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マクセルからコイン形の全固体電池
2025年12月17日 08:05
マクセルは、IoTデバイスの主電源に使用可能なコイン形全固体電池「PSB2032」を開発。12月下旬より順次サンプル提供を開始する。主にインフラ設備や工場に設置されるIoTセンサーデバイスへの実装を想定している。
20×3.2mm(直径×高さ)サイズのコイン形全固体電池。量産中のセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」の約4倍となる35mAhの容量を備え、IoTデバイスの主電源での使用が可能。セラミックパッケージ型と同等の高密閉性を確保しつつ、幅広い放電温度範囲、高い安全性など従来の同社製全固体電池の特徴を維持している。
また、「PSB401010H」がリフロー実装に適したタイプであったのに対し、「PSB2032」は小型機器に適した接続端子付きタイプとすることで、異なる実装方法に対応できるようになった。
同社によると、インフラ設備や工場では人手不足により多くの現場で省人化・効率化が求められ、センサーを用いて人手をかけずに機器や設備の状態を継続的にモニタリングする、通信機能を搭載したIoTセンサーデバイスの普及が進んでいるという。そのなかで、より大容量で信頼性の高い電源を求める市場ニーズに応え、コイン形全固体電池「PSB2032」を開発した。
今後は全固体電池とワイヤレス給電やエナジーハーベスティング技術などを組み合わせたモジュールの製品化も検討しているという。
