e-bike試乗レビュー
e-bike×ペットトレーラーで白馬岩岳へ。犬たちもe-bikeサイクリングが好きになった!?
2022年11月7日 07:05
e-bikeは楽しい乗り物です。実際にオーナーは楽しんでいるでしょうし、しっかり試乗した人は欲しくなっていることでしょう。通勤も趣味も旅もなんであろうと楽しい時間が過ごせます。快適なe-bikeですが、もしかしたら犬も楽しいのかも? 今回は犬たちも一緒に楽しむe-bike旅です。
大型猫種メインクーンのブリーダーでペットジャーナリストの阪根 美果さんが、ペットメディア「ペトハピ」で白馬岩岳への犬旅企画があるそうで相談を受けました。もともとペトハピはインプレスでスタートしたメディアで私も携わっていました。独立後も付き合いがあり、e-bikeの楽しさを伝えていたところ、ペットトレーラーの存在を知ったそうです。
ただ愛犬はウイペット。中型犬ですが2頭います。しかもアップダウンのある白馬岩岳では普通の自転車ではきつい。e-bikeならいつもとは違った犬旅ができるのでは? というのが理由でした。ちょうど先日発表されたばかりのビアンキのe-bike「E-Omnia」を借りるタイミングと重なっている。これは行くしかない!! ということでe-bike Watchで初となるペットとの企画です。
MTBの聖地でありペットフレンドリーエリアでもある白馬岩岳へ!
インプレスのある神保町からビアンキ「E-Omnia」とバーレーのペットトレーラー「バークレンジャー」を商用バンのレンタカーに積んで白馬岩岳へ。最初の目的地は白馬岩岳マウンテンリゾートだそうで、宿泊施設付近の駐車場で待ち合わせ。MTBタイプも用意すれば良かった……と楽しかった思い出が蘇ります。白馬岩岳はMTBの聖地として有名ですが、実はペットフレンドリーなエリアでもあります。今回は犬旅なのでグッと我慢。
3年ぶりの訪問でテンションも上がって早めに到着。まずはe-bikeにペットトレーラーを接続する準備です。とはいえ、そんなに大がかりでもありません。「E-Omnia」には事前に専用アダプターを装着してきました。
以前にe-bike×チャイルドトレーラー企画もありましたが、バーレーのペットトレーラーは組み立ても装着も簡単です。専用アダプターが別途必要なケースもありますが、それされあれば工具不要で誰でも簡単に接続・収納できると思います。
一緒に旅をするのは中型犬ウイペットのジギーベイ&リーティラくん。クルマの旅にはだいぶ慣れているそうですが、果たして「バークレンジャー」には乗ってくれるのか。サイクリング自体も初めてだそうです。
ビアンキの最新e-bike×バークレンジャーで出発
まずはe-bike初体験の阪根さんに周辺で練習して車体に慣れてもらうことに。最初は「ちゃんと乗れるかな」と少し不安もあったようですが、ビアンキの最新e-bike「E-Omnia」のC-TYPEは跨ぎやすいステップインモデルということもあり、その不安はすぐに解消。パワフルなボッシュ製ドライブユニット「Performance Line CX」を搭載しているので停車時にはアシストやギアを落として走ることも意識してもらいました。「E-Omnia」の詳細については既報の記事でご確認ください。
e-bike「E-Ominia」は乗りやすい形状でママチャリタイプの電動アシスト自転車より坂道などがちょっと楽に走れるのかな、とイメージしていました。実際はパワーもあるし快適過ぎて驚きました。
その後バークレンジャーを装着した場合の「曲がる感覚」を掴んでから、いよいよ出発。愛犬たちは「歩きたい、走りたい」といった様子で、さらに「何だ? これはハウス? ペットゲージ?」と最初はちょっと怪訝な感じでした。とはいえクルマでの旅に慣れていることもあり、すぐに上手に乗れるようになって「初めてのサイクリング」にも慣れてくれたようです。
最初の目的地は「白馬岩岳マウンテンリゾート」。宿泊先の旅籠丸八からは約1.2kmの距離ですが、ずっと上り坂です。さらにバークレンジャー本体が約12kg、愛犬たちは合わせて約25kg(バークレンジャーの耐荷重量は34kgまで)の約37kgを牽引して行きます。
