年末特別企画

プロが選ぶ「2017年ベスト家電」ライター編その1

 2017年の締めくくりとして、編集部員とライター陣が、この1年間で最も気に入った家電を3日間に分けてご紹介しよう。1日目は、話題を集めた調理家電やスマートスピーカーをピックアップする。

温めた餃子は数知れず! シャープ「ヘルシオグリエ」 by.すずまり

 今年買った家電製品でもっとも稼働率が高いもの、それがシャープのヘルシオグリエです。ブラックモデルが登場したとき、待ってましたとばかりに注文してしまいました。ほぼ毎日使っています。スーパーのお総菜やパンのあたためを中心に、揚げない唐揚げや焼き野菜作りに大活躍! もちろん温めた餃子は数知れず。あまりの稼働率の高さに「これ、私のために作られたんじゃないの」と思ってしまうほどです。

シャープ「ヘルシオグリエ」

 すでにオーブンレンジのヘルシオ(2009年モデル)をもっているにも関わらず買ってしまったわけですが、ヘルシオを持っていたからこそ、このサイズがいいと思えたのは事実。というか、オーブンレンジでの過熱水蒸気は「調理用」というイメージが強く、温めは電子レンジ、健康的な料理は過熱水蒸気で、ととらえていました。ですから、過熱水蒸気でお総菜が手軽に温められて、しかも外はサックリ、中はほかほかになるというのも大きな気づきになりました。

 ヘルシオグリエはトーストやパンのあたためも得意です。トースタージャンルは優秀なライバル製品も多いので買う方も悩ましいと思いますが、少人数で、お総菜の利用率が高いという方には間違いなくお薦めできます!

メーカー名シャープ
製品名ヘルシオグリエ ブラック
価格(編集部調べ)25,326円

うるつや&ほっそり指が叶う極上の美容家電「ルルド ハンドケア」 by.神原サリー

 TBS「マツコの知らない世界」で『ほぐし家電』の回に出演したくらい、マッサージ&癒し系の家電には一過言をもっている。そんな私が発売前にバイヤーさん向けの商談会に潜入して取材した時から感動してしまい、11月1日の発売を心待ちにしていたのが、アテックスの「ルルド ハンドケア」だ。

アテックス「ルルド ハンドケア」

 これまでもハンドマッサージ家電はいくつか使ったことがあるが、それとは別格。1本1本の指ごとに配されたエアーバッグの力で、指先に向かって引っ張ってくれるような“プロの手業”が体験できるのだから。

 サロンでのハンドマッサージと同様に、スマホやマウス、PC作業で疲れた手の疲れを癒してくれるだけでなく、ツボを刺激することで首や肩まで軽くなる。ハンドクリームを塗って(できればビニール手袋をはめて)から使用すると、ヒーター機能でクリームがしっかり手肌に浸透し、15分後に手を抜いてみると潤って艶々に! しかもむくみが取れてリングが緩くなるくらいほっそりするのだから感動的。手は一番に年齢を表すから念入りにケアしたいもの。ほぐし家電を超えた、極上の美容家電を手に入れて“うふふ”な私なのです。

メーカー名アテックス
製品名ルルド ハンドケア AX-HXL180
価格(編集部調べ)10,800円

照明やロボット掃除機は「Amazon Echo」で操作 by.石井 和美

 Amazon Echoは、家族に大人気で今年一番のヒット家電でした。使う前は「アレクサ」って家の中でスピーカーに語りかけるのは、なんか照れるわ……日本人だし……と不安に思っていましたが、そんな恥じらいは最初だけでした。

 既にアレクサに対応しているフィリップス「Hue go」やアイロボット「ルンバ980」と連携させました。ルンバは元々操作がとても簡単ですが、それでも「アレクサ、ルンバで掃除して」と、声で操作できることに慣れると、ボタンを押すことはなくなりました。Hueは色や明るさを変えることができるので、「アレクサ、ライトを20%にして」「アレクサ、ライトを黄色にして」と、気分に合わせて楽しんでいます。いちいちリモコンやスマートフォンで操作しなくてもいいので本当にラク。家の中の照明は、すべてHueにしたいくらいです。そんなわけで、私は家電の連動に感動したのですが、家族もEchoを愛用していて、その使い方はさまざまです。

スマートスピーカー「Amazon Echo」

 驚いたのは、子どもたちの使い方。「アレクサ、今日の天気を教えて」と朝になると語りかけ、温度を聞いて「寒そうだから、こっちの上着にしよう」とEchoの情報を頼りにしています。音楽もよく聴いており、「アレクサ、この曲をリピートして」と、教えてもいないのに使いこなしています。

 そんなわけで、我が家ではAmazon Echoは家族みんなに愛されており、狭いリビングの中で定位置を勝ち取りました。来年はアレクサ対応家電と、便利なスキルがどんどんでてくることを期待しています。

メーカー名アマゾンジャパン
製品名Amazon Echo
価格(編集部調べ)7,980円

小分けボトルがありがたい、発酵食メーカー「発酵美人 YXA-100」 by.徳王 美智子

 あまり日の目を見ないというか、大きく話題になることもないヨーグルトメーカーだが、毎年多くの商品が発売されるところを見ると、結構人気だと思われる。

 要は保温器という単純な製品だが、温度調整可能なメーカーが1つあると、ヨーグルトはもちろん、甘酒や味噌など、様々な発酵食品が楽しめる。

 この商品の特徴は、小分けボトルが付いていることだ。1食分ずつ分けて発酵することもできるし、「塩麹」「醤油麹」「甘酒」を同時に作るなんてこともできる。

こちらは枝豆を使った納豆。毎食1個食べきりで、清潔に保存できるのが良い

 私の場合、もっぱら大好物の「納豆」を作るマシンと化している。1食分ずつ食べられるように小分けボトルを使って発酵させているが、大豆の種類を変えて「食べ比べセット」を作ってみたりと、市販の納豆とは一味も二味も違う納豆を追求すべく、使い込んでいる。サイズもコンパクトで、価格も4,000円程度とお手ごろ。今の所、丹波の黒豆を使った納豆が最高だったが、来年もまだまだ納豆道を極めたい。

 迷いに迷ったが、シンプルな機能の中に「小分けボトル」を付けるという発想の「発酵美人」を今年の1台としたい。

メーカー名山善
製品名発酵美人 YXA-100
価格(編集部調べ)4,016円