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「おうちキャンプ」で火災の恐れも。NITEが外でのガスこんろ使用などに注意喚起

カセットボンベの接続不良など、ガスカートリッジこんろの事故が多くみられる

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、キャンプ用品の使用時における事故事例を発表した。

近年はキャンプが人気を博し、特に今年は新型コロナウイルスにより、自宅の屋内やベランダなどでキャンプ気分を味わう「おうちキャンプ」が注目されている。だがNITEによれば、キャンプに使用される製品の取り扱いを間違えると、火災や重篤なけがを負うおそれがあるという。

具体的な事例は以下の3つ。

【事例1】ベランダでカートリッジガスこんろを使用中に、発煙

使用者がこんろの器具栓つまみを無理に回すなどの操作を行なったため、ガスカートリッジ接続部が破損。破損した接続部にガスカートリッジを無理に取り付けようとしたことでガスが漏れ、滞留したガスにバーナーの炎が引火したものと考えられるという。

NITEは、ガス機器にガスカートリッジを装着する場合は、取り付け部分が歪んでいないか、汚れなどが付着していないかを確認するよう、注意を促している。

【事例2】カートリッジガスこんろを使用中、破裂して火災発生

使用者がカートリッジガスこんろをれんがで囲った状態で使用。そのため、囲まれた空間の温度が上昇し、カセットボンベが加熱されて内圧が上昇し、破裂に至ったものと考えられるという。

NITEは、こんろの周囲を囲うような使い方をしないよう呼びかける。さらに、風よけなどを立てる場合は、こんろから15cm以上は離し、一方向のみに立てるよう注意を喚起している。

【事例3】物置小屋で携帯発電機を使用し、一酸化中毒に

十分な換気を行なえない屋内で携帯発電機を使用したため、排気ガスにより屋内の一酸化炭素濃度が上昇し、一酸化炭素中毒に至ったものと考えられるという。

携帯発電機は、発電を行なう際に一酸化炭素を含むガスを排出するという。NITEは、換気が不十分な場合、一酸化炭素中毒が生じるおそれがあるため、風通しの悪い場所や室内で使用しないよう呼びかけている。

カートリッジガスこんろの事故が、最も多く発生

製品別の事故発生件数(2015~2019年度)

NITEによれば、毎年、ガスカートリッジに関する事故が発生し、2019年度までの5年間ではカートリッジガスこんろの事故がキャンプ用品の事故では最も多く、65件の報告があったという。事例でも挙げられているが、ガスカートリッジと機器との接続不良や、加熱による破裂や引火などで、事故が発生している。

NITEのサイトでは、ほかにもキャンプで多用される、ガストーチや着火剤、消毒液、殺虫剤、折り畳み式テーブルなどの、使用時における事故事例を挙げている。「事故情報の検索」ページの、キーワード欄に「キャンプ」や「こんろ」、「折り畳み式テーブル」など、使っているキャンプ用品のジャンルなどを入れて、検索してみてほしい。