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値上がり進む灯油、ファンヒーターの置き場所で節約ができる?

石油ファンヒーターの節約ポイントを紹介

ダイニチ工業は、寒い冬になる可能性が高いとされているこれからの季節に向けて、石油ファンヒーターの灯油使用量を節約するポイントを公開。冷気を効率的に暖められる置き場所の工夫などを紹介する。

2021年10月18日時点での灯油価格は1Lあたり約103円(経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査)。これは前年比128%の値上がりで、6年11カ月ぶりの高値だという。

さらに2021年は寒気が流れ込みやすくなる「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高いとされている。同社は灯油価格が値上がりしているなかで迎える寒い冬に備えて、石油ファンヒーターの灯油使用量の節約ポイントを3つ紹介している。

  1. 石油ファンヒーターは「冷気を背にして」置く
  2. フィルターを掃除する
  3. 省エネ機能を活用する

同社によると、石油ファンヒーターの設置場所として適しているのは、大きな窓の前など「冷気の入ってくる場所」だという。窓に背を向けて設置することで、冷たい空気をヒーターが吸い込み、暖かい空気に変えて部屋全体に循環させられる。対して窓の反対側に置くと、暖めた空気が窓際で冷やされるため、暖房効率が悪くなってしまうとする。

窓を背にして置くのがポイント

また窓やドアの隙間から熱が逃げないようにするのも部屋の暖かさを保つのに有効とし、窓専用断熱シートを貼る、厚手のカーテンに替える、ドアの隙間を埋めるテープを貼るといった方法を案内している。

さらに簡単で効果的な節約方法として、石油ファンヒーター背面の空気取入口の掃除を挙げている。空気取入口にホコリが溜まっていると、空気が取り込みにくくなり温風が弱まるため、ムダな運転をして余分に灯油を消費してしまうという。週に1回は空気取入口のファンフィルターの掃除をして、きれいな状態を保つことを推奨している。

このほか、石油ファンヒーターに搭載されている省エネ機能も紹介。人感センサーにより、人がいないときは自動消火したり、自動で着火と消火を繰り返して部屋の暖まりすぎを防いだりする機能を使えば、簡単に灯油を節約できるとしている。

フィルターにホコリが溜まるとムダな運転で灯油を消費してしまう
フィルターは週に1回掃除する