ぷーこの家電日記

第221回

やっぱり買ってよかった。発酵食メーカーが納豆にも種の発芽にも最高すぎる

 先週書いた、我が家に来た新入りの「猫が好きすぎる猫」。先住猫にちょっかいを出しまくって、先住猫はストレスからか発作起こすし風邪引いて熱出すしで、バタバタと忙しく、うまくやって行けるのかかなり不安にもなった。

 1週間程見守りながら、うまい具合に隔離したり、新入りが先住猫に体当たりしたり馬乗りしたりするのをちょっと制したりと、どうしたもんか考えてたんだけれど、先住猫の風邪が治った途端にそれは解決した。気が向かない時にはフルで無視してるし、それどころか自分からちょっかいかけて一緒に遊ぶようになったのだ。新入りもだいぶ落ち着いて、四六時中追いかけ回すこともなくなり、程よい距離感でかなり仲良くしている。おかげさまでめでたしめでたしなのであります。まぁ、我々夫婦にはまだ全然なついてくれないままだけれど(笑)。

 さて、そんな感じの我が家なので、ますます家で過ごすのが楽しくなって、自炊もはかどり、庭(ベランダ)仕事もはかどる訳ですが、仕事で遅い時などは、やっぱり面倒臭くなって「どっか食べに行こうか」という気分になってしまう。あと、お酒飲むのも大好きだから、「飲みに行きたーい!」という日も。

 夫が仕事で時々出張に出る日があるのだけれど、そんな日は必ず「一人でちょっと飲みに行っちゃおうかな」という気分と、「一人だし家でのびのびしながら遊びたい」と言う、相反する過ごし方候補で、グラグラと揺れ動いてしまう。別に夫がいるとのびのび出来ないという意味ではない(笑)。でも、たまの1人で過ごす日も、結構ワクワクするものだ。夫は夫で、出張先でその土地その土地の美味しいもの等を食べて、移動や仕事の疲れを飛ばしてのびのびと結構楽しそうで何よりだ。

 私は毎回迷っては結局、「家でのびのびと一人で遊んで過ごす」という選択をしてしまうのだけれど、その時はご飯もすごく手抜きでかつ食べたいものを食べる。お刺身買って海鮮丼にしたり、美味しそうなご飯のお供を見つけて食べたり。基本1つの丼で済ませられるような簡単なもの。作ってもお味噌汁程度。色々試してきたけれど、結局辿り着いたズボラ豪華1人ご飯は、美味しい納豆で作る納豆ご飯だった。

 今はもう、夫が出張の日は「豪華で美味しい納豆ご飯食べよう!」となる。最初のうちは「今日はスーパーで売っている一番高い納豆を買う!」と贅沢決め込んで買って帰ってた。納豆の品揃えがそんなに豊富ではない近所のスーパーでは一番高い納豆と言っても100円台。たまにはもっと贅沢に高級納豆など食べたい!と思い、結局行き着いたのは好きな豆で作る自家製納豆だった。

 去年の年末に「プロが選ぶ「2017年ベスト家電」ライター編その1」という記事の中で、私も寄稿させてもらっているが、その中で私が選んだものは発酵食メーカー「発酵美人 YXA-100」だった。私はこれを使って美味しい納豆作りに励んでいるのだ(笑)。

 若い青大豆を使った納豆や、黒豆の納豆。国内様々な産地の大豆の納豆などなど、納豆と言っても深いし広い。納豆を作るには結構時間がかかる。大豆を一晩水で戻してから翌日柔らかくなるまでしっかり煮て、熱いうちに納豆菌と合わせてメーカーに入れて24時間。出来立ての納豆はアンモニア臭がきついので、冷蔵庫で1、2日寝かせる。と、準備して食べるまでに4日位かかっちゃうのだ。でも、それはそれは大層美味しい。夫の出張のタイミングに合わせて納豆を仕込むので、「あ、明日出張だった」と急に予定が入ると、めちゃくちゃ悔しくなる(笑)。

 炊きたてのご飯に丁寧に混ぜた納豆を乗せ、ベランダのプランターから摘んできた小葱を切って散らして、卵の黄身を乗せて醤油をちょろっとかけ入れる。言うなれば「ただの納豆ご飯」なんだけれど、私の脳内ではおにぎり1つでも無性に美味しそうに見えるフード映画のワンシーンのような状況になっているのだ。

 留守番中の私の甘美の時間。それが納豆ご飯だったことに目覚めた去年、この発酵食メーカーは本当に買ってよかった!と思っている。もちろんヨーグルトや甘酒や塩麹なども作れるので、気分次第で時々別のものを作っている。

 そしてこの季節。今発酵食メーカーに入っているのは、野菜の種だ(笑)夏野菜の種まきの季節が始まったのだけれど、温度が低いと中々発芽してくれない。そこで活躍するのが発酵食メーカー、すなわち保温器だ。

 種まき用の培養土ジフィーセブンに種をまいてから、豆腐の空きパックなどに入れたまま発酵食メーカーに入れて、30℃で数日間保って発芽を促したりしている。しばらく発酵器メーカーは発芽で忙しいので、美味しい納豆ご飯の準備はできそうにない。

 しばらく出張予定も無いようなので、秘密の(別に秘密ではないけれど)甘美の時はもう少し暖かくなってからになりそうなのです。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。