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エアコンを使わない秋こそカビに注意! 正しい手入れで冬も快適に

パナソニックがエアコンの手入れ方法を紹介

パナソニックは27日、秋のエアコンの掃除方法を公開した。同社によるとエアコンを掃除せずに放置すると、使用していない秋の間に内部で繁殖したカビが冬の暖房稼働時に吹き出してしまうことがあるという。

同社はエアコンを使用しない秋の間にしっかり手入れすることが重要だと指摘。カビは気温20〜30℃、湿度70%以上で最も繁殖しやすく、真夏より湿気が多く気温が下がる秋は梅雨どきと似ており、カビの繁殖条件と合致するという。また2021年は秋雨前線が停滞しているため、平年よりカビが繁殖しやすい環境だとする。

エアコン使用後は、冷房時に結露した水分がエアコン内部に溜まり、湿気が多くカビの成長に適した環境になる。またエアコンは室内の空気を取り込み冷やしているため、空中に浮遊するホコリもエアコン内部に取り込まれ、そのホコリがカビのエサとなり、カビが多く繁殖してしまうという。秋の間にエアコンを掃除しておかないと、冬の暖房稼働時にカビが吹き出してしまうことにつながるとしている。

カビが生えてしまったエアコン
エアコン内部にカビが発生するメカニズム

同社はエアコンの正しい手入れ方法として3つのポイントを紹介している。

1.フィルターの定期的な手入れ
エアコンの汚れは、能力の低下、消費電力の増加にもつながるという。掃除機でフィルターのホコリを吸い、それでも汚れが落ちない場合は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させる。

2.内部クリーン機能や送風運転を活用
冷房中の結露により水分が溜まったエアコン内部を乾燥させることがカビ対策に効果的とし、エアコンに搭載されている内部クリーン機能の活用を推奨している。また、内部クリーン機能が搭載されていない場合は、冷房運転の後に送風運転を3〜4時間行ない、エアコン内部を乾燥させる。

3.拭き掃除でカビ菌を防止
エアコンに汚れが溜まるとカビ菌のエサになるため、汚れている場所(通風路、フラップなど)の見える部分を拭き掃除する。

一方、誤ったクリーニング方法で手入れを行なうと、故障につながる恐れがあると指摘。エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要なため、内部の洗浄は専門業者に依頼することを呼びかけている。