家電製品ミニレビュー
筋肉量もわかる! 細かいデータを計測できつつシンプルなタニタの体組成計がオススメ
2017年5月2日 07:00
同居していた姉と離れて暮らすことになり、体組成計を新しく買った。体重や体脂肪だけでなく、基礎代謝やBMIなど細かい項目も計測できつつ、機能はシンプルなもの、と思って選んだのがタニタの「体組成計 BC-315」だ。
メーカー名 | タニタ |
---|---|
製品名 | 体組成計 BC-315 |
実売価格 | 6,895円 |
体組成計を選ぶ中で、1つポイントとしたのがスマホ連携機能の有無。最近はアプリと連動して計測データを管理できるモデルもあるが、正直あまり魅力を感じなかった。ダイエットアプリは別で使っているものがあり、体重は結局手入力してしまうし、Wi-FiやBluetooth搭載になると価格も1万円を越えてくる。毎日ストイックに運動をして体組成を計測するという使い方ではないので、今回はスマホ連携のないモデルを購入した。
BC-315はシンプルなモデルではあるが、計測できる項目は豊富。「体重/BMI(肥満度)/体脂肪率/筋肉量/推定骨量/内蔵脂肪レベル/基礎代謝量/体内年齢」が計測でき、体重の計測単位は50g。各項目において、前回からの増減も表示してくれる。
特に筋肉量という項目に注目しており、これは身長に対してどれくらい筋肉量があるかを計算したもの。他メーカーの体組成計では、骨格筋率や筋肉レベルなどが同等の項目になるが、いまいちピンとこない。筋肉量というわかりやすい言葉で表示してくれるのも、タニタの体組成計を選んだ理由のひとつだ。
計測する前に、まずは地域や日時、個人データを登録。個人データでは生年月日や性別、身長を入力する。一度登録しておくことで、体重を計った際に、体脂肪率やBMI、基礎代謝量などを毎回すぐに算出してくれる。個人データは5人まで登録可能。
なお、機能面では、ボタンを押さずに乗るだけで測定ができる「乗るピタ」や、立て掛け収納をしても測定に誤差が出ない「自動補正」などが搭載されている。
ボタンを押さずに計測スタートできる「乗るピタ」が便利! 前回からの増減や基準値もわかりやすい
計測するときは、つま先側とかかと側の電極に、足が均等に掛かるようにして素足で乗る。本体の奥行きは21.7cmとコンパクトなため、普段23cmの靴を履いている筆者でギリギリだった。ただし、足がはみ出る場合でも、床に足が付いていなければ問題ないとのことだ。
特に便利だったのは、電源ボタンなどを押さなくても、そのまま乗ってしまえば計測がスタートすること。ボタンを押すためにかがんだり、行儀は悪いが足で操作したりする必要がなく、スムーズに使える。
体重が確定し、数値が点滅したら降りる。すると計測データから登録者を割り出して、BMIや体脂肪率などを順番に自動で表示してくれる。なお、登録者を割り出している間は、測定頻度によって表情が変わるマイサポ機能により、顔文字が表示される。毎日計測すると笑顔の顔文字になり、継続した測定を応援してくれるという。顔文字は最初何のことかわからず、エラーだと勘違いしてしまった(笑)。
なお、体重計から降りないと、体脂肪率などは表示されないので、乗りっぱなしにならないよう注意が必要だ。最初は体重計に乗ったままデータ表示を待ってしまったが、慣れれば問題なかった。
表示データでわかりやすかったのは、前回からの増減と基準値。すべての項目で前回からの増減を矢印で表示してくれるため、ダイエットのモチベーション維持につながりやすい。基準値も、各項目において「少ない/標準/多い」と、文字で表してくれてわかりやすかった。データは自動で順番に表示されるが、ボタンを押してすぐに切り替えることも可能。足の指でも操作可能で、立ったまま確認できるのは便利だ。
また、説明書に体の豆知識が乗っているのも面白い。内臓脂肪や基礎代謝量などの項目に、豆知識と解説がついていて計測したデータへの理解が深まった。体脂肪率と筋肉量のバランスから体型判定するグラフもあり、「体脂肪率:標準」「筋肉量:少ない」と計測された筆者は「運動不足型」に振り分けられ、どういったアプローチをすればいいかもわかりやすい。
シンプルながらも、計測できる項目は豊富で、かなり満足できる製品だった。部屋に馴染む、ベーシックなデザインも気に入っている。