e-bike試乗レビュー

e-bikeが買いたいからMERIDA X BASEでいろいろ試乗してきた

なにも知らないからこそ、実際に乗って「自分にとってどうなのか?」を体験。e-bikeライフの最初の一歩が試乗である

筆者はe-bike Watchと同じインプレスの媒体であるCar Watchのライターで、主に新車の情報や各種発表会レポートなどを書かせてもらっている。

そのなか、2018年の夏に新登場したホンダのN-VANを買ったことから、オーナーレポートを約2年という長い期間で連載していた(深田昌之のホンダ「N-VAN」で幸せになろう)。N-VANはアウトドア系の趣味と相性がいいので、クルマの使い勝手紹介だけでなくN-VANを使った遊びも紹介してきたが、そこにe-bikeを積んで出かける「クルマ+e-bikeのツーリング」を提案するネタもやっていたのだ。

クルマで目的地まで行くことにすれば自宅からe-bikeで出発するよりはるかに行動範囲は広がるし、現地へ早く着けばそれだけあちこち巡る時間も稼げる。それになにより自転車趣味には興味があるけど「体力的な自信がない」と諦めていた人(筆者自身も)に「こうすればOK」を見せたかったのだ。

ミニベロタイプのe-bike初体験

最初に借りたのはBESVの「PSF1」という20インチのミニベロだった。ドライブユニットはBESVオリジナルでバッテリーは36V/10.5Ah。走行モードは3パターンとなっていた。

借りるときに伺った話ではアシストはそれほど強くないとのことだったが、初めてe-bikeに乗った筆者にとっては全然そんなことはなく、目の前の坂に向かって漕ぎ出すと「おぉ!」と声が出るくらい坂道を上がるのが楽。12~13km/hのペースで走っていたが、緩い勾配がダラダラ続くような区間ではアシストのないふつうの自転車で平地を走るのと変わらないくらいだ。

そんなこともあり、ふだん自転車に乗らないどころか、400mも歩くとふくらはぎが痛くなるくらい(笑)。運動不足の身体ながら延々登り坂の10km行程を走れてしまったのだ。

事前の予想では「途中で絶対に休憩しなきゃ」と思っていただけに、一気に走り切れたことはストレートに「うれしいこと」だった。そんなことから筆者にとってe-bikeは「いい気分にさせてくれるもの」というすり込みがバッチリ入ったのであった。

初めて乗ったe-bikeがBESVの「PSF1」。ミニベロタイプで取っつきやすかった。アシストも十分で超貧脚でも約10kmの上り坂をキチンと完走させてくれた

本格e-MTBの「X-VALLEY E6180」で新しい世界に目覚める

次に乗らせてもらったのがNESTOのe-MTB「X-VALLEY E6180」というモデル。こちらに使用されているドライブユニットは、シマノSTEPSシリーズでミドルグレードになる「E6180シリーズ」。筆者の印象ではトルク感は十分で、トルク特性も初期の出方がマイルド。その先も2次曲線的に立ち上がる設定だったので、自転車としての挙動に違和感がなく乗りやすい印象を受けた。想像だけど「脚力のある人の漕ぎ出し」を再現しているようなものなのかもしれない。

「X-VALLEY E6180」ではダート区間がある林道へ入った。ルート自体は最初に走ったときより短かったのだけど、コースがちょっときつかったのと暑さで体力切れ。なんと予定の場所にたどり着けないというオチになってしまう。

これはかなり悔しかったが、同時に「体力的に目一杯がんばるなんて経験は何十年ぶりだろう」という妙な懐かしさを感じた。そして、前回感じた「うれしい」とはまた違う「うれしさ」がジワッと来た。こうなってしまうとアタマの中はもう「e-bike欲しい」となるわけだ。

NESTOのe-MTB「X-VALLEY E6180」。本格モデルながら299,000円(税別)という価格も魅力。ドライブユニットはシマノSTEPS「E6180シリーズ」でタイヤサイズは27.5×2.8インチ。アルミフレームでフロントサスペンションを装備。変速は10段

買うならどのタイプ? 考えてもわからないから乗ってみよう!!

