藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

ゴシゴシいらずは本当だった! キュキュット泡パックがカレー皿の汚れもスルッと

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
キュキュット ゴシゴシいらずの 泡パック

便利であるのは分かっていたが、二十余年の子育て生活で結局「食洗機」を使うことがないまま、ここまで来てしまった。働きながら3人育て、どうやっていろんな家事を回してきたのか、もう記憶もおぼろである。

おそらく「お皿洗い」関係でいえば、日々の食卓は限りなくワンプレート化する方向で凌いできた。あと多機能オーブンレンジと、三口全部にタイマーがついているタイプのガスコンロと、深浅2種類の圧力鍋には大変お世話になった。

食費のピークも超えた今、これら同時多発稼働の頻度も下がったのだが、皿が少なくなっても、調理道具の「洗い」だけでも大ごとだったなあと遠い目をしてしまう。

だから正直に言うと、数年先行して水筒やお弁当箱のパッキン洗いに適した「キュキュット CLEAR泡スプレー」が出ていた時点で、オーブン皿や凹凸の多い圧力鍋の蓋やパッキン、そして普通の皿洗い(脂の多い日)などに、用途とは異なるながらも長く多用してしまっていた。そしてまんまと(その強度に)やや手荒れしていた。

果たして、そんな筆者のような家庭に満を持して登場したのが新しいスプレー洗剤。「キュキュット ゴシゴシいらずの 泡パック」がこの2025年4月に発売された。これこそ広く、皿や鍋を洗うに相応しいスプレー食器用洗剤だ。

「食器にかけて流すだけ」で汚れが落ちると謳う。本当だろうか。だとしたら、なんというテクノロジー。半信半疑でカレー皿にスプレーして、濯ぐ。うーん、実際その力量がある! しかし自分で残りの皿を洗う際には、やっぱりスポンジでクルクル触りたくなってしまう筆者。ダメじゃん!

ただ、確かにゴシゴシ感はなくて済み、それだけで洗いと濯ぎの手間は有意に減る。短時間でも手強い「ご飯粒」までぬるりと落とせるのがすごい。

食器にかけて流すだけで汚れが落ちる

例えば、食後の油で汚れた家族5人分のカレー皿に軽くスプレーしながら積み重ね、シンクの脇に寄せておく間に汚れの少ないコップやサラダ皿から普通に食器洗いしていって、カレー皿に行き着く頃には洗剤の効果でほとんど汚れは緩んでいる。

そこをスポンジでクルクル触るだけでカレーもご飯の糊も落ちてしまい、しゃらっと濯ぐだけで、もう洗い物は終わる。

かく「わけなく終わる」ことが予期できる家事の負担感は、大いに減る。例のオーブン皿や凹凸の多い圧力鍋の蓋やパッキン洗いにも適しており、かつ格段にこちらは手荒れしにくいのだ。

いずれもう一段階「子育て」が終われば、ここまでお肉ガッツリめな食卓であることもなくなるだろう。なんにせよ、何事も変化していくのだ。

良いとか悪いとかではなく、それは自然の摂理。だから今は心置きなくこのテクノロジーの恩恵を受けたいと思った。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。