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2018年の家電小売および、生活家電4品目の販売動向 ~GFK調査
2019年2月15日 13:53
Gfkジャパンは、全国の有力家電取扱店の販売実績データなどから分析した、2018年家電市場の販売動向を発表した。
国内家電小売市場
2018年の国内家電小売市場は前年並の7兆500億円。分類別で最も伸び率が高かったのは大型生活家電で、猛暑によりエアコンの販売に記録的な伸長があったことが、年間通算にも影響したとしている。
一方、小型生活家電は前年から微減。掃除機の2台目需要が一巡したほか、調理・理美容家電製品に市場を牽引する製品がなかったことなどが理由として挙げられている。
しかしながら、家電製品のインターネット販売は成長を維持。販売金額は前年を9%程度上回り、家電小売市場全体で金額構成比は、前年から1ポイント上昇し約14%だったとする。
生活家電市場
エアコンが牽引した大型生活家電が好調に推移したことから、生活家電市場全体でも、前年を上回った。
エアコンは、前年比12%増の920万台となり、2013年以来5年ぶりの900万台突破となった。また平均価格は98,000円となり、ここ数年続いた価格上昇が一段落したという。
冷蔵庫は、前年比4%増の450万台。年間販売の3割が6~8月に集中するが、この時期の販売も、猛暑の影響で前年比5%増。容量クラス別の販売数量構成比は、200L以下の小容量が39%、201~400Lの中容量が21%、401L以上の大容量が40%となり、前年から大きな変化はなかったという。また価格上昇は一段落したとする。
洗濯機は、前年比3%増の510万台となった。2014年の消費増税前にあった駆け込み需要後、反動で販売数が減少していたところ、4年ぶりの500万台突破になったという。タイプ別の販売数量構成比は、縦型が85%、ドラム式が12%、二層式が3%で、前年同等だという。洗濯容量別の販売数量構成比では、容量6kg未満の小容量が29%、6~8kgの中容量が28%、8kg以上の大容量が43%で、こちらも前年並だったとする。しかしながら大容量のうち10kg以上の製品は、数量前年比で13%増と2桁成長、かつ、洗濯機全体での構成比も昨年の19%から21%に拡大しているという。平均価格は、前年から3%上昇した69,600円となった。
掃除機は、前年比3%減の810万台。キャニスタータイプが10%減、ハンディタイプが19%減のなか、スティックタイプは8%増、ロボットタイプは4%増だったという。また全体の販売数量構成比では、スティックタイプが43%、キャニスタータイプが37%で、始めてスティックタイプが上回ったという。スティックタイプのなかでもコードレス式は、数量前年比で23%増加。平均価格は、前年並の22,400円となった。