家電レビュー
梅雨のうねり髪も一瞬でストレートに? ReFaとパナソニックのアイロンを徹底チェック!
2022年6月20日 08:05
うねりやハネ、広がりなど、髪のクセに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実際、ある調査によると、30代女性が1番気になっている髪の悩みの第1位が「クセ(広がり・うねり)」だそうで、多くの人の悩みのタネとなっています(LALA MAGAZINE 2022年4月調査)。
そんなクセ毛を整えるのに欠かせないアイテムがストレートアイロンですが、なにせ種類が多く、価格もピンキリ。そこで今回は高価格だけど注目度が高いパナソニックとReFa(リファ)、2台のストレートアイロンを徹底チェックします。
ストレートアイロン、チェックするポイントは?
ストレートアイロンは一見すると見た目が似ているため、何を基準に選んだらいいかわからないという人も多いかもしれません。ただ実際に使ってみると使い勝手や仕上がりは大きく異なります。
たとえばプレートが髪を均一に挟めれば、一度でしっかり熱が与えられますが、上手に挟めないと熱ムラが起き、満足のいく仕上がりになりません。またプレートの滑りが悪いと、髪を無理やり引っ張ったり、同じ場所に長時間熱を与えてしまったりして、ダメージの原因にもなります。
意外と負担になるのが、握るバネの強さのバランス。2枚のプレートで髪を挟む際のバネが強すぎると力を要しますし、弱すぎても髪がしっかりつかみきれず、やはり力を入れて握ることになり、髪全体をスタイリングしているうちに疲れてしまいます。
そのほか、一定の熱さになるまでの立ち上がり時間や操作ボタンの使いやすさ、プレート幅の広さ、独自機能のチェックを。毛先をカールさせたい人は、プレートが角張っていると折り目のような跡がついてしまいますので、チェックしてみてください。
高機能モデルは髪へのやさしさにも配慮
まずは各製品の基本機能をチェックしましょう。
パナソニックの「ストレートアイロン ナノケア EH-HS0J」最大の特徴は、パナソニック独自のイオン「ナノイー」で髪をケアする機能。マイナスイオンの約1,000倍の水分量を含み、キューティクルを引き締め髪にうるおいを与えるとしています。直販価格は18,810円。
「ナノケア」といえば、同じく「ナノイー」を搭載したドライヤーが大変人気で、2020年時点で累計販売台数1,300万台を突破している実績もあり、本機への期待も高まります。
プレートには、髪のつっかかりを抑え、摩擦によるキューティクルの損傷を防ぐ「スムースグロスコーティングプラス」を採用し、すべりやすさが従来比で30%アップ。温度設定は130/155/170/185/200℃の5段階から設定が可能です。サイズは、3.15×4.2×26.7cm(幅×奥行き×高さ)、重さは約380g。
もう1つのReFa「リファビューテック ストレートアイロン」は、美容ローラーでお馴染みのReFaが展開する美容家電シリーズ。ヘアアイロンを使うと髪が傷みやすいのが難点ですが、その理由として「髪に水分が残ったまま熱をかけると水蒸気爆発を起こし、キューティクルにダメージを与える」ことから、水蒸気爆発を起こしにくい「カーボンレイヤープレート」を採用しています。直販価格は19,800円。
このカーボンレイヤープレートは内側から高密度炭素、ヒーター、低反発コートの3層構造となっており、高密度炭素は髪にムラなく熱を伝えて、うねりを美しく整えます。またプレート表面に施した低反発コートが髪に密着し、髪をつぶさずストレートヘアを実現するとしています。
温度設定は140/160/180/200/220℃の5段階から設定が可能。本体サイズは、2.9×3.2×26.6cm(幅×奥行き×高さ)、重さは約295g。
この2本を比べてみると、スペック通りReFaのほうがコンパクトかつ軽量。5段階ある温度設定はRaFaのほうが高めですが、温度幅としてはどちらも十分。操作パネルはパナソニックは内側、ReFaは表側と、いずれも使用中に誤操作しにくい場所にあります。
また200℃までの立ち上がり時間を実測したところ、パナソニックが約51秒、ReFaが約47秒といずれも50秒前後でスピーディー! これなら、髪をブラッシングしている間にスタンバイ完了ですね。ちなみにパナソニックの場合、100℃なら約20秒で立ち上がるそうです。
パナソニックは滑りの良さがピカイチ
まずはパナソニックで、ドライヤーで乾かしっぱなしの髪をセットしてみました。
プレートで髪をつかんだところ、安定的にキャッチ。さらにグッと力を入れると、よりしっかり捉えられている感覚があります。それでいて下に下ろすと、スーッとスムーズに下りていき、確かに引っかかりはゼロ! 髪に均等に力がかかっているのも感じます。
筆者の経験上、安いストレートアイロンの中には、髪をしっかりつかめないもの、逆につかみすぎて動かしづらいものがありますが、これはまさに絶妙。プレートを閉じて横からみると少し隙間がありますが、プレート自体にクッション性があるため、力を入れると沈み込み、髪への圧を自在に変えられるのです。もちろん滑りのよいプレートも奏功していると思われます。
一度でしっかり熱を与えられるため、全体のスタイリングはスピーディー。アイロンを何度も繰り返すと髪のダメージにつながるため、確実に一度で終わる高機能さは重要だと思いました。
気になったのは本体が熱くなりやすいこと。カールを作るとき、ストレートアイロンを持つ反対側の手を添えようとすると、熱くて添えられなかったので、気をつけたほうがよさそうです。
また本体が少し大きめで効率的に髪を伸ばせる反面、スタイリングする際の動きも大きくなり、髪が長かったり量が多い人は長時間使っていると少し疲れるかもしれません。
ReFaは小回りが効いて直感的に使いやすい
続いてReFaを使ってみました。つかんだ瞬間、「あ、コンパクトだな」という感じがあり、より指先に近い感覚で操作できそうです。
こちらもしっかり髪をとらえ、スーッと引き下ろすことができました。プレートのコーティングもさることながら、握る力が伝わりやすいため、熱をしっかり与えつつ滑りやすい握り加減を自分でコントロールしやすいように思います。
また本体が細く、丸みを帯びているため、カールアイロン感覚で毛先のカールも作りやすかったです。
いずれも優秀! あとはナノイーか小回りかで選んで
以上、2本を使ってみて感じたのは、そもそもスタイリングにストレートアイロンは必須だな、ということ。筆者は基本的にストレートヘアなので、あえてストレートアイロンを使わなくてもいいと思っていましたが、使った日は、髪のまとまりが1日続きました。特にここ数年は髪の変化も感じていましたが、エイジングした髪を若々しく仕上げるにもよさそう(笑)。いずれも熱を伝えやすい高機能モデルだったのが、よかったのだと思います。
使用感は大きく異なりました。パナソニックは大きめですが、そのぶん効率的にケアできるため、スピーディーにスタイリングが完了。さらに「ナノイー」のおかげもあってか、しっとり仕上がり、広がりにくく感じました。クセが強い人や、ダメージが気になってヘアアイロンに抵抗がある人は、パナソニックを検討するといいかもしれません。
一方のReFaはとにかく使いやすい! コンパクトながらしっかり熱が伝わるため、髪が長い人はもちろんですが、髪が短い人でももたつくことなく使えます。また毛先のカールもしっかり作れるので、カールアイロンも使っている人は1台でセットが完了するReFaがおすすめです。