ニュース

西川、寝るだけで疲労を軽減する温熱電位マットレス

電位・温熱組合せ家庭用医療機器「Healthyon(ヘルシオン)」。写真はヘルシオンDC

寝具メーカーの西川は、マットレス型の電位・温熱組合せ家庭用医療機器「Healthyon(ヘルシオン)」を6月中旬に発売する。側生地に抗ウイルス・制菌加工を施した「ヘルシオンDC」と、側生地に抗菌加工を施した「ヘルシオン」の2種類、各3サイズをラインナップ。価格は順に242,000円~330,000円、198,000円~275,000円。

身体を温める温熱治療と、マイナス電位を身体に与える電位治療を行なうマットレス型医療機器。血行不良、頭痛、疲労、肩こり、胃腸の働き、慢性便秘、神経痛や筋肉痛、不眠症の8つの症状を緩和するという。管理医療機器認証番号は303AKBZX00062000。

症状に合わせて「温熱モード」「電位モード」「温熱・電位交互モード」の3種類から選択可能。運転時間は基本の治療コースで8時間。温熱治療は身体を温め血行を促進し、筋肉の疲れやコリをほぐす。電位治療は-600Vの電位をかけ、電界が発生するなかに身体を置くことで、頭痛や肩こりをやわらげるとしている。

温熱治療で血行を促進
電位治療で慢性便秘や不眠症にも

上記3モードのほか、季節に合わせて選べる治療モードも用意。温熱治療をメインにした温かな「冬コース」、温熱と電位でバランスよくケアする「春・秋コース」、電位治療メインで最後に軽く温める「夏コース」を搭載。このほか設定温度まで素早く温める速暖機能、布団にこもった湿気を取り除く乾燥機能も備える。

本体上部にコントローラーを備え、治療モードの切り替えや温度調整、タイマー設定などが可能。温度設定は33~53℃の範囲で9段階で、温熱範囲は切り替えられる。また専用アプリを備え、スマートフォンからの操作にも対応する。寝ながらの操作や、リビングから事前に布団を温めておくといったことができるようになった。

スタンダードなヘルシオンは厚さ3.5cmで、ヘルシオンDCは6cm。またヘルシオンDCのみ、加熱すると遠赤外線を大量に放出する「特殊光電子繊維」を詰め物に採用する。

いずれもシングル(幅100cm)/セミダブル(幅120cm)/70サイズ(幅70cm)の3サイズ展開。奥行きと本体カラーはヘルシオンDCが200cm、ベージュ。ヘルシオンが195cm、グレー。

スマホからも操作可能
ヘルシオンDCには上位の衛生加工を施した

西川は1566年に創業し、2019年に西川産業(東京都中央区)、西川リビング(大阪市中央区)、京都西川(京都市下京区)の3社が経営統合した。新製品は3社がこれまで培ってきた技術とノウハウを結集し、アンケートはがき17,000通におよぶユーザーの声を取り入れて開発された。

同社はこれまでもシニア層向けに同様の製品を展開。今回発売するヘルシオンは「カラダの不調を改善するために開発された製品」といい、寝ても取れない疲労感など、働きながらも身体の不調を抱える30代までターゲットを拡大。若年層も手に取りやすいデザインへと変更し、スマホ連携により操作性も向上させた。

西川産業、西川リビング、京都西川の3社の技術を結集
アンケートでは、改善したい不調として「疲労感」が全体の46%で上位に

使用時は普段使っている敷布団やマットレスの上に設置する。本体は洗えないが、別売の専用シーツ(6,600円~8,800円)や手持ちのパッドなどを重ねて使用可能。1日の電気代の目安は8時間使用で約10円以下。

治療の効果には個人差があるが、使用から3カ月程度で効果を実感する人が多いとしている。筋肉痛に関しては、痛くなったタイミングで使用することで痛みがやわらぐという。

夏場でも温熱治療を推奨しており、その場合は夏コースを使ったり、温熱範囲を足元だけにしたりすることで、暑い時期でも無理せず使えるとしている。

スタンダードモデルのヘルシオン