収まるサイズ
我が家の赤べこと比べてみた。本体カラーは写真のブラウンのほかにホワイトもラインナップ

アロマを垂らして3秒で香る手軽さ

使い方は、付属のパッドに別売の100%天然エッセンシャルオイルを3~5滴ほど滴下して使用する。操作部は電源ボタンのみのシンプルな設計だ。

電源を入れるとすぐに本体上部から風が吹き出る。ベッドサイドに置いて横になってみると、アロマがふんわりとやさしく香ってきた。仕様表では5畳程度の拡散能力とされていて、6畳の寝室を閉め切ると十分に香りが充満していた。

香りの感じ方には個人差があると思うが、強すぎず弱すぎずのちょうどいい具合だ。ファンの風量は変えられないので、香りの強さはアロマを垂らす量で調節する。

電源ボタンとUSBポート
本体下部には吸気口を備える
本体上部のカバーを外し、オイルパッドにアロマオイルを垂らすだけ

電源はUSB給電、または単四形乾電池2本でコードレスでも使える。ベッド周りはすっきりさせたいので、おもにコードレスで使っていて、その場合は約20分でオートオフとなるため、寝落ちしても安心だ。USB給電時は連続で運転する。

コードレスだと気軽に持ち運びできるのもメリット。来客があるときは玄関に置いて稼働させておけば、いい香りでお客さんを迎えられる。仕事部屋に持って行き、気分転換するのにも活躍した。

動作音は控えめで、就寝前の静かな環境で使用しても支障はなかった。また電源を入れると本体側面のランプが光るが、こちらもヘッドボードに置く限りでは気にならない。ただ、どちらも顔のすぐ近くで使ったりすると多少気になるかもしれないので、置き場所は事前に考えておきたい。

普段はヘッドボードに置いて使っている
コードレスにするとベッドサイドでも邪魔にならない
運転中は緑色のランプが光る。明かりは小さいが気になる人はいるかも

ほんの少しコストはかかるが使い続けたいアイテム

ミストタイプのディフューザーのようにタンクを水洗いしたりする必要はないが、オイルを垂らすパッドが汚れたり硬くなったりした場合や、使うオイルの種類を変えたい場合はパッドを交換する必要がある。今まで20回ほど使ってきたが、まだオイルパッドが硬くなった感じはしないので、1枚につき1カ月程度は問題なく使えそうだ。

本体にはあらかじめ1枚のオイルパッドが装着されていて、取替用のパッドも1枚付属する。また取替用オイルパッドは、6枚入り440円で追加購入できる。お手入れの手間がない代わりにパッドを買うコストがかかるとも言えるが、1枚を1カ月使用すると1年で880円という程度なので、個人的にはあまり気にならない。

コストといえば、電池の問題も。コードレスで使った場合の電池もちは20分×約30回と、毎日寝る前に使うだけであれば1カ月もつ。こちらもそこまでお金がかかるというわけではないのだが、電池を捨てるのには少し気を使う。USB給電でも使えるが、ベッド周りにあまりコード類を持ち込みたくない筆者としては、本体を直接充電して使えるようになってくれたらうれしい限りだ。

オイルパッドは消耗品だが、そんなに頻繁に交換する必要はなさそう
USB給電または電池を入れてコードレスで。願わくは充電式になってほしい……!

コスト、と言ったが個人的にはほとんど気にしていない。なによりシンプルなデザインとコードレスで使えるところ、アロマを垂らすだけで使える手軽さがお気に入りだ。

コンパクトでありつつ香りをしっかり楽しめるという点も、寝室や仕事部屋など小さな部屋で使いたい筆者の需要にぴったりハマった。好みのオイルと本製品を用意するだけで、いつもの部屋が癒しの空間に早変わりする。本当に手軽に使えるので、筆者のようなアロマ初心者やちょっとしたプレゼントにもおすすめだ。

コンパクトなので玄関に置いたり。来客時はいい香りのする玄関でお出迎えできる
仕事部屋でリフレッシュしたいときにも。気軽に持ち運べて重宝する
鄭 恵慶