やじうまミニレビュー

どうしても早く乾かしたいシャツがあるときの「温風ハンガー乾燥機」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

温風が吹き出してくるハンガー

 あいにくの天気で部屋干しの洗濯物がなかなか乾かない。でも今日の夜でかけるときに着たいシャツがある!

 と、こんなシチュエーションたまにないですか? 洗濯機に乾燥機能がついていないとか(我が家がそう)、洗濯物の乾燥にも使えるふとん乾燥機を持っていないとか、衣類の乾燥でちょっと考えてしまうシーン。こんなときに役立つユニークな製品がありました。それが「温風ハンガー乾燥機」です。

温風ハンガー乾燥機
メーカー名サンコー
製品名温風ハンガー乾燥機
実売価格5,721円(Amazon)

 「温風ハンガー乾燥機」とは、その名の通り、温風が吹き出してくるハンガーです。148×75×117mm(幅×奥行き×高さ)で、重さ614g、耐荷重5kg。組み立て式で、温風が噴き出す本体のほかに、衣類用アタッチメント(左右)と靴用アタッチメント(左右)、フック付き洗濯ばさみが2個に巾着袋がセットになっています。

 単なるおもしろグッズかと思いきや、結構ガチな製品でした。脱水したTシャツ(Mサイズ)で試したところ、約1時間半くらいで着られるレベルまで乾きました!

2種類のアタッチメントと洗濯ばさみがセットになっています
衣類用アタッチメントは風の吹き出し口がついています
使うときだけ本体に差し込みます。中央に見える大きな丸いものが電源スイッチです
靴用アタッチメントは、左右に温風を流すために本体からの吹き出し口にフタができるようになっていました
靴用アタッチメントの装着例
先端を靴の中に入れます。靴下でもよさそう
巾着袋がついているので、携帯しやすくなっています

シャツ、靴、タオル、ハンカチ、靴下などなど

 シャツを乾かすときは、本体の両サイドに衣類用アタッチメントを取りつけ、服をかけたら本体中央にある大きな丸いボタンを押します。ボタンは1回押すと温風モードになり、2回目で送風モードに切りかわり、3回押すと切れる仕組みになっています。

 現在のモードは温度でわかりますが、ボタンの色が赤なら温風、青なら送風と色でも区別できます。なお、温風モードは3時間連続で使用すると自動で送風モードに切り替わります。

家によくあるカーテンレールスタイル
乾かしたいシャツをかけます(脱水が終わった状態)
本体のボタンを押します。赤いときは温風です

 温風モードにすると、本体と衣類用アタッチメントの下から温風が吹き出して、シャツの中を抜けていきます。風量はそんなにありませんが、Tシャツの胴体部分に生暖かい風が溜まっていくのがわかりました。

 乾く速度は環境や服の形状や素材にもよりますが、少々厚手の綿のTシャツ(Mサイズ)で試したところ、室温28℃の室内における所要時間は約1時間40分でした。

衣類用アタッチメント
温風がでている様子
靴用アタッチメント
温風の出具合

 いくら温風が出るとはいっても、袖口や裾に届くまでには温度が下がってしまうので、袖口や裾まで乾くまでには時間はかかりますが、温風が出るだけ早く乾くといっていいでしょう。晴れた夏の屋外でもない限り、Tシャツが1時間40分で乾かないことは明らかですから。

15時54分、Tシャツに温風を送り始めたところ
17時34分、袖口と裾にかすかな湿り気を感じる程度まで乾いていました

 「温風ハンガー乾燥機」には、靴用のアタッチメントも付属しており、先端を靴の中に入れれば乾かしやすくなっています。汗や雨で湿ったスニーカーを少しでも早く乾かしたいときなんかは便利。ドライヤーがあるじゃないかといわれそうですが、両足同時にできて、かつ置きっ放しにできる(任せられる)ところがいいのです。

 また、衣類用アタッチメントに取り付けられる洗濯ばさみも2つついているので、タオルやハンカチを乾かすこともできます。女性なら組み立て式ハンガーとして、ジャケットとスカートをセットでつるしておくこともできますね。

旅行にちょっと便利かも

 使ってみたところ、以外と国内旅行なんかで使えそうな気がしました。本体以外は付属の巾着袋にまとめて入れられるので、そのままセットでスーツケースの中にいれておけます。

タオル、ハンカチ、靴下、下着、いろんなものを短時間で乾かせそう

 ビジネスホテルの窓の外に洗濯物は干せませんので、ちょっと1枚だけ、なんてときに役立ちそうです。靴下を洗ってまた履きたい、外回りで蒸れた靴の中を送風でちょっと乾かしたいなんてときも大活躍間違いなし。

 これ、海外でも使えたら喜ぶ人多いんじゃないでしょうか。

すずまり