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梅雨の部屋干しやカビ対策はOK? 洗濯機&乾燥機やエアコン活用をパナソニックが解説

梅雨に向け、オンラインで同社家電の機能や活用について説明したパナソニック

パナソニックは21日、梅雨時に役立つという家電の使い方に関する説明会をオンラインで開催。「衣類乾燥除湿機」と「縦型洗濯乾燥機」、「エアコン」の3つの新製品が持つ特徴と合わせて紹介した。

2020年の梅雨入りは例年より遅い傾向で、短期間で梅雨明けすると予想されるものの、総雨量は平年並みが多いと見られている。こうした中で、梅雨時の家庭での困りごとを解決することを目的に、同社家電の特徴や、従来機からの進化点などを中心に、デモを交えて紹介された。

コンパクトに設置できる衣類乾燥除湿機「F-YHTX90」

部屋干しに効果の大きい衣類乾燥除湿機。設置はコンパクトに

同社が4月28日~30日に行なった調査(回答数800)によれば、梅雨時に困ることで最も多かったのが洗濯物関連で、「洗濯物が乾かない、乾きが悪い」(約58%)、「部屋干しした洗濯物のニオイ」(約46%)が上位だったという。

しかし、具体的な対策をとっていないという人が半数近くを占めており、その理由の多くは「対策方法が分からない」点だという。

また、洗濯乾燥機や衣類乾燥機、浴室暖房乾燥機を使用していない人が6~8月に部屋干し対策として行なっていることでは、「洗濯物の間隔を空ける」(39%)が最も多かったが、2番目に多いのが「何も対策していない」(28%)という回答。除湿機を使うという人は11%、衣類乾燥除湿機を使う人は5%と低い結果になったことから、これらの製品の特徴などを改めて同社が説明した。

洗濯物を乾かすには、湿気を取ることと、風を当てることの2つが必要となるが、梅雨時期の部屋干しを想定した実験(室温20℃、湿度70%)では、衣類乾燥除湿機の場合、運転開始から約5時間で室内が適切な湿度の40~60%になった一方、扇風機や自然乾燥では80~90%の状態で、10時間後でも衣類が乾かない結果となった。

同社が5月下旬に発売する「F-YHXT90」(オープンプライス/店頭予想価格55,000円前後)は、梅雨や夏に強力に除湿できるコンプレッサー方式と、冬場の低温時にも除湿量をキープできるデシカント方式を組み合わせたハイブリッド方式。

昨年の同社調査では、衣類乾燥除湿機を買っていない理由として「置き場所がない」が3割に上っていたが、新モデルはハイブリッド構成を見直し、高さ約33.5cmの低背設計を実現したのが特徴。洗濯物の真下にも設置でき、衣類を効率よく乾かせるという。さらに、「ナノイーX」搭載で部屋干し臭のもととなる菌を除菌して部屋干し臭を抑制するほか、「部屋ケア」や「衣類ケア」、「寝具ケア」モードで衣類乾燥以外にも使える点をアピールしている。

F-YHTX90の使用イメージ

【お詫びと訂正】記事初出時、F-YHXT90の型番を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします(5月22日15時)

縦型洗濯乾燥機は、面倒な手入れをなるべく簡単に

7月20日に発売する縦型洗濯乾燥機の新「FWシリーズ」は、「槽洗浄」コースを使うタイミングを通知する「槽洗浄サイン」や、手入れがしやすく、糸くず捕集率をアップした「楽ポイフィルター」、汚れのひどいものを洗った後に便利な「サッと槽すすぎ」コースを備えるのが特徴。

特に梅雨の時期は、洗濯機の手入れを怠るとニオイの原因になることから、洗濯槽の手入れがしやすい点を紹介した。

洗濯槽の手入れ時期を知らせる新機能「槽洗浄サイン」は、約1カ月相当洗濯すると、操作パネル上の槽洗浄サインが点滅して通知。「槽洗浄」コースで衣類用の塩素系漂白剤を使用して手入れを行なう。洗濯槽を月に一度手入れすることで、黒カビの発生を抑え、清潔な状態で洗濯できるという。

槽洗浄サイン

また、糸くずフィルターの形状も見直し、手入れがしやすくなったのも特徴。新しい「楽ポイフィルター」は、メッシュフィルター側の先端がクシ歯形状になっており、糸くずをかき出せるため、手を汚さずに糸くずを捨てられる構造。

洗濯機の手入れというと、多くの人が面倒に感じるものだが、こうした手間を省いたり、わずらわしさを解消したりすることで、快適なお洗濯を行なえることを目指したという。

楽ポイフィルター

エアコンは油+ホコリ対策がカギに

本格的な夏にはエアコンが欠かせなくなるが、その前に気になるのは梅雨時のカビ。温度25%前後、湿度65%以上でカビは活発に発生するといわれており、湿気とホコリ(栄養分)を糧に成長することから、ホコリをエアコンの内部にためないことが重要だという。

エアコンのエオリア「Xシリーズ」本体内部

住宅のトレンドとしては、間取りがLDKの割合が多いことから、リビングのエアコンでも、キッチンの調理油が飛散。その対策が求められるという。

エアコンの中は、フィルター/熱交換器/送風ファン/フラップといった風が通るところにホコリがたまるリスクがあり、高濃度のナノイーXを充満させることで、カビに強いという点はパナソニックの特徴の一つ。

さらに、熱交換器の切断面に独自のコーティングを施す「ホコリレスコーティング」により、フィルターを抜けたホコリも、熱交換器に付きにくくしているという。

ホコリレスコーティングあり(左)と、同コーティング無し(右)に、油とホコリを塗布して、水で流す
左はきれいに汚れが落ちていた

今回のオンライン説明会で、実際にホコリレスコーティングの効果を試すデモも行なった。一般的なアルミ板と、ホコリレスコーティングを施した板に、油とホコリを塗布。水で流すだけで、ホコリレスコーティングをした方はきれいになるということを紹介。エアコン内で自然発生する水で自動洗浄する機能により、エアコンをきれいに保てるという。