2回の試乗を経て「e-bikeを買おう」と決めたはいいけど、そもそも自転車の知識が乏しい、例えばロードバイクタイプとMTBとの乗り味の違いとか、そこから知らないのであった。

そこで昨秋に行ってみたのが、静岡県伊豆の国市にある静岡県伊豆の国市にある「MERIDA X BASE」。e-bike Watchでも何度か紹介しているが、ここはメリダが日本国内で販売している全車種が展示され、そのほとんどがレンタルできる世界最大級のサイクリング施設である。

しかもMERIDA X BASE周辺はサイクリングに適したコースがたくさんある。つまり実際に購入したら「走りに行くはずのようなコース」で各種e-bikeを試乗体験しようという考え。これほど現実味のある試乗ができるのはMERIDA X BASEだけといっても過言じゃない。

N-VANで行ってきました「MERIDA X BASE」。道の駅的な機能に加えて宿泊施設も備え、観光の拠点として使える伊豆ビレッジという観光施設の中にある
MERIDA X BASEの全景。クロスバイク、MTB、ロードバイクなどメリダのほぼ全車を展示。100万円超えのモデルもレンタルができる。数日借りることもできるので、伊豆を回るロングツーリングで利用する人も多いという
レンタル車両はMERIDA X BASEのメカニックによってしっかり整備されているので安心して乗ることができる

ドライブユニットや大容量バッテリーを搭載するe-bikeは、そのぶん販売価格が通常の自転車よりも高くなるので、筆者のような初心者が検討する範囲でも300,000~400,000円といったところだ。そんななかで気になったのがミヤタ「ROADREX 6180」、グラベルロードバイクというタイプのe-bikeだ。

日本で多くのe-bikeはドライブユニットでシマノSTEPSシリーズを搭載しているそうで、「ROADREX 6180」もシマノSTEPS「E6180シリーズ」を搭載する。左がドライブユニットのシマノSTEPS「DU-E6180」、中央が大容量バッテリー、右がコンパクトなサイクルコンピューター

自転車知識に乏しい筆者でも〇〇タイプと言われれば、そのカタチくらいはアタマに浮かんだのだが、グラベルロードバイクは初耳だった。そこで調べてみると、ダートを走ることも想定したロードバイクであることがわかった。筆者はのんびりペースで林道走行などもやってみたいと思っていたので、グラベルロードはまさにピッタリのモデルである。

そんなわけでMERIDA X BASEでいちばんのお目当ては「ROADREX 6180」なのだが、林道を走るとなるとe-MTBの存在も気になる。そこで今回はグラベルロードとMTBの両方を借りて乗り比べてみることにした。e-bikeは安い買い物ではないだけに、欲しいものが決まっていたとしても比較ができるのはありがたいことである。

MERIDA X BASEで対応してくれたのはメリダジャパン株式会社 ブランドマネジメント部の吉本 恭一朗氏。筆者の超初心者的質問にもていねいに返答して頂いた。スポーツタイプのe-bikeは身体に合ったものを選ぶことが重要だし、それぞれの特徴を知ることも大事なので、知りたいことはMERIDA X BASEのスタッフにどんどん質問したい
MERIDA X BASEではヘルメットやグローブも貸し出ししてくれる

本命に乗る前に2タイプのe-MTBに乗ってみた

では、試乗だけど本命の「ROADREX 6180」に乗る前に2タイプのe-MTBを借りることにした。今回の取材はe-bike Watch編集部の清水氏も同行していたので、ミヤタ「RIDGE-RUNNER」とメリダ「eBIG.NINE 400」の2台で出発。

向かったのはMERIDA X BASEのすぐそばを流れる狩野川河川敷にある専用ダートコース。正式オープンに向けて整備が進んでいるため、常時走れるわけではないが、取材日は走行許可をいただいたのでここを走ってみた。一般の方でもタイミングが合えば走れるそうだ。

2018年に発売されたしたミヤタ「RIDGE-RUNNER」。ハイエンドのドライブユニットであるシマノSTEPS「E8080シリーズ」を搭載する。バッテリーは36V/14Ah。重量は21.3kg。価格は369,000円(税別)
メリダ「eBIG.NINE 400」。メリダ製のアルミフレームにシマノ製インチューブバッテリーを組み込んでいるので、スタイリッシュな外観を持つモデル。ドライブユニットはシマノSTEPS「E8080シリーズ」というハイエンドモデル。重量が21.1kg(Sサイズ)。価格は399,000円(税別)
MERIDA X BASEのすぐ横を流れる狩野川。この河川敷にMTB競技も可能なダートコースを整備中。今回はそこを走らせていただいた

