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パナソニック、欲しい機能だけ後で選べるシンプル炊飯器。おかず調理も1台で
2021年7月12日 11:05
パナソニックは、ご飯の炊き方や調理レシピを購入後にアップデートできる新しいコンセプトのIoT炊飯器「ライス&クッカー SR-UNX101」を9月1日に発売する。5.5合炊きで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は45,000円前後。
同社が7月7日に発表した「マイスペック」調理家電で、同じく9月1日に発売されるIoTオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS5A」とともに、同シリーズの第1弾製品となる。
「フルスペックよりマイスペック」をコンセプトに、あえて機能を絞っておいて、購入後からアプリで機能の追加やカスタマイズができるのが特徴。ライフスタイルの違いや、結婚/出産などライフステージの変化に合わせて使う機能を選べる製品として提案する。
炊飯だけでなくおかず作り用の機能も強化。調理専用の火加減ができるプログラムを備え、発売後にレシピの追加も予定している。ご飯は週末にまとめ炊きして冷凍し、平日は煮込み料理などおかず用に炊飯器を使うといった活用にも適しているという。
米の出来栄えに合わせて炊き方をアップデート
「ライス&クッカー SR-UNX101」は、炊飯と調理の1台2役で使える炊飯器。大火力IHの「おどり炊き」に対応し、2つ備えたIHコイルの通電を高速で切り替え、強力な泡の熱対流を発生、ご飯を大きくふっくらとさせる。
炊飯は、白米や無洗米など米の種類のほか、「銀シャリかため」「早炊き」といった仕上げの組み合わせで25通りのコースから選べる。スマートフォンアプリ「キッチンポケット」でよく使う3つのコースを選んで本体に登録でき、アプリ画面でコースの入れ替えも簡単にできる。
毎年、気象などの影響で変化が起きる米の出来栄えに合わせて炊き方をアプリ経由で更新できるのも特徴。年ごとの炊き方の更新は、毎年11月頃の配信で適用できる。
冷害や日照不足/長雨、雨不足の年はご飯がパサつく傾向があることから、吸水時間を延ばし、炊き上げ火力を下げることでご飯の粘りを引き出す。
一方、夏場の高温に米が影響を受けた年には、ご飯のベタつきが増える傾向にあることから、吸水/圧力時間を短くして、炊き上げ火力をアップ。ご飯の粘りを抑える。
調理メニュー随時追加。フラット&シンプルな本体
炊飯だけでなく、調理メニューも充実。炊飯とは異なる温度制御により、煮物の煮くずれやケーキの生焼けなどを防ぐという。調理専用プログラムでは食材の温度変化を検知して、適切な火加減と時間で調理を行なう。
発売時点での調理レシピは「ポトフ」「ロールキャベツ」「ラタトゥイユ」「カレー」「肉じゃが」「豆入り野菜スープ」「ミートソース」「プレーンケーキ」「豆乳と抹茶のケーキ」「チーズケーキ」の10種類。
これに加えて、他社とのコラボレーションメニューなど、今後レシピの追加も予定。食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」が監修した「アボカドのライムスープ」を10月に配信するなど、調理できるメニューが増えていく。
本体は凹凸の少ないフラットな天面でシンプルなデザイン。必要な時だけ光ってメニューを表示し、スムーズに操作できるという。
炊飯容量は0.09~1.0L(白米)。炊飯時の定格消費電力は1,200W。本体サイズは約25×32.1×20.1cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5kg。カラーはホワイト。