年末特別企画

マスク生活で緩んだ口元にジェットウォッシャーで喝!【私の2022】

パナソニック「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55」

マスク生活に慣れきった昨今、口元のケアがおろそかになっている。「どうせマスクするし」とヒゲも剃らずに外出し、さすがに歯磨きは毎日しているものの、ミントタブレットはここ2年買った記憶がない。

そんなある日の夕方、マスク着用時に自分の口臭が気になる瞬間があった。これはマズイ。完全に油断していた。そのうちやってくるノーマスク生活に備えて、これは対策が必要だ。

根本的な解決に向けて、まず思い浮かべたアイテムが電動歯ブラシ。歯磨きは口腔ケアの基本にして極意。「電動歯ブラシはいいぞ」と聞くが、手磨き派の私にはどうも合わなさそう。40年を超えて染みついた歯磨き習慣を変えるのは難しい。

ということで購入したのが、パナソニックの「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55」。独自の超音波水流で歯間の汚れを洗い流す「ジェットウォッシャー ドルツ」の2022年版のコードレスモデルとなる。歯磨き方法は変えず、ケアを足していく方針をとった。

ちなみに据え置きモデル「EW-DJ75」と迷ったが、洗面所に置くスペースがないことや、ジェットウォッシャーのスプラッシュ感を知っていたので、風呂場でも使えるコードレスモデルに決めた。小学2年生の息子にも使わせたいし、風呂場なら濡れ散らかしても妻に怒られることはないだろう。

風呂場でも使えるIPX7等級の防水仕様

最新モデルは使い勝手の良さがポイント

本体は思っていたよりもコンパクト。購入前は「持ちにくそう」なことから据え置きモデルと迷っていたが、上部背面がシェイプしていて握りやすい。円筒形のものより手に馴染むし、高級感のあるデザインも気に入っている。

充電台が付属し、置くだけで充電できるのも便利だ。充電時間は1時間で、約10分間連続使用できる。「10分って短くない!?」と思っていたが、実際に使ってみると10分もあれば十分なことがわかった。

存在感のあるデザインだが意外と握りやすい
本体充電は付属の充電台に置くだけなので手軽

ノズルは、超音波水流で歯の表面の汚れを剥がして飛ばす「超音波水流ノズル」のほか、歯間や矯正器具のすき間磨きに便利な「ポイント磨きノズル」、タオルのような柔らかな感触の「舌磨きノズル」が付属する。

付属の充電台にノズルを2本セットできるので、ノズルの付け替えもしやすい。「あのノズルどこいった?」という紛失を防げるのは地味だけどかなり便利なポイント。これは掃除機にも言えることだと思う。

水タンク容量は約200mlで、水圧レベルを5段階に調節可能。給水1回での使用時間は、超音波水流ノズル使用時が約1分。ポイント磨きノズル使用時は約55秒、舌磨きノズル使用時は約40秒となっている(いずれも水圧レベル「5」設定時)。

充電台にノズルを2本セットできるのは嬉しい
水圧は「LEVEL」ボタンを押して5段階に調節できる

水の弾丸が歯間汚れを洗い流す!

「超音波水流ノズル」はかなり刺激的。水が一直線に「ピュー」と出るものと思っていたが、水の弾丸が「ドドドドド」と絶え間なく飛んでくる。水流の中に小さな気泡を多く発生させる超音波水流。この弾丸のような水流が、歯の表面や歯間の汚れを弾き飛ばすのだ。水圧レベル5なんて、舌や喉奥に水流をあててしまうとかなり痛い。慣れないうちはレベル3くらいで十分だろう。

そして水流を前歯にあてると、その跳ね返りの水が周囲に飛び散る。口を閉じると上手く水流をあてられないし、歯と歯茎以外に水流があたると痛い。どうしても口を開けて行なうことになるので、想像以上のスプラッシュ。改めて風呂場で使えるコードレスモデルを選んでよかったと実感した。