河川敷ダートコースで操縦性とドライブユニットの違いを体験

最初に乗ったのは「RIDGE-RUNNER」。MERIDA X BASEから河川敷コースまでは舗装路を走行したが、e-MTBは漕ぎ出しがスムースなので信号待ちや左右確認のための一時停止など、「再スタートのことを考えると本当は止まりたくないけどな」と考えてしまうケースでもそれが苦にならない。

しかも停止時にちょっと動きたいときの軽い漕ぎに対して、シマノのドライブユニットは自然にトルクを出してくれるので、予想以上にグンと飛び出してしまうようなこともない。e-bikeのアシストというとスポーティーに走るときに役立つものというイメージもあるけど、街中を安全にスムースに走るときにも便利な機能だ。

ペダルに足を乗せただけで進んでしまう電動アシスト自転車もあるが、シマノ製ドライブユニットは、漕ぎ出す動作に応じて自然なトルクが出るのでアシストに違和感は感じなかった

ダートコースは、河川敷の地形を活かした適度な凹凸があるダート路面がメインで、途中にコブを設けたり砂地になっている部分もある。コースは藪の中を縫うようにレイアウトされているので、コーナーはほぼブラインド。ハイペースで走れる人にとっては路面状態や起伏のほか、コーナーの先を読みながらの速度コントロールやライン取りを考える必要があるので、攻略しがいがあるコースなのではないだろうか。

そんな上級者にとって走りごたえのあるコースでも、基本的に平坦な地形なのでラインを選んで走れば初心者の試乗にも適しているというものだ。

河川敷上の舗装路からコースへ降りると、まず芝生のような面を走る。舗装路とは路面の抵抗が明らかに変わるので、アシストのないMTBでは早速足を使うことになるのだろうが、e-MTBはスイスイ走れる
ダートと砂地がある。コースは藪の中に設定されているので先が見えない。競技レベルで走ると攻略が難しそう。将来的にはここで競技も行なう予定とのこと

コースへ進入。この時点でドライブユニットのアシストモードはハイモードになっていたので、草地よりさらに路面抵抗があるダート路面でもちゃんと前に進める。とくにタイヤが少し埋まり気味になる砂地でのサポートは大きい。アシストなしだと路面抵抗に負けて徐々に漕ぎ切れなくなって止まってしまうような区間も乗り切れるのだ。

ジャンプなどの高等テクニックはないので凹凸は徐行で進入。そうなると上りで強く漕ぐことが必要だが、ここでアシストがあるとないとでは全然違う。アシストなしでは漕いで上るのはムリ、押して歩くようになる

砂地区間で一度停止してからの再スタートを試してみた。おそらくアシストなしでは相当キツいシーンだろうが、「RIDGE-RUNNER」は力強くグッと走り出せた。ただ、筆者の場合、上半身や腕の力が足りないのか、漕ぎ出し時にハンドルが砂地に取られて切れ込んでしまうことがあった。

そこでアシストモードをノーマルに落としてみると、漕ぎ出しのトルクが減ったぶんバランスが取りやすくなった。まあ、ハンドルというか車体を押さえつけられる筋力があればモード切替は不要だろうが、そうはいかない身体であってもモード切替を使えばなんとかなることがわかった。

こうした力の切り替えができるe-MTBは、未舗装路を走りたいと思っている人にとって楽とかだけでなく、乗りやすさも自分に合わせ込める能力があるといえるだろう。

砂地はハンドルが取られる。駆動力が強すぎるとコントロールが難しい印象もあった。筆者レベルではギアの選択に合わせてモードも切り替えたほうがいい感じだった
「RIDGE-RUNNER」と「eBIG.NINE 400」は、このクラスのe-MTBが欲しいと思った際、比較されることが多そうなモデル。スペックだけでは分からない違いを知るためにもMERIDA X BASEでの試乗は非常に意義があると感じた

