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ブルーエア初の車載用空気清浄機「Blueair Cabin」、わずか3分で空気をキレイに

 セールス・オンデマンドは、ブルーエアブランド初の車載用空気清浄機「Blueair Cabin(ブルーエア キャビン)」を日本市場に投入すると発表。車両サイズに合わせて「Blueair Cabin P2i」と「Blueair Cabin P2iD」の2モデルを展開。3月15日よりブルーエア公式ウェブサイトと一部オンラインショップにて順次発売する。価格は順に29,000円、48,000円(税抜)。

「Blueair Cabin」

 スウェーデンの空気清浄機専業メーカー、ブルーエア社が手がける初の車載用空気清浄機。空気清浄機本体とコントローラーがセットになっており、本体はヘッドレストに装着し、本体とケーブルで繋がったコントローラー部はシガーソケットに挿入して使用する。空気清浄機本体1個の「Blueair Cabin P2i」はセダンやハッチバック向け、同サイズの本体が2個セットになった「Blueair Cabin P2iD」はSUVやミニバン向けとしている。

ヘッドレストに装着して使う
2個セットの「Blueair Cabin P2iD」

 同社の家庭用空気清浄機と同様に、粒子イオン化技術と高性能フィルター技術を融合した独自の空気清浄技術「HEPASilentフィルター」を採用。これにより車特有の有害物質やアレル物質を99%除去、ニオイにも効果的とする。「Blueair Cabin P2i」をセダンなど中型車で使用した場合、わずか3分で車内の空気を清浄。SUVやミニバンでも5〜6分というハイスピード清浄が可能だという。

カバーを開けてフィルターも外した状態
背面側の四方に吸気口がある
本体側面の周囲から放出する仕組み。フィルターを通すことでキレイな空気を放出
フォルターの交換目安は約6カ月だという。フィルターは折りたたんで保管できる

 また本体にセンサーを搭載しており、「オートモード」に設定すれば、空気の汚れに応じて自動で最適な風量に。風量調整は手動でも行なえて、コントローラーを回すごとに低速/中速/高速/オートモードに設定、LEDで表示される。

 さらに車内の空気の状態もコントローラーのLEDでリアルタイムにお知らせ。キレイな場合は青色、汚れている場合はオレンジ色に点灯するという。Bluetoothを通じて専用スマートフォンアプリ「Blueair Friend」に接続すれば、より詳細な空気状態も確認可能。

 本体 1台のサイズは 205×205×97mm(幅×奥行き×高さ)、重量は 1.3kg。運転音は 36〜 55dB。電源はDC12V。消費電力は「Blueair Cabin P2i」が7W、「Blueair Cabin P2iD」が11W。

LED搭載のコントローラー部。シガーソケットに挿入して使用
本体背面。ヘッドレストに取り付けベルトで装着する

チョイ乗りが多い日本の車事情に合わせたハイスピード清浄

 発表会には、セールス・オンデマンド 代表取締役 室崎 肇氏が登壇。ブルーエア初の車載用空気清浄を発売することについて、次のように話した。

 「あらゆるシーンで空気を清浄し、空気汚染を解決することがブルーエアの使命です。しかし空気清浄機を持ち歩くことはできないので、車内なら空気清浄機を設置できると考えて本製品を展開しました。

 実は車内の空気は、排気ガスやPM2.5、タイヤ屑や砂などの外的要因に加え、車内での食事や衣服に着いた花粉などにも影響されるため、車外の空気に比べ15倍も汚れている場合があります。快適な車内空間を実現するために、本製品をぜひ活用してほしいですね」

セールス・オンデマンド 代表取締役 室崎 肇氏
同社の調査によれば、多くのドライバーが車内の空気環境を改善したいと思っているという

 また、自動車ジャーナリスト/環境ジャーナリストの川端 由美氏も登壇し、これからの車事情と車内環境の関係性について話した。

 「自動運転やMaas(マース)といったキーワードが注目されている昨今、車は単なる移動ツールではなく、移動する自分の部屋という意識が強まってきました。車内の安全性や快適性は今後とても大事になり、より求められる要素になります。特に日本の場合、1回の乗車時間が短い“チョイ乗り”で利用する機会がほとんどなので、いかに短時間で空気をキレイにするかも重要になってくるのです」

自動車ジャーナリスト/環境ジャーナリスト 川端 由美氏
モビリティの変革期に突入し、今後は自動運転などの技術面だけでなく、車内の快適性が重要になると話す