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カセットこんろ利用増で、やけどや焼損事故が多数。NITEが注意喚起
2020年5月27日 15:30
独立行政法人 NITE・製品安全センターは、カセットボンベ・カセットこんろによる事故事例を発表した。
NITEによれば、新型コロナの感染拡大防止に伴い、2020年に入ってからカセットボンベの需要が増えているという。備蓄や屋外での調理のためと考えられるが、使い方を誤ると製品事故が発生するおそれがあるとして、注意を促している。
具体的な事例は以下の3つ。
【事例1】IH調理器の上にあったカセットこんろのボンベが破裂
使用者はIH調理器の上にカセットこんろを置いており、誤ってIH調理器を作動させてしまった。そのためカセットこんろが加熱され、装着されていたカセットボンベの内圧が上昇し破裂。引火して火災に至ったものと考えられるという。
意図せず点火された際に爆発などの大きな事故につながることから、NITEはカセットこんろを、IH調理器具やガスこんろの上に置くのは絶対にやめるよう呼びかけている。
【事例2】カセットこんろを使用中、カセットこんろが焼損
大きな調理器具を使用し、セットしているカセットボンベの上を覆うような状態で使用。そのため、容器カバーの中央部が高温となって焦げ付きを生じたものと考えられるという。
NITEは、カセットこんろ全体を覆うような鍋や鉄板の使用は、ボンベが過熱されて危険だと注意喚起している。
【事例3】カセットボンベに穴を開けていたところ引火し、やけどを負った
台所でガスこんろを使用中に、カセットボンベに穴を開け、内部のガスを抜いていた。そのため、ガスこんろの火が引火し、やけどを負ったと考えられるとする。
NITEは、火気のそばでボンベに穴を開けるような行為は絶対に行なわないよう注意を促しており、カセットボンベは最後まで使い切ってから廃棄するよう呼びかけている。