年末特別企画

軽いのによく切れるセラミック包丁が超便利。昼は手抜きバーガーがうまい【私の2021】

京セラ「cocochical(ココチカル)」のセラミックナイフ。上が刃渡り16cmの三徳ナイフ、下が13cmのペティナイフ

2021年に買ってよかったものの一つは「セラミックナイフ」。これまで当たり前のようにステンレスの包丁を使い続けて特に不満もなかったけれど、興味があって買い替えてみたところ、想像していた以上に違いがあって今も愛用している。

料理は好きな方でも、それほど上手とはいえない筆者。2021年も在宅勤務が大半だったため、家で料理をする機会は多かった。電気鍋やホットプレートなど、調理家電も多用している一方で、包丁などの調理器具は、まだ使えるからと買い替えることは昨年までは少なかった。それでも、便利な家電でキッチンが充実してくると、次に気になってきたのは今よりも使いやすい調理道具。

京セラ「cocochical(ココチカル)」ブランドのセラミックナイフに最初に興味を持ったきっかけは、単純にデザインの良さ。ホワイトまたはブラックで統一されて刃と柄がシームレスに一体化している形がかっこよくて気になっていた。機能面でも「切れ味が従来の2倍長持ちして、軽い力で切れる」とのことだが、本当に違いがあるのかとは思いながらも購入。色はブラックを選んだ。

6月にMakuakeで先行発売された時の購入プランで選んだのは、刃渡り16cmの三徳ナイフと13cmのペティナイフのセット。その後、9月から一般販売されており、直販サイトや楽天市場などで買える。

Makuakeの先行発売で購入した

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金属の包丁と比べたセラミックナイフの特徴は、軽い、サビない、リンゴなどの食材が変色しにくい、漂白除菌もできるといった点。

気になる切れ味については、まず三徳ナイフを試してみると軽い力なのにスッと食材に刃が入っていく感触が気持ちいい。玉ねぎの繊維を切るように刻んでも全く涙が出なかった。トマトを輪切りにしてもつぶれずに形を維持したままスライスできた。重さは、刃渡り16cmの三徳ナイフが90g、13cmのペティナイフが70gだ。ココチカルという名前の通り“心地よく、軽く”切れる。

玉ねぎを切っても涙が出ない!
トマトもつぶれず輪切りに

シャープのホットクックを使ってかなりの頻度で作っているサラダチキンやローストポークを切る時も重宝。ボロボロと崩れたりつぶれたりすることもなく、薄くスライスできた。スッと切れるのが気持ちよすぎて、調子に乗りながら何枚も切っていたら、誤って指先もほんのわずか切ってしまったほど……。これまでの包丁も定期的に研いでいたので切れ味は悪くなかったが、変えてみて違いに驚いた。

ローストポークを簡単に薄切り

切れ味の秘密は、京セラが17年ぶりに刷新した「Z212」という新素材。従来のセラミックナイフと比べて、切れ味が2倍以上長持ちするという。刃付けの最終仕上げは、熟練工の手により1本1本手作業で確認しながら行なったとのこと。

小回りがきく13cmのペティナイフは、果物などを切る時に活躍。小さいジャガイモなどの皮むきにも便利だった。

熟したキウイもつぶれずサッとむいて切れた

リンゴの皮をむいていて気づいたのは、このセラミックナイフだと切る音が小さいこと。長く使った包丁と単純に比較はできないが、シャクシャクという音と抵抗が少なく、刃がスッスッと入っていくような感触だ。

イメージとして“包丁は重い方がよく切れそう”だと思っていたが、セラミックナイフを使ったら考え方が変わり、軽いのに刃がスムーズに入っていく感覚がクセになってきた。

リンゴの皮むき
カキも、食感のあるものから熟した柔らかいものまでスッとむけた

セラミックナイフの注意点とされていたのは、硬い食材を切るのはNGということ。カボチャや冷凍食品、カニなど硬い食材を切ろうとすると、刃が欠けたり折れたり割れたりするという。落としたりしても欠けることがあるらしいので大事に扱っており、いまのところ問題なく使い続けられている。

また、ダイヤモンドでなければ研げないという硬さのため、同社による有料の研ぎ直しサービスを使うか、専用シャープナーを購入する必要があるとのこと。

筆者は調理の過程の中で皮むきの作業はあまり好きではなく、同じように思う人もいるだろう。包丁を替えただけで激変するとまではいわないが、少しだけ面倒さが楽しさに変わったのは間違いない。

価格は三徳ナイフ16cmが8,800円、ペティナイフ13cmが6,600円。高価だと思うかもしれないが、この感触がずっと使えると思うと満足度は高い。カラーは落ち着いたブラックを選んだが、包丁としてはもっと見た目のインパクトのあるホワイトも少し欲しくなった。

ホワイトもかっこいい
おまけ:昼食によく作った、手抜きハンバーガー

料理することが増えたといいつつ、昼はサッと食べたい場合も多い。サクッと作れるジャンクな料理として、今年何回も作ったのがハンバーガー。調理にcocochicalも使っている。

見た目はあまりキレイではないが、満足感たっぷりのハンバーガーに。目玉焼きを挟むバージョンもある

大雑把な言い方だが「おいしいお店のハンバーガーはだいたい肉がぎっしり」という考えを持っているのと、手間をできるだけ減らすため、つなぎなしでひき肉だけを固めてパティにする方法にしている。

さすがに栄養豊富とはいえないが、野菜を多めに挟むことで罪悪感を減らす作戦。cocochicalで玉ねぎを輪切りにして肉と一緒に焼いて入れた。焼いた後にとろけるチーズをのせるのは必須。トマトも輪切りで加えた。

ひき肉、玉ねぎ、バンズをフライパンで。バーミキュラ フライパンのおかげか、野菜や肉の水分がベタ付かなくて良かった

バンズはスーパーに売っているマフィンを使った。肉や玉ねぎを焼くフライパンの中またはホットサンドメーカーなどで焼き目をいれると、サクッとした食感になるのでおすすめ。味はシンプルにケチャップとマスタードがメインなのでホットドッグに近い。ご飯や麺類の気分ではない時などによく作った。

味付けはシンプル。肉や玉ねぎには塩コショウ、その後でケチャップやマスタードをたっぷり
肉やとろけるチーズ、トマトをのせる
作り方のベースになっている動画。【ウマすぎ】アメリカ育ちが雑に教えるハンバーガーの作り方(Kevin's English Room/掛山ケビ志郎)
中林 暁