超音波水流は「ピュー」ではなく「ドドドドド」
歯や歯間の汚れを勢いよく弾き飛ばす

使用後、鏡で歯を確認してみると、歯と歯の間に少しすき間ができているように見えた。フロスを使っても糸に汚れがつかず、まったくニオイがしない。あのフロスが臭くないのだ。フロスを歯間に入れやすいし、これは歯間汚れが一掃されたことの証明ではないか。

懸念していた使用時間については、タンク満水時約1分というのはやはり短く、夢中になって水流をあてているとすぐにタンクは空になる。しかし給水が手早く簡単にできるので、まったく苦にならない。私の場合、2回給水して約3分の使用がちょうどいいと感じた。据え置きモデルの満水時の使用可能時間が約3分なので、おそらく3分間が頃合いのようだ。

給水は簡単にできるので苦にならない

ほかのノズルの使い心地も良好!

個人的に気に入ったのが「ポイント磨きノズル」。ブラシが付いているので、馴染みのある歯磨き感覚で使えるところが良い。

水圧もやわらぐため、小2の息子の歯間ケアにも最適。超音波水流だとレベル1でも痛いらしく、すぐに顔を背けてしまうが、ポイント磨きであれば大丈夫な様子。終わった後は鏡で歯を確認して嬉しそうにしている。

ブラシの付け替えも簡単なので、一緒にお風呂に入った時は、私が超音波水流を使った後、息子のポイント磨きをしている。これはいい習慣になりそう。

「ポイント磨きノズル」がお気に入り
ノズルの交換は上部背面のスイッチを押しながら引き抜くだけ

2021年モデルから新搭載された「舌磨きノズル」も思いのほか心地良い。ノズルにはクロスが貼られていて、クロス表面には微細なループ状の糸が密集していて柔らかい。舌を痛めることなく優しく汚れを除去でき、実際に使った後は白っぽい舌汚れは一掃され、舌がきれいなピンク色になった。

ノズルから水がちょろちょろと流れ出るため、クロス面を常に流水でリフレッシュできるのもポイント。清潔に使えるだけでなく、これによりクロス面が汚れなどで変色しにくいため、6カ月間は交換不要で使えるそう。

とはいえ「舌磨きノズル」は家族で共用するわけにはいかないので私専用となっている。各ノズルは別売で替えノズルが販売されているので、「私も使ってみたい」と言っている妻に買ってあげようかな。

「舌磨きノズル」も水が流れ出るので清潔に使える

あまりの人気に品薄状態が続く「ジェットウォッシャー ドルツ」

まだ使い始めて間もないが、「ジェットウォッシャー ドルツ」は購入して正解だったように思う。以前から妻も気になっていた製品ということもあり、家族みんなで使えて大満足。これでノーマスク生活も安心だ。

余談となるが、この製品を購入しようと思ったのは12月に入ってから。それまで家電量販店のオーラルケア製品売り場はノーマークだったが、お目当ての「ジェットウォッシャー ドルツ」は品切れ続出。購入を検討していた2022年モデルの2機種は近所の量販店実店舗4社をまわっても買えず、なんとかECサイトで手に入れた。

特にコードレスモデル「EW-DJ55」なんて、大手量販店のECサイトですら軒並み入荷待ち。それだけでなく、在庫のあるEC専門店などは若干割高な価格設定に。さらに2022年モデルが品薄なため、2021年モデルも値崩れすることなく、むしろ高めに感じた。

それだけ多くの人が口腔ケアに関心を持っているのだろうが、それにしてもこの状況は普通ではない。あまりにも疑問だったのでパナソニック広報部に聞いてみたところ、「予想を上回る人気で品薄状態」とのこと。マジか。ちょうど人気テレビ番組で取り上げられて話題となった影響もあるらしいが、これは凄すぎる。今から購入を検討されている方は、すぐには手に入れられない可能性があるのでご注意を。

タンク内の様子。ポンプで水を吸い上げる仕組み
そのため本体を逆さにしても先端部から水は漏れないが、同時に逆さでは使用できない
津田 昌宏