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睡眠時の無呼吸リスクわかるアプリ連携マットレス、西川

睡眠アプリ「goomo(グーモ)」とアプリ連携高精度センシングマットレス「エアーコネクテッド SXマットレス」を開発

西川は、睡眠アプリ「goomo(グーモ)」とアプリ連携高精度センシングマットレス「エアーコネクテッド SXマットレス」を10月15日より展開する。アプリは無料で、マットレスの価格は209,000円。

センサー付きマットレスとアプリを連携することで、睡眠データの測定や業界初という自律神経のバランス、無呼吸のリスクなどがわかるという。マットレスにセンサーを搭載することで、睡眠時に計測デバイスを身に着ける煩わしさや、デバイスを充電する手間などを省いている。

センサー付きマットレスとアプリが連携して睡眠データを測定する
マットレスにセンサーを搭載することでデバイスを身に着ける煩わしさがない

アプリはマットレスなしでも利用可能。スマートフォンの加速度センサーを用いて睡眠解析を行ない、「睡眠時間/寝つき時間/中途覚醒/睡眠効率」の4項目のスコアを算出。スコアだけでなくアドバイスなども表示し、具体的な改善行動に移りやすくしている。また、睡眠スコアが優れない場合は、睡眠に関して相談できる場所を探して表示する。

睡眠スコアが優れない場合は近隣の「ねむりの相談所」を探せる
問題点を指摘するだけでなく、具体的な行動に移しやすくしている

起床時刻より少し前に、眠りの浅いタイミングを検知してアラームを鳴らす「スマートアラーム」機能で目覚めのいい朝をサポート。アラーム音は6種類のオリジナルサウンドのほか、メジャーリーガーの大谷翔平選手や声優の梶裕貴さんといったタレントボイスも用意する。

大谷翔平選手や梶裕貴さんの声で起きられる
発表会では大谷翔平選手のコメントムービーも流れた

マットレスは、トップアスリートも使用する「エアーSX マットレス」の寝心地そのままに、厚さ約2mmの圧電センサーを内蔵。センサーの測定精度は脳波計に近く、高精度でがかれるという。

0.004秒に1回のデータ取得により、心拍・呼吸・体動を検知し、アプリだけでは測れなかった睡眠深度(レム/ノンレム)まで測定。アプリとマットレスを連携することで、自律神経バランスや無呼吸リスクの測定も可能となる。マットレスのサイズは97×195×9cm(幅×奥行き×高さ)のシングルタイプ。

「エアーSX マットレス」の寝心地はそのまま
マットレスにやわらかな圧電センサーを内蔵
センサーにより睡眠深度も測定できる
業界初という無呼吸リスクのチェックも可能

このほか、アプリでは他社製スマート家電とも連携可能。例えば、起床時に自動的に照明を点灯するといったことができるようになる。現在、対応している製品はリンクジャパンのスマートリモコン「eRemote5」と、スマートプラグ「ePlug3」。対応家電は拡充予定としている。

さらに今後は、自律神経を可視化することで、その日の気分や体調に合わせた提案を行なうことが可能になるという。例えば、ファッションサブスクなどと連携したコーディネートの提案などを想定。ユーザーのバイタルデータを基にさまざまな商品やサービスをつなぐデータプラットフォーマーの役割を担っていくとしている。

自律神経の状態から気分や体調に合わせた製品やサービスを提案
ユーザーとモノ、サービスをつなぐプラットフォームを目指す

西川は40年前に日本睡眠科学研究所を設立。睡眠の役割やその質を高める寝具や環境を研究してきた。今回開発されたアプリとマットレスでは、同研究所が長年蓄積してきたデータと知見から導き出した睡眠スコアやアドバイスを提供する。

西川 代表取締役会長 CEOの西川八一行(にしかわやすゆき)さんは、「こうしたスリープテックを通じて、どんどん増大する医療や介護の費用を少しでも抑えていきたい」とコメント。

西川は1984年に日本睡眠科学研究所を設立

無呼吸症候群の治療に用いられる「CPAP」の国内導入に尽力した、赤坂おだやかクリニック 名誉院長の成井浩司先生によると、日本には無呼吸症候群の人がおよそ2割(2,200万人程度)おり、そのうち治療が必要なのは900万人ほどいるという。そのなかで実際にCPAPを利用している人は100万人程度で、まだまだ治療に至っている人が少ないという。

成井先生は「このマットレスとアプリを使えば、病院にかかるよりも早く、日々の睡眠のなかで無呼吸リスクを検知できる。早く見つけ、病気になる前に早く医療機関を受診するようアドバイスをもらえることは、我々医療にいる人間にとっては非常に素晴らしい開発だと思います」と評価。

また、自身も西川のマットレスを使用しているという女優の中村アンさんは「(仕事が忙しいとき)少しの睡眠でもマットレスのおかげで快適なので、だまされたと思って一度横になってほしい」とコメントしている。

自身も西川のマットレスを使用しているという女優の中村アンさん