やじうまミニレビュー

暑すぎる日に、ひんやり冷たい風を送ってくれる冷風扇が気持ちいい!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

ただの風では焼け石に水……そんな猛暑に使ってみたい携帯型扇風機を発見!

 溶けるような暑さ、じりじりと照りつける暑さ、うだる暑さ……なんでもいい、とにかく暑い。うちわや扇子であおいでも、ぬるい風が動くだけで、焼け石に水だ。

 そんなとき、これなら涼しさが感じられそう、と期待大な携帯型扇風機を見つけた。グリーンハウスの「どこでもひんやり! ポータブル冷風扇」だ。

グリーンハウスの「どこでもひんやり! ポータブル冷風扇」
メーカー名グリーンハウス
製品名どこでもひんやり! ポータブル冷風扇
品番GH-FANMSA
実売価格3,218円(Amazon)

 冷風扇とは、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う気化熱を利用して、まわりの空気より涼しい空気を送り出す扇風機のこと。このポータブル冷風扇の場合、給水タンクの中に入れた水が超音波でミストになり、風と一緒にミストを吹き出すことで、涼しく感じられるという。

 さっそく製品をチェックしてみよう。まず電源は、単三形アルカリ乾電池3本のほかUSBで稼動するため、ACコンセントのない外出先やオフィスなどで使うことができる。ポータブルとはいえ思ったより大きく、握るというよりがっちり掴んで使うイメージだ。ただ乾電池と給水タンクを備えることを考えると、この大きさは必然だったのだろう。

サイズは95×59×182mm(幅×奥行き×高さ)
持ち運べるが、コンパクトという感じではない
単三形アルカリ乾電池3本を入れる。結構キツキツで着脱はしづらい
付属のUSBケーブルを使えばUSBからも給電できる

 ミスト機能を使いたい場合、給水タンクに水を入れておく必要がある。推奨するのは普通の水道水で、ミネラルウォーターや浄水は使ってはいけないとのこと。水は、本体上部に取り付けられた給水タンクのキャップを外して入れる。水量の目安は「入れすぎない」とのことだが(笑)、50ml入れるとギリギリという感じだった。

給水タンクのキャップを外す
こぼさないように、そっと水を注ぐ

 これで準備は完了。さっそく稼動してみる。2つあるボタンのうち、上の「ファン」マークを押すとファンが回転し、もう一度押すと止まる。風量調整はできないようだ。ちなみに、同じボタンを長押しすると、LEDライトが点灯するため、暗い場所で使うときに便利だ。

 ミストは独立して噴射でき、下の「ミスト」マークを押すと稼動する。連続して噴射するモードと、2秒おきに噴射する間欠モードから選択可能だ。

「ファン」マークのボタンと「ミスト」マークのボタン
LEDライトを点灯したまま、ファンを回転させたり止めたりできる

ミストが加わった瞬間、肌に当たる風の温度が明らかにダウン

 まず「ファン」ボタンを押すと、ファンが回転し始めた。これを顔に当ててみたところ、決してパワフルとはいえないが、心地よい風が顔に当たる。続いて「ミスト」ボタンを押すと、中央にあるミスト噴出口からミスト噴射。するとその瞬間、肌に当たる風がヒヤッと冷たく変わった。明らかに涼しいと感じるほどに、風の温度が下がったのだ。気化熱って本当にすごい!!

 ただし扇風機の風自体はパワフルというわけではない。なので、髪をなびかせ、汗をぶわっと吹き飛ばしたい、という人には、物足りなく感じられるかもしれない。個人的には、強すぎる風は苦手なので、この穏やかで涼しい風は心地よく感じられる。

ビニールテープで風量をチェック
ブオー!! ではなく、そよそよとした穏やかな風
ミストも結構出ている

 この冷風扇を持って、会社に行ったり、遊園地やプール、花火大会など、さまざまな場所に出かけた。ミニトートバッグに、財布、スマホ、化粧ポーチ、そしてポータブル冷風扇を入れたら、結構かさばるが、いっぱいになる。また人混みなどで使うと、必ず「あれはなんだろう」という目で見られたりする(笑)。しかし、汗がひかないときや、暑すぎて耐えられないときは、つい使いたくなる。

ちょっと散歩に出かけるときも
公園に遊びに行くときも
電車に乗って仕事に行くときも
夏休みのお出かけには必携。は〜、気持ちいい〜♪

 ちなみにファンの運転音は少々気になる。ざわざわした場所ではまったく問題ないが、静かな場所ではファンの回転音が結構聞こえる。決してうるさいというわけではないが、静かな場所で気兼ねなく使えるわけではないので注意したい。

ミスト機能は乾燥した冬のオフィスでも使え、1年中大活躍!

 この冷風扇が活躍するのは夏だけではない。ミスト機能がファンとは別に単独で使えるため、乾燥しがちなオフィスでの保湿にも使えるのだ。つまり扇風機といえば季節家電だが、このポータブル冷風扇は、一年中出番があるということだ。

 携帯型にしては大きい、風量は大きくないなど、単に“ポータブル扇風機”と考えると、少々使いにくい面もある。その一方、ミスト付きでひんやり感が得られ、一年中使えるということを考えたら、メリットのほうが大きいと言っていいだろう。

田中 真紀子