本命の「ROADREX 6180」に乗る。なるほどこういうものか

いったんMERIDA X BASEへ戻って2台を返却。そして、いよいよ本命の「ROADREX 6180」を借り出した。「ROADREX 6180」のフレームは適正身長ごとに2種類あるが165~178cmまでが対応する「47cm」のサイズを選択。筆者の身長は約170cmなので身体とのサイズ比はちょうどいい感じだ。

ミヤタの「ROADREX 6180」。価格は299,000円(税別)
アルミフレームで重量は18.1kgとなっている。650B×45Cタイヤを装着していてオフロード走行も可能なグラベルロードタイプのe-bike
ドライブユニットはシマノSTEPS「E6180シリーズ」を搭載。シフト系コンポーネンツはシマノ「Tiagra」で後輪10段変速
コンパクトなディスプレイとスイッチ

跨がってみると、直前まで乗っていたのがMTBだっただけにハンドル幅を狭く感じで、ハンドルのグリップも遠く止まったままの姿勢では腕で上半身を支える印象。なので「疲れそう……」と思っていたが、ロードバイクはさらに前傾がキツイので「ROADREX 6180」のポジションは楽なほうと聞いた。ドロップハンドル初心者にとってはありがたい。

グラベルロードバイクはロードバイクよりハンドル位置が高いというが、慣れていない身体では前傾気味に感じる。グリップ部はハンドルの先端なのでよけいにそう感じたのかもしれないが、これもきっと慣れていくはずだ

「ROADREX 6180」でも狩野川のコースへ行ってみたが、前傾していると感じたポジションは、サドルに体重が載せられると多少楽に感じた。だが筆者はまだ体幹の筋肉が不足しているのでポジションだけならMTBのほうが楽だった。ただ、MERIDA X BASEで「自転車に乗っていると自然と体幹が鍛えらえる」と聞いているので、ポジションに関する印象がどんな感じで変わるか楽しみでもある。

また、体幹での上半身保持が不十分なのでどうしても腕に力が入ってしまう。舗装路では問題ないが未舗装路になると、ハンドルが取られることが多いので余計に力が入ってしまった。

こうした面もスペックや製品写真を見ただけではわからないので乗ってよかった部分である。e-bikeの性能が優れていることも実感できた。とにかく筆者に必要なのは上半身を支えられる筋肉だ。そうすれば、さらにe-bikeの魅力を実感できるだろう。

もうひとつ問題だったのが「オシリが痛い」こと。これは「自転車初心者あるある」だそうで、たいていはすぐ慣れるとのこと。もしいつまでも痛みが取れないようならサドルの交換や、サイクリングウェアの着用等で対応するという

ダートコースではMTBのようにフロントショックがないぶん、コースの凹凸をしっかり感じるが、それでもタイヤが太くエアボリュームがあるので、ロードバイクやクロスバイクよりはるかに楽なのだろう。たしかに衝撃は感じるが路面のいいところを選びながらペースを抑えているぶんには「走れてしまう」乗り物だ。

筆者はそもそもダウンヒルでスピードを楽しむつもりもないので「ROADREX 6180」の乗り味でなんら問題はないと感じた。

次にアシスト力についてだが、先ほどの「RIDGE-RUNNER」とは異なり、ミドルレンジのシマノSTEPS「E6180シリーズ」を搭載するが、力が余ることはあっても足りないと感じることはない。ダートでは「RIDGE-RUNNER」よりいい路面を選ぶし、ペースも抑えるので余計に能力が余るのだ。これなら林道に行ったとき、ダートの上り区間が出てきても現状の筆者の体力で対応できるだろう。

清水氏が借りていたメリダの「eONE-SIXTY 9000」にも乗せてもらう。こちらは850,000円(税別)という高級車。カーボンフレームで前後サスペンション付き、その他もハイクラスのパーツで固められている
きっと「スゲー」であろう「eONE-SIXTY 9000」だけど、ダートコースを走るのが精一杯の筆者にかかってはその性能を発揮することができず……。かろうじて感じたのは「車重が22kgあるのに動きが軽いなぁ」ということだけでした。申し訳ない「eONE-SIXTY 9000」

