ニュース

電動歯ブラシを使っても汚れを素通り!? パナと日本歯科医師会が「歯の健康シンポジウム」開催

 日本歯科医師会は、いい歯の日(11月8日)にむけて「歯の健康シンポジウム 2019 秋」を主催、パナソニックが協賛した。シンポジウムでは特別ゲストとして堀江 貴文氏が登壇したほか、歯科衛生士によるブラッシング講座などが行なわれた。

「歯の健康シンポジウム 2019 秋」。パナソニック「ドルツ」シリーズも展示されていた

 日本歯科医師会 常務理事の小山 茂幸氏によると、永久歯が抜ける原因として最も多いのが歯周病だという。歯周病は、歯と歯ぐきの間に汚れが溜まり、細菌が繁殖することで歯ぐきが腫れる歯肉炎から始まる。歯肉炎を放置すると炎症が拡大し、歯を支えている骨を溶かしてしまうため、歯がグラグラになって抜けるのだという。

 小山氏は「歯周病は、自分では症状がわかりづらく、歯がグラグラになるといった症状に気付いた頃は病状が進行していて、治療が困難なケースがよくあります。日本で定期的に歯科検診に通う人の割合は2割程度。歯周病は自分で気付きにくいからこそ、定期検診が重要です」と話した。

日本歯科医師会 常務理事 小山 茂幸氏
歯周病の症状は自覚しにくいという
進行すると歯を支える骨が溶けてグラグラに
歯周病は全身の健康にも影響する

 続いて登場した特別ゲストの堀江 貴文氏は、日頃から歯間ブラシやデンタルフロスによるオーラルケアを習慣にするだけでなく、定期的に歯科検診も受けているという。

 堀江氏は、多くの人が自分の口内環境について無関心だとし、歯周病がもたらす口臭について触れながら、予防歯科・定期検診の重要性を熱く語った。

歯科定期検診を強く勧める堀江 貴文氏

 シンポジウムでは、歯科衛生士の濱田 真理子氏によるブラッシング講座も行なわれた。濱田氏は、健康な歯とそうでない歯の写真を見せながら、歯磨きの重要性とコツを教えてくれた。

 「歯周病は歯ぐきの病気です。歯と歯ぐきの境目に毛を当てて磨くようにしましょう。ただし、せっかく電動歯ブラシを使用していても、動かす幅が大きければ汚れを素通りしてしまいます。歯並びに合わせて、丁寧にブラシを当てることが大切です。

 また、前歯の裏は意外と磨き残しの多い部分です。歯ブラシを立てた状態でしっかり磨くようにしましょう」(濱田氏)

歯が不健康だと口臭の原因になったり、50代で入れ歯が必要になる可能性もあるという
ブラッシングを正しく行なうことが重要
ブラッシング講座も開催された。歯ブラシは鉛筆のように持つ
前歯の裏は歯ブラシを立てて磨く

歯科医推奨の「ヨコ磨き」ができる電動歯ブラシ

 ブラッシング講座で使われた電動歯ブラシは、パナソニックが9月に発売したドルツシリーズの最上位モデル「EW-DP53」。歯科医の推奨する磨き方「ヨコ磨き」ができる点が特徴。優しく小刻みに横方向へ動かすことで、歯周ポケットの汚れをかき出すという。新モデルでは、極細毛ブラシにラージサイズが追加された。価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの販売価格は25,380円(税込)。

 独自開発のリニアモーターを搭載。振動幅は横方向に約1mm、1分間に約31,000回のブラシストロークで、小刻みなブラッシングを実現したという。「W音波振動」により、ヨコ磨きだけでなく、歯に対して垂直に振動する「タタキ磨き」も同時に行なえる。歯間の汚れにアプローチし、歯垢を強力に除去するとしている。

歯にブラシ当てるだけでヨコ磨きができる
W音波振動でタタキ磨きも

 ブラシは、毛先の細さが約0.02mmの極細毛を採用。歯周ポケットにブラシが入り込み、汚れをしっかりかき出すという。新たに追加されたラージサイズは、口が大きい人におすすめだとしている。ほかにも、歯の表面をしっかり磨けるマルチフィットブラシ、磨きにくい部分に最適なポイント磨きブラシ、歯ぐきをケアできるシリコンブラシ、ステインオフブラシが付属する。

 充電時間は約1時間で、利用可能時間はノーマルモードで約90分、朝晩2分ずつの使用で約22日間。2分間の充電で1回(約2分)使用できるクイックチャージ機能を備える。

 本体サイズは、約29×35×235mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約110g。本体カラーはシルバー、ピンク、ブルーの3色。

汚れが溜まりやすい歯周ポケットに入り込む極細毛
ラージサイズのブラシ(奥)は口が大きい男性などにおすすめ