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パナソニックとShiftallの「WEAR SPACE」が目標金額を達成、2019年8月に向け開発開始

 パナソニックは、アプライアンス社デザインセンター内で先行開発に特化して活動する集団「FUTURE LIFE FACTORY」と、子会社であるShiftall(シフトール)による合同プロジェクトが、クラウドファンディングで開発資金を募っていたウェアラブル端末「WEAR SPACE」について、目標金額の1,500万円を上回る16,307,800円の支援を得たと発表した。

ウェアラブル端末「WEAR SPACE」

 「WEAR SPACE」は、ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドフォンと、顔を左右から覆う形で視界を調整できるパーティションからなるウェアラブル端末。周囲の音と視覚情報を排除できるため、オープンな空間であっても、瞬時にパーソナルな空間を生み出せるという。

 「WEAR SPACE project」は、FUTURE LIFE FACTORYとShiftallによる、「WEAR SPACE」開発のためのプロジェクト。企画・デザインをFUTURE LIFE FACTORYが、設計・製造・販売をShiftallが担当する。10月2日からクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて開発資金を募り、12月11日の終了時点で109%の達成となった。これを受けプロジェクトでは、2019年8月の発送を目指して、本格的に開発を開始したという。

 今回のクラウドファンディングでの資金募集は、新規事業を迅速に生み出す新たなスキームの開拓と、「WEAR SPACE」の事業化を目指したもので、パナソニックが企画・デザインした製品の開発プロジェクトとしては、初の試みだという。

 また資金募集の達成については、カフェや書店などでの体験イベント、日本酒の試飲とコラボレーションしたイベントなどを開催することで、「WEAR SPACE」を体験できる機会を増やし、共感を呼び起こす活動を続けたことが挙げられている。

 「WEAR SPACE」の本体サイズは約220×300×140mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約330g。対応頭囲サイズは、54cm~62cm。密閉型で、40mm以上のヘッドフォンドライバーユニットと、アクティブノイズキャンセルを搭載。Bluetooth 4.1 or 4.2を搭載予定で、対応プロファイルはA2DP、対応コーデックはSBC/AAC。USB給電式のバッテリーを内蔵し、連続利用時間が約20時間、連続音楽再生時間が約12時間、充電所要時間が約3~4時間。

「WEAR SPACE」利用イメージ