家電製品ミニレビュー
見た目はケトル!? ハンガーにかけたままシワが伸ばせる衣類スチーマー
by 田中 真紀子(2015/4/28 07:00)
主婦の嫌いな家事ランキングで、常に上位にランクインするのがアイロンがけ。立体的な洋服を巧みに動かしながら、余計なシワをつけずにシワを伸ばすというのはコツのいる作業で面倒くさい。だからといって、シワが付いたまま出かけてしまうと、どんなおしゃれも台無しになってしまう。
そこで紹介したいのが、「パワフルシワ取りスチーマー」だ。
メーカー名 | オリエント |
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製品名 | パワフルシワ取りスチーマー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,000円 |
見たところ電気ケトルに似ているが、仕組みもまさに電気ケトルそのもの。電源を入れるとタンク内の水が沸騰し、出てきた高温の蒸気を当ててシワを伸ばすというものだ。
電源をONに入れてもランプが光らないので一瞬戸惑ったが、実は横にある通電ランプが点灯していた。1分程度でタンク内の水が激しく沸騰し、噴射口から蒸気が出てくる。ちなみに、タンクのフタをしなくても加熱が始まるため、電源を入れる前に必ずフタがしまっているか確認を。
さっそくシワ伸ばしにチャレンジ!
真っ白い蒸気が出てきたら、ハンドルを握って洋服に蒸気を当てるだけ。まずはトレンチコートの腕部分のシワを伸ばしてみた。外出のたびに着ているため、くっきりとシワが付いてしまっているが、蒸気を当て、5往復程度で、ほぼ気にならない状態になった。
次にワンピース。ハンガーにかけずに数日間放置していたため、シワだけでなく、全体的にヨレっとした感じになってしまった。こちらもワンピースのなめらかな雰囲気はそのままに、シワはほとんど取れた。
男性用スーツの膝裏部分のシワも、当て布なしで10往復程度ですっきり。
ちなみにこのスチーマーに適しているのは、以下の素材だ。
適している素材… ウール、シルク、ベロア調素材、ポリエステル、綿100%(薄手)、麻50%以下
不向きな素材… 綿100%(厚手)、麻100%
使用できない素材… 皮革・毛皮製品
120mlの給水で、連続使用時間は5分半~6分間だが、1~2枚の衣類のシワ伸ばしなら難なく使える。ただし電源がオンになっている間は蒸気が出続けるタイプなので、一気に作業を終えないとあっという間に水がなくなってしまう。給水を繰り返しての連続使用可能時間は、約30分だ。
除菌、消臭効果もあり!
また、高温スチームを当てるため、除菌、消臭効果もあるという。そこで紳士用ジャケットで試してみたところ、なんとなく漂っていたにおいがほとんど気にならないまで消えていた。焼肉や鍋をした後など、カーテンやソファに染み付いたにおい対策にもよさそうだ。
このスチーマー、使う前までは仕組みが簡易的で見た目もいまいち……なんて思ってしまったが、使ってみると蒸気の量が多く、噴射口の幅も広いため、短時間で効率よくシワを伸ばせることに驚いた。もちろんアイロン台も要らないので、使いたいときに手軽に使えるのがいい。
ワイシャツやハンカチなど、パリっとさせたいものには不向きだが、シワ伸ばしが目的なら大活躍すること間違いなしだ。