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業界初「ツインエンジン」象印オーブンレンジ 温めムラ抑えて時短
2025年7月31日 14:09
象印マホービンは、庫内容量30Lのスチームオーブンレンジ「EVERINO(エブリノ) ES-LA30」を9月上旬に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は132,000円。
業界初となる「ツインエンジン構造」を採用したオーブンレンジ。あたためムラを抑え、解凍精度も高めるなど、毎日よく使うレンジ機能を向上させ、「とことん使えるオーブンレンジ」として提案する。
2022年より展開している「EVERINO」シリーズは庫内容量26Lが最大サイズだったが、ニーズに応えて30Lサイズを新たにラインナップ。30Lサイズユーザーの「あたためムラ」「解凍ムラ」「あたために時間がかかる」といった不満を解消すべく、従来は庫内容量にかかわらず1つしか搭載されていないエンジン(マグネトロン)を2つに増やすことで、広い庫内でも均一かつ効率的にあたためを行なえるようにしている。マグネトロンを2つ搭載するオーブンレンジは、国内家庭用向け製品では業界初という。
通常は底部にのみ搭載されるマグネトロンを、庫内の底と奥の2カ所に搭載。2方向からの加熱により、ムラなくあたためることができる。
さらに、独自の金属角皿と上下2つの「瞬速センシング赤外線センサー」を採用することで、新たに「2段あたため」も可能となった。
2段あたため機能では金属角皿をセットすることで、上下段で各1~2品、最大4品を同時に温められる。上下段それぞれに「瞬速センシング赤外線センサー」を搭載するため、常温のおかずと冷凍ごはんといった温度の異なる食品の同時あたためや、上下段を異なる仕上がり温度に設定することも可能。市販の冷凍食品も上下で同時に2品をあたためられる。
2段あたための操作方法は次の通り。まず、下段に入れる品数と食品の種類(ごはん/汁物/おかず/冷凍)を選択し、あたため温度を45~90℃の範囲で設定(汁物は75℃まで)。冷凍選択時は温度設定はできず、仕上がりを弱/中/強の3段階から選択する。上段も同様に設定すれば加熱を開始できる。あたため時は毎回設定する必要があるが、いつもおなじ食品をあたためるのであれば、マイメニューに登録することで簡単に設定を呼び出すことが可能。
なお、通常はレンジ加熱時に金属製の角皿は使用できないが、同社は角皿にスパーク(火花)が発生しない厚さのアルミを採用、庫内との接触部分は樹脂で覆う独自設計により、レンジ機能でも金属製の角皿を使用できるようにしている。この角皿はオーブン、グリル調理時にも使用できる。
ツインエンジンで「時短」も叶う
ツインエンジンにより、1品のあたためもスピーディに行なえる「すごはやWレンジ」も特徴。市販の冷凍食品やお弁当のパッケージに記載されているW数と時間を入力後、「レンジ/Wレンジ」キーを押すことで自動で加熱時間を短縮する。600Wもしくは500Wで30秒~10分以内であたためた場合、600Wであれば約20%、500Wなら約30%加熱時間を短縮するという。
また、煮物や煮込み料理も2方向から加熱することにより短時間で味が染み込み、時短でおいしく仕上げることができるという。一例として、ビーフカレーは約25分の加熱で仕上げられるとしている。
センサーで食材の温度を検知しながら、包み込むようにやさしく連続加熱することで解凍も時短に。通常のレンジでは10分ほどかかる500gのひき肉の解凍も、約6分でほろほろとほぐしやすい状態になるという。全解凍のほか、刺身の柵を切りやすい硬さに仕上げる半解凍にも対応。
オーブンとレンジの組み合わせでお肉もジューシー
オーブン調理時はレンジと組み合わせる「すご技オーブン」により厚みのある肉料理もジューシーに。オーブンで表面を外側からじっくり焼き上げ、レンジに自動で切り替えて食材の中心まで加熱することでうまみを閉じ込める。オーブン→レンジ、レンジ→オーブンの順番は食材に合わせて変更可能。
レンジとグリルを自動で切り替える「芯までレジグリ」では、レンジで食材の中まで素早く加熱後、自動でグリルに切り替えて表面に焼き色をつけることで、短時間で本格的な調理ができる。調理時間例は、4人分のハンバーグが約15分、塩さばは約14分。下ごしらえして冷凍しておいた食品も、冷凍状態から一気に調理できる「凍ったままレジグリ」も搭載。
このほか、冷えた揚げ物をサクッと食感に仕上げる「揚げ物 サクレジ」や、蒸気の力で肉まんなどをふっくらあたため直す「スチーム加熱」機能を用意。スチーム加熱時は角皿に水を入れたスチームポケットをセットする必要がある。
使いやすさの面では、扉が閉まるときの音を抑えるドアクッション構造や、本体下部から引き出すメニューボードを採用。メニューボードは使用しないあいだは隠しておける。
本体サイズは498×445×395mm(幅×奥行き×高さ)、重量は25kg。消費電力はレンジ1,420W/オーブン1,360W/グリル1,360W。レンジ手動出力は1,000W(最大5分)/600W/500W/300W/150W。オーブン温度は最高250℃、発酵は30~45℃。本体カラーはブラック、ホワイト。
発表会には8月3日から放送される製品CMに出演する木村佳乃さんが登壇した。引き出せるメニューボードがお気に入りという木村さんは、新製品であたため直した厚揚げの煮物と豚汁を試食。「熱すぎず、レンジであたためたとは思えない。今まさにお鍋から出したかのようなちょうどいい温度」とコメントした。




















