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エレコム、男性に多い“内臓脂肪型肥満”の対策に役立てる体重体組成計

 エレコムは、ヘルスケアブランド「HELLO」から、内臓脂肪レベルをより正確に計れる体組成計「HCS-FS01」を、12月上旬に発売する。価格は6,270円(税抜)。

体組成計「HCS-FS01」

 筑波大学と共同で研究・開発した体組成計。内臓脂肪レベルの算出方法に、家庭用体組成計として初めてMRI測定データに基づいた“体積推定方式”を採用した点が特徴。より正確な、内臓脂肪レベルの評価が可能になった。

 通常、体組成計の内臓脂肪レベルを算出するデータには、へそまわりのCT画像1枚が使われることが多いが、HCS-FS01で採用した体積推定方式では胸の下~腰上の、腹部全体のMRI画像を24枚使用。立体的な測定データに基づいて、内臓脂肪レベルを評価する。

MRI画像を24枚使用した“体積推定方式”で、内臓脂肪レベルを算出する

ヘソ周りだけでは正確な内臓脂肪面積はわからない

筑波大学 体育専門学 教授 田中 喜代次氏

 共同開発に携わった、筑波大学 体育専門学 教授 田中 喜代次氏は、MRI測定データに基づいた体積推定方式の採用について、以下のように語った。

 「内臓脂肪の計り方はさまざまですが、画像診断方法は、複数の断面画像を使うことでより正確なデータに導けます。実際に内臓脂肪の面積を計ってみると、部位ごとにバラつきがあるのがわかりました。ヘソ周りは内臓脂肪が少なく皮下脂肪が多いけど、へそから5cm上、10cm上は内臓脂肪の方が多いなどの例もあります。ヘソ周りだけを見てしまうと、本当は内臓脂肪型肥満なのに、皮下脂肪型肥満だと判断されてしまうことがあるため、立体的な測定データを使用することが重要だと考えられます」

 特に男性においては、肥満の半数以上が内臓脂肪型肥満に当たるという。内臓脂肪レベルを含めた体組成の変化を日々知ることで、生活習慣病の予防や、気になる腹部周りのダイエットなどに役立てられるという。本体は、約28cmのパネルで、足の大きい男性でも安心して測定できるとしている。

内臓脂肪の計り方は、人体計測法や画像診断法などがある
画像診断においても、ヘソ周りとヘソ上などでは内臓脂肪の面積に差が出る
約28cmのパネルで足の大きい男性にも対応

 測定可能な項目は、「体重/内臓脂肪レベル/BMI/体脂肪率/骨格筋率/骨量/基礎代謝」の7種類。体重の計測範囲は0~150kgで、表示単位は2.5kg~99kgは50g、100kg~150kgは100g単位。内臓脂肪レベルは1~30(1レベル単位)。

 個人データの登録は4人まで可能。乗るだけで過去の測定データから、登録者を推定する自動認識機能を搭載しており、測定の度に登録者を選択する必要がないという。

7項目を測定できる
内臓脂肪レベルは1~30で表示

 測定したデータは、スマートフォンからも確認可能。専用アプリ「HELLO」をインストールし、事前に身長や年齢などの基本情報を設定する。その後は、体重と体脂肪率を入力するだけで、BMI・内臓脂肪レベル・骨量なども表示できるようになる。体重はグラフで管理し、日々の変化を記録できる。BluetoothやNFCは非搭載。

 本体サイズは、303×283×23mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.4kg。電源は、単四形乾電池を3本使用する。本体カラーは、ホワイト、レッド、ブラックの3色。

ホワイト、レッド、ブラックの3色