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2022年4~5月のエアコン販売台数が過去10年で最大。早期の試運転も影響 GfK

GfK Japanが2022年4~5月期エアコン市場販売速報を発表

GfK Japanは、全国の家電量販店の販売実績データを基にした、2022年4~5月期エアコン市場の販売速報を6月16日に発表した。2012年以降の同期で過去最大の販売台数となった。

過去10年の平均に比べ、2022年4~5月期の販売台数は31%多かった。エアコンを設置する部屋の広さによる冷房能力別にみても平年以上の伸びを記録し、全体的に販売が好調だった。地区別では、北海道や東北地方で、直近3年の同期に比べ3割増加した。

過去10年の平均に比べ、2022年4~5月期はエアコン販売が好調

販売台数を押し上げた要因として、GfK Japanは、平均気温の上昇を挙げた。2022年4月は全国各地で平均気温が0.8℃以上、上昇した。エアコン販売の伸びが顕著だった北海道・東北地方は、4月の気温が過去10年の平均に比べ1.7℃高かった。北海道網走郡の女満別空港では、5月6日に最高気温30.3℃の真夏日も記録した。

また、業界や行政がエアコンの早期点検を呼び掛けていることも、販売増に影響したという。一般社団法人日本冷凍空調工業会(JRAIA)が4月10日を「エアコン試運転の日」と定めたり、経済産業省がホームページ上で試運転を呼び掛けたりと、試運転推奨の動きが活発だ。エアコン取付が集中する夏以前にエアコンを点検し、修理や買い替えを行なうことで、修理や設置工事待ちを回避できるという。

販売が好調な一方で、JRAIAの発表した2022年4月度のエアコン出荷台数は前年比7.7%減の約69万台だった。半導体不足や、新型コロナウイルス拡大によるロックダウンが影響したとみられる。