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【CES 2020】Shiftall、作り置き料理の冷蔵保存ができる「加熱調理器」と、直下の料理の自動認識と映像投影を行なう「ペンダントライト」
2020年1月6日 15:29
Shiftall(シフトール)は、1月7日から10日(現地時間)にアメリカ・ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー「CES 2020」内の、報道関係者向けの先行展示会「CES Unveiled Las Vegas」で、作り置きした料理を冷蔵保存できる加熱調理器「Cook'Keep(クッキープ)」と、直下の料理を自動認識できる照明「BeamAR(ビーマー)」のそれぞれプロトタイプを発表した。
料理を冷蔵保存できる加熱調理器「Cook'Keep」
「Cook'Keep」は、一見すると炊飯器のような形状の、料理を冷蔵保存しておける加熱調理器。作り置きした料理を予め入れておくと冷蔵保存ができ、付属のタイマーやスマートフォンアプリを使って加熱を行なえるという。帰宅時や他の料理が出来上がるタイミングで、温かな料理を用意できる点が特長。
また料理単品を冷ますことができるため、熱々の料理を冷蔵庫で冷やして他の食材を傷ませてしまうといった心配がない。このほか、加熱温度を調整することで低温調理器としても利用できるという。
冷蔵時の温度は約5~10℃前後、加熱時の温度は最大90℃。加熱の温度調節は自動で行なうことで、温めムラを解消できるという。冷却は内蔵のペルチェ素子で、加熱は内蔵のヒーターで行なう。
冷蔵・調理室の容量は、大人2人前のおかず分量程度。本体サイズは、200×320×160mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.3kg。
現地展示員によれば、発売は2020年秋頃を、価格は300ドル程度を予定している。
直下の物体を認識可能なペンダントライト「BeamAR」
「BeamAR」は、直下にある料理を自動で認識し、料理ごとに異なる映像をテーブルへ映し出せるペンダントライト。照明、料理を認識するセンサー、プロジェクターを内蔵する。認識した料理ごとにその歴史やレシピを投影するほか、料理以外のものを認識し、対応する映像を流すことも可能だとしている。
直下の料理などを認識すると、照明の照度を絞りつつプロジェクションマッピングを行ない、終了後は元の照度に戻る自動処理機能を内蔵する。
プロトタイプである現在は、認識済みの料理パターンを複数搭載し、料理ごとに内蔵された映像を投影しているが、製品化時はクラウドと接続することで、AIによる料理認識を行ない、投影する映像もユーザーが選択可能になるところまでを想定しているという。そのため今回の展示では、認識する料理の種類や、投影する映像の種類など、ユーザーへヒアリングしたいという。
本体サイズは、365×252mm(直径×高さ)で、重量は約3kg。照度は、照明部が800lm、プロジェクション部が200lm。
現地展示員によれば、発売は2021年を、価格は500ドル程度を予定している。