ペットトレーラー+中型犬2頭を引いて行くので、短い距離とはいえe-bikeでも坂道ではかなり体力を消耗するのでは? 筋肉痛になるかも? と心配していましたが、まったく問題ありませんでした。そして、運転中もペットトレーラーを装着している感じがしないのに驚きました。普通に自転車に乗っている感覚で、曲がる際にもぶれたりするのでは? と思いましたが、重さも感じませんし、小回りも効くし、安定感も抜群で驚かされました。
ちなみに、バーレーのトレーラーは独自のフレックスコネクターによって、自転車が倒れてもトレーラーは倒れない安全性の高さが特徴。そうした安心感もあったそうです。また、装着にはレンチが必要ですが、本体の折りたたみや組み立ては工具不要で簡単なのも魅力です。車体によって専用のアダプターが必要になります。
いつもより楽しみ方が広がったe-bike旅
ペットフレンドリーな白馬岩岳マウンテンリゾートは快晴。初めてのゴンドラに乗って、山頂では絶景のなか、ランチや動物とのふれあい、ドッグランを満喫します。最後にはバギークルーズ体験まで。グリーンシーズンの白馬岩岳を犬たちも楽しんでいたようです。この日は渋滞に巻き込まれたこともあり、白馬岩岳マウンテンリゾートがメインとなりましたが、せっかくe-bikeがあるので周辺のサイクリングも満喫して終了。
2日目は帰路に就く午後までe-bikeサイクリングをメインに楽しみます。犬たちもe-bike×バークレンジャーのサイクリングにすっかり慣れてくれたようで、気になるスポットまで上手におとなしく乗ってくれて、初めてくる場所では興味津々のようで楽しそうに散歩しています。
日頃から愛犬と旅をしている阪根さんですが、e-bikeとペットトレーラーのある今回の旅はとても楽しく充実していたそうです。
まず近い距離に観光地が点在している場所では、クルマよりも便利に移動できました。クルマだと目的に向けて一直線に走りますが、e-bike×ペットトレーラーだと気になる場所があれば寄り道しやすいです。クルマでは気づかない発見もあって、ニオイや音、肌に触れる空気などがその発見を促してくれます。それは愛犬たちも同様だと思います。とても充実した良い旅ができるなあと実感しました。
e-bike×ペットトレーラーで夢が膨らむ
阪根さんは滋賀・信楽町に在住。坂道が多いエリアで日頃の買い物に自転車で行くのは無理だと思っていたそうです。今回e-bike旅を体験したことで、ペットトレーラーに買い物した荷物をたっぷり積んで走ったら日常生活も便利になると感じています。また、今までとは違う旅もしてみたいと話していました。
近場の琵琶湖を観光しながら、一周したらおもしろそうですね。いきなりスケールが大きいかもしれませんが、北海道や九州、四国などを一周できたらどんなに楽しいんだろうと思います(笑)。
これも愛犬たちが初めてのペットトレーラーとサイクリングに慣れてくれたのが大きいのでしょう。最初はトレーラーに乗ってくれるか心配もあったそうですが、意外とすんなり乗ってくれました。今回のような旅をしたい愛犬家の方へのアドバイスも。
今回は途中でジギーベイがペットトレーラーの外に出たがるシーンがありましたが、それは2頭ではトレーラーのサイズが小さかったことが原因かもしれません。もう1サイズ大きなモデルもあるので、それなら愛犬たちももっと落ち着いていたかもしれません。また、子犬の頃から日常的に乗っていれば、かなり快適にサイクリングができるのではないかと思います。
人気のドッグランへ行こうとして、駐車場が混雑していて駐車に時間がかかってしまった。愛犬とのお出かけはクルマを止めた拠点からで、愛犬と一緒に飼い主が歩ける範囲に限られてしまう。自転車だと現地で遊ぶ体力がなくなってしまいそう。もう一カ所行きたいけど、そこも駐車場が空いているかわからないので諦めてしまった。というような経験のある愛犬家の方は、新たなお出かけスタイルとして、e-bike+ペットトレーラーの組み合わせはいかがでしょう。