家電レビュー
ティファールのミニ圧力鍋が「忙しくてもちゃんと食べたい」叶えてくれた
2024年5月10日 08:05
今回紹介するのはティファールの電気圧力鍋「ラクラ・クッカー ミニ CY3401JP」です。ティファールは圧力鍋の老舗メーカーですが、数年前から電気圧力鍋にも注力していて、ラインナップも豊富。270ものレシピを内蔵し、ディスプレイ操作に対応したハイスペックなモデルもありますが、今回紹介する「ラクラ・クッカー ミニ」はそれに比べるとかなりベーシックな1台となります。
店頭では販売しないオンライン限定の製品で、ティファール公式オンラインショップでの価格は19,800円です。
ベーシックとはいえ、これ1台で圧力調理、煮る調理、炒める、蒸す、炊飯、低温調理、無水調理に対応。そのほか、鍋モード、スープ、ワンプレートなど調理モードも搭載しています。
自宅で実際に調理してみましたが、お米も美味しく炊けるし、圧力調理でシチューのお肉もホロっと仕上がりました。低温調理で本格的なサラダチキンも簡単に作れます!
炊飯器代わりとして使うのもおすすめ!
「ラクラ・クッカー ミニ」は炊飯器としての実力も十分! 4合までの炊飯が可能で、予約炊飯もできます。
使い方は一般的な炊飯器とほぼ変わりません。お米を計って、洗米して、お水を必要なだけ入れたら付属の鍋を本体にセット。蓋を閉めて、ロックをします。あとは調理モードを選択して、スタートボタンを押すだけです。
ひとつ気をつけたいのが、一般的な炊飯器とは異なり、お米の量に応じて自動で調理する機能はついていないということ。
炊飯モードの場合、初期設定の調理時間は「8分」となっています。実際、これで2合のお米を炊いてみたところ、全く問題なくおいしくいただけました。もう少し柔らかめ、もう少し硬めがいいと感じたら、調理時間を調整するといいかもしれません。
調理時間について「8分」とありますが、これはあくまで「圧力をかける時間」のこと。別途、その前の加熱時間などが加算されます。2合のお米を炊くのに調理時間「8分」を設定した場合、実際に圧力調理を始めるまでの加熱時間は約12分かかりました。そこから、圧力調理が始まって、実際の調理時間は約20分でした。
これは炊飯モードに限らず、全ての調理モードで調理時間イコール実際にかかる時間ではありません。残り調理時間は、圧力調理が開始されてから表示されます。レシピなどに書いてある調理時間プラス10〜20分くらいかかるのでご注意ください。
もうひとつ、圧力をかけて調理する場合は、蓋を開ける時に注意が必要です。蓋上部にある赤い「圧力表示ピン」が上がっている間は蓋を開けられません。「蒸気排出ボタン」をしばらく押して、「圧力表示ピン」が下がったことを確認してから蓋を開けます。蒸気排出ボタンを押すと「プシュー」という音とともに熱い蒸気が出てくるので、最初は少しびっくりします。小さなお子さんやペットがいる場合は少し気をつける必要があると思います。
このあたりは、炊飯器とは違う、電気圧力鍋ならではの操作になります。
実際に炊き上がったご飯は粒立ちがよく、ふっくらと炊けていました。何回か使ってみて、さらに美味しく炊き上げるには、事前に30分ほどお米を水に浸けておくのがおすすめ。個人的には硬めのお米が好きなので、事前に30分ほど浸けておく→2合を調理時間6分で炊き上げるのがベストでした。
電気圧力鍋のような調理器具を使いこなせるか不安と考える人は、まずは炊飯器として使い始めるのがおすすめです! 多くの炊飯器で圧力加熱を搭載しているように、圧力をかけて炊くご飯は短時間でおいしく炊きあがります。
手作りサラダチキンにドハマリ!
個人的に感動して、何度も作っているのが低温調理で作る「サラダチキン」です。調理時間はかかるけど、作り方は本当に簡単! 塩・酒・砂糖を揉み込んだ胸肉を保存袋に入れて30分ほどおいて、後は65℃で1時間半、加熱するだけです。
市販のものに比べてパサつきが少なく、優しい味付けでサラダやサンドイッチのお供にぴったり! 味付けしたら後は1時間半放っておくだけなので、本当に簡単に作れます。
お一人様用のワンプレートごはんも!
ワンプレートモードを使ったお一人様用メニューも充実しています。付属のレシピブック以外にも、webサイトではさらに多くのレシピが掲載されているので、こまめにチェックするのがおすすめ!
今回作ったのは「鮭とほうれん草のクリームペンネ」。塩鮭を使うことで、味付けはシンプルに粉チーズと塩だけ! 鮭、パスタ、玉ねぎを一気に加熱して、最後に味付けするだけで完成です。
レシピでは「冷凍ほうれん草」を使うとありましたが、別茹でしたほうれん草を使ってももちろんOKです。とってもシンプルな料理なのに、塩鮭の塩加減が絶妙で、おいしい! 粉チーズは大さじ1杯とかなりたっぷりいれるのがポイントです。
下ごしらえを含めて、20分以内に本格的な一皿が完成しました。
忙しくてもちゃんと食べたい人におすすめ
調理時間にプラスして加熱時間が10分以上かかるので、「時短」とは言えないけれど、手離れが良く本格的な料理が楽しめるのがうれしい1台です。たとえば週末に「お豆のミネストローネ」とサラダチキンを作り置きしておけば、それだけでも平日のごはんがちょっとだけ楽になります。
電気圧力鍋というと、大きくて扱いづらいというイメージがあるかもしれませんが、「ラクラ・クッカー ミニ」は容量2.3Lで、サイズも3合炊きの炊飯器くらいとコンパクト。炊飯器として日常使いしながらも、カレーやシチューなどの煮込み料理をもっと本格的に楽しみたい方にピッタリの製品です。