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今夏のエアコン販売は「平年を上回る」。GfK予測。需要予報も開始

 GfKジャパンは11日、5月から7月第1週までのエアコン販売動向を発表。また、毎週のエアコン需要を予測する「エアコン需要予測」もホームページ上で提供開始した。

エアコンの販売台数推移

 5月~6月のエアコン販売数は、前年比16%増と3年ぶりのプラス成長。ただし、過去7年間の同期間の平均販売数と比較すると5%減となった。5月と6月の動きは対照的で、5月が7年平均を14%上回った一方、6月は17%下回った。5月は全国的に気温が高く、特に北日本では平年差+2.3℃と1946年の統計開始以降の最高気温となった。北海道・東北地区の5月エアコン販売数も7年平均を39%上回っている。

 7月第1週(6月27日~7月3日)のエアコン販売数は前年比で2.4倍、7年平均との比較でも3%増となった。気象庁によると、今夏にはラニーニャ現象が発生する可能性が高く、過去7年で夏季にラニーニャ現象が発生した2010年は猛暑とエコポイント制度特需により、エアコンの夏季販売台数は7年間で最も高い水準となった。そのため、GfKでは、今夏も「平年を上回る販売が期待される」と分析している。

 また、「エアコン需要予測」をホームページ上で公開。これは、気象情報とエアコンのPOSデータを掛けあわせて、毎週のエアコン需要を予測するもので、昨年の「関東・甲越」のほか、'16年からは新たに「東海・北陸・長野」、「近畿」、「中国・四国・九州」の予報も公開する。

 気象庁が発表する7日平均気温の確立予測資料を元に、GfK独自の統計モデルを用いて、毎週木曜日に次週の予測を発表する。公開期間は7月から9月(予定)。