河川敷コースを走り終えたあとは、狩野川沿いの舗装路と公道を走って修善寺まで行ってみた。朝から4台のe-bikeでダートコースを走っているので、本来なら「もう帰りましょうか」という疲労度だと思うが、そこはe-bike。まだ走れてしまうのだ。

平坦な舗装路での走りは言うまでもなくイージー。一般道に入って車道を走る際でもタイヤが太く安定感があり、タイヤの厚みから乗り心地もいい。これで上半身がしっかり支えられてハンドルに余計な力(体重)がかかっていなければ、より走りやすそうと思えた。

でも、上半身は乗っていれば自然と鍛えられるそうなので、つまり「ROADREX 6180」を買えば「いいカラダになる」ってことでもある。衰える方向まっしぐらのオジさんにはまさに趣味と実益を兼ねることになるので、e-bikeに乗るのはとても魅力的なことだ。

狩野川沿いをのんびり走って修善寺へ向かった。伊豆はサイクリングに適した場所というだけでなく、鉄道やバスが自転車旅をサポートしてくれる環境にある。「ROADREX 6180」を買ったらあらためて来たい場所だ
修善寺駅前のお蕎麦屋さんでわさびそばとわさび丼のセットをいただく。わさび丼は、ごはんに鰹節が乗っていてそこにすり下ろしたわさびを乗せ、醤油を垂らしてかき混ぜて食べるもの。初めて食べたがとても美味しい
再び狩野川沿いを走ってMERIDA X BASEへ戻る。帰りは街乗りユースで人気のミヤタ「CRUISE」に乗ってみた。ポジション、走行フィールは乗り慣れた自転車という感じで、この日乗ったなかではいちばん乗りやすかった。e-bikeをふだん使いとちょっとしたサイクリングがしたいという場合はこれがいいかも。価格も269,000円(税別)とe-bikeとしてはお手頃でもある
MERIDA X BASEから修善寺までのコースは、距離もほどほどで平坦路なのでロードバイク・クロスバイクモデルの乗り比べ試乗には適しているのではないだろうか。MERIDA X BASEにはこのほかにもオススメのコースがたくさん設定されているので、レンタルする自転車や体力に合わせて楽しみたい

やっぱり「ROADREX 6180」で決定。あとはポチるだけ!?

ということでお目当ての「ROADREX 6180」をダート、舗装の両方で乗ることができたし、ちょっと気になっていたe-MTBとの乗り比べもできた。

感想としては、考えていたより身体を使うというか、それなりに慣れ(身体作りを含めて)が必要なようだけど、グラベルロードバイクゆえのフレキシブルさは「e-bikeであちこち行ってみたい」と考える筆者の好みに合うので、やっぱり「ROADREX 6180」を買うという結論。当初の画像やイメージのみでの「買う気」よりよっぽど納得したうえでの「買う気」である。

もし、e-bikeが欲しいと思っているのなら、MERIDA X BASEでの試乗をオススメするが、新型コロナウイルス感染症による行動の規制がどうなるかについてはまったく予想がつかないので、出かける前にはMERIDA X BASEのHPにて営業日等の情報を確認していただきたい。

e-MTBもやはり気になっていたが同じ条件で乗り比べできたので、自分のイメージに合うかをしっかり確認できた。最近、常設コースも増えているので、e-MTBを選んでもしっかり楽しめると思う

最後にやってみたのがホンダ「N-VAN」への搭載。N-VANは大型のSSバイク(スーパースポーツと呼ばれるオートバイ)も載ってしまうキャパがあるので、「ROADREX 6180」なら載せる前から問題ないことはわかっていたがまあ、やってみたかったのである。

結果は余裕、キャンプ地に持ち込むというシーンであっても、いろいろな道具も一緒に運べるスペースが残る。それにハンドルを切った状態で固定すれば助手席をしまうことなく搭載できるのがうれしい。そもそも載せる手間はたいしたことないが、少しでも減ればより気軽に出かけられるだろう。

ホンダ「N-VAN」に積んだ状態
このクルマで遠征して現地で「ROADREX 6180」に乗るという算段
日帰りでも移動範囲は広がるし、交通量の多い道でクルマに気を使いながらe-bikeに乗らずに済むという利点もある
ハンドルを切った状態であれば助手席をしまうことなく搭載できた

深田昌之