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オムロンの余剰売電型自家消費システム 新出力制御に対応
2025年6月17日 07:05
オムロン ソーシアルソリューションズは、中規模太陽光発電所向けに販売している「余剰売電型自家消費三相システム」を、同社の単相パワコンや蓄電池、V2Xとの組み合わせでも利用できるようにした「余剰売電型自家消費システム」を7月末に発売する。
近年、再エネを活用する企業が増えている一方で、電力料金の高騰などを背景に地産地消・自家消費を前提とした太陽光発電システムの普及がますます重要となってきているという。そのため、高圧領域における余剰売電型の自家消費システムへの注目が高まってきた。ただし、太陽光発電などによる発電量が多くなり過ぎ、需給バランスの確保が難しい時に、一般送配電事業者の指示により実施される出力制御により、売電ロスによる投資回収の悪化などを理由に太陽光発電システムの導入が見送られるといったケースなども発生。
同社は発電事業者が太陽光で発電した電力を売電することなく全て施設内で消費する三相タイプの「余剰売電型自家消費三相システム」を提供してきた。今回は、これを単相パワコンや蓄電池、V2Xとの組み合わせでも利用できるよう機能アップしたという。
2023年6月から改正された新出力制御に対応し、従来の出力制御時には必要以上に抑制されていた自家消費分を捨てることなく売電することが可能となるため、売電ロスを抑制し、太陽光発電を最大限に有効活用できるとする。
また、単相パワコンと組み合わせられることで、設置環境に合わせたより柔軟なシステム設計を可能とするほか、蓄電システムやV2Xシステムとも組み合わせが可能となり、ユーザーニーズの多様化にも対応できる。