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エアコンの省エネ基準、最大3割引き上げへ

経済産業省は31日、家庭用エアコンの新たな基準エネルギー消費効率(省エネ基準)について定めた告示を公布した。これにより、現行基準より最大約34.7%(壁掛形4.0kW)の改善を見込む。施行は6月1日。

エアコンは家庭内のエネルギー消費に占める割合が約3割と大きいことから、その省エネ基準をより引き上げることで、CO2排出量削減などの促進を図るもの。2月に取りまとめられていた報告書を踏まえ、5月31日に告示が公布された。

対象となる家庭用エアコンは、壁掛形、壁掛形以外(天井埋込カセット形、壁埋込形、床置形など)、マルチタイプの形態のもの。新基準をメーカーが満たすべきとする目標年度は、壁掛形が2027年度、壁掛形以外とマルチタイプが2029年度。

ユニットの形態や、冷房能力、仕様(一般地/寒冷地)に応じた10区分を設定。

壁掛形における省エネ基準は、冷房能力2.2kWの場合は現行のAPF(通年エネルギー消費効率)5.8に対し、新基準は6.6で改善率13.8%。最も高い改善率が設定されているのは冷房能力4.0kWの34.7%。

冷房能力別の省エネ基準の詳細については、経済産業省のWebサイトに掲載されている