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タニタ、腕や脚ごとの筋質を評価できる体組成計「インナースキャンデュアル」

 タニタは、部位ごとの筋肉の質(筋質)を評価できる、左右部位別体組成計「インナースキャンデュアル RD-800」を11月11日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は50,000円前後(税抜)。

スタイリッシュなデザインの左右部位別体組成計インナースキャンデュアル「RD-800」

タニタが培ってきた技術を結集した体組成計の最高峰モデル

 2015年に同社が発売した、筋肉の量だけでなく筋質が評価できるデュアルタイプ体組成計の次世代モデル。家庭用では世界で初めて、全身だけでなく右腕、左腕、右脚、左脚ごとの筋質を評価できる機能を搭載した。さらに、アスリートのコンディション管理に役立つ「脈拍測定機能」を搭載し、スマートフォンと連携することで、体組成計としては業界最多となる26項目の計測・表示を実現したという。

 発売に先立ち行なわれた記者発表会で、同社の代表取締役社長・谷田 千里氏は次のように語った。

 「私たちは2015年、世界で初めて筋質の見える化を実現したインナーデュアル体組成計を発売しました。今回は、トップアスリートの方々がより効果的にトレーニングに取り組んでいただけるよう進化させました。体組成計の販売を始めて15年、今までの技術を結集した最高傑作です。私たちは体組成計を通して、スポーツに取り組むすべての人たちの体づくりをサポートするとともに、日本を健康にすることに貢献していきたいと思います」

「タニタの体組成計の最高傑作」と話す谷田千里・代表取締役社長

グリップを握って腕部からも計測することで四肢の筋質評価が可能に

 インナーデュアル体組成計のコアテクノロジーとなるのが、2種類の周波の電流による「デュアル周波数計測技術」。生体に微弱な電流を流し、高周波電流で組織全体の情報を取得するとともに、低周波電流で細胞外の情報を取得することで、体の状態に左右されず、高精度な計測が可能だという。

一般的な高周波電流だけでなく、低周波電流でも情報を取得する

 これにより実現したのが、筋肉の質(筋質)の評価。筋肉は、筋繊維、脂肪、水分、結合組織などから成り立っているため、筋力アップには筋肉の全体量だけでなく筋質を高めることが重要なため、インナーデュアル体組成計は、筋肉の状態を筋質点数として評価する。

 従来モデルは全身だけの筋質の評価が可能だったが、新製品は腕部からも電流を流せるようにグリップを搭載。グリップを握って素足で本体に乗ることで、四肢の筋質の評価が可能になった。筋肉量や脂肪も、全身・体幹・四肢の左右部位別の計測が可能となり、計測・表示項目は業界最多の26項目。

筋力は、筋肉量だけでなく筋質にも関係しているという
グリップを握ることで、四肢の左右部位別測定が可能に

 さらに新機能として「脈拍測定機能」も搭載した。測定を手電極で行なうことで、足電極による測定に比べ体動などの影響を受けにくく、より高精度な計測が可能になったという。測定方式は、心臓の拍動に伴う電位差をモニターする方式に、タニタ独自のアルゴリズムと組み合わせることで、高い測定精度を実現したとしている。

 なお計測したデータは、スマートフォンと連携し、対応の健康管理アプリ「ヘルスプラネット」で確認が可能。計測項目のほか、部位ごとの筋肉量や筋質点数、経時変化などがグラフやレーダーチャートでビジュアル表示され、経時変化がチェックできるという。

測定結果は、スマートフォンの健康管理アプリ「ヘルスプラネット」で確認できる

 発表会では、トーシンパートナーズ・チームケンズのコーチとして、リオオリンピックでも活躍した佐藤優香さんのコーチングも手掛けた河原勇人氏も登壇。筋肉の左右差を知ってバランス良く筋肉をつけることは、筋力アップに効果的なだけでなく、ケガ防止にも役立つなど、アスリートにとって四肢の筋質が可視化される重要性について語った。

すでに同製品を使用している河原勇人氏。結果が見えるのはモチベーションの維持にもつながるという

 本体サイズは、320×348×57mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.8kg。体重の計量範囲は0〜200kg・最小表示は100kgまで50g、100〜200kgまで100g単位。登録人数は4人。電源は、単三形アルカリ乾電池を4本使用する。

 発売にあわせ、スポーツトレーナーやアスリートに本商品を提供する「筋質チェックモニター」を募集開始。さらに10月31日から11月12日まで、丸の内タニタ食堂で「アスリートメニュー」を提供する。