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【始めよう薬膳レシピ16】お肌プルプル「白キクラゲのひんやりデザート」

続く暑さやジメジメに、プルプルお肌を叶えるひんやりスイーツはいかがでしょう。今回は、「ライチ」と「白キクラゲ」、フルーツで作る、サッパリスイーツのレシピをご紹介します。「ライチ」はイライラに効き、スイーツの喉ごしは滑らかで、渇きも癒えますよ。お子さんと作っても楽しいので、夏休みのおやつにどうぞ!

 

「白キクラゲのひんやりデザート」の食材効果

今回ご紹介するのは、美肌効果が期待できる「ライチ」と「白キクラゲ」で作る「白キクラゲのひんやりデザート」です。にぴったりの冷たいスイーツで、続くジメジメの不快感やどんよりした気分を吹き飛ばしましょう。

 

スイーツにトッピングした「小豆」はむくみを、「クコの実」は疲れ目を解消します。シロップに使う「氷砂糖」は体を冷やす作用が今の時季にぴったりなほか、咳止めになったり、喉のイガイガを抑える効果もありますよ。

 

また「白キクラゲ」や「クコの実」は、大手スーパーの中華食材コーナーや楽天市場、アマゾンなどのネットショップで購入できるので、お試しくださいね!

 

「白キクラゲのひんやりデザート」の材料(2人分)

ライチ:5~6個(生のほか冷凍も可)
白キクラゲ:1g(片方の手のひらに乗るくらい)
黄桃(缶詰め):70g(お好みで増減可) 
小豆:50g(または赤えんどう豆)
クコの実:適量
氷砂糖:100g
水:600ml
(シロップに使用)

 

「白キクラゲのひんやりデザート」の作り方

1.小豆はさっと洗い、できれば数時間水に浸してから水ごと鍋へ移し、30分ほど煮て、ザルへ上げておきます
2.白キクラゲは、1時間ほどお湯に浸して戻し、白くなってきたら鍋で茹でて、皿かザルに上げて冷ましましょう。石づきがあれば取り除いてから、食べやすい大きさに裂いておきます
3.皮を剥き半分に切って種を取ったライチと、1口大に切った黄桃は、ガラス皿か小鉢などの器へ並べておきましょう
4.鍋へシロップ用の水、氷砂糖を入れて煮立て、ほぐした白キクラゲを入れて20分煮ます
5.ライチと黄桃の器へ小豆を散らし、白キクラゲとシロップをたっぷり掛け、最後にクコの実を飾り、冷蔵庫で2時間ほどしっかり冷やしたら完成です

 

クコの実は、事前に水またはお好みのお酒に漬けておくと、ふっくらします。また黄桃の代わりに、お好みのフルーツやでもOKです。氷砂糖は、白砂糖やグラニュー糖、ハチミツでも代用できますよ。

 

薬効1「ライチ」

「ライチ(茘枝、レイシ)」は、肌ツヤを良くする美肌効果が有名です。ほかにも、体に「」を巡らせて消化を助けたり、不眠に効くとされます。果物のなかでは珍しく「温性」に分類されるため、体が冷えにくい、冷性が穏やかなフルーツです。

 

薬効2「白キクラゲ」

「白キクラゲ(銀耳、キンジ)」は薄い黄色のキノコの仲間で、乾燥させた状態で販売されることがほとんどです。水やお湯で戻すと徐々に広がって、白さと透明度が増します。効能は、体に不足した「水(水分)」を補い、アンチエイジング効果もあるため、美肌を目指せるほか、「帰経(きけい・食材がどの臓腑に入り、効いていくかを示した経路のこと)」に「肺(はい)」をもつので、皮膚や粘膜の乾燥を防ぎます。

 

美肌や老化防止に一役買う薬膳食材

今回使った「ライチ」と「白キクラゲ」は、どちらも美肌を目指したい方におすすめの食材です。以前「黒キクラゲ」と一緒に、「お疲れ肌」をテーマにした【不調の薬膳15】でご紹介しました。「白キクラゲ」は、あまり馴染みのない食材かもしれませんが、肌に良いだけでなく、滋養も補うので、試してみてくださいね。冷たいスイーツのほか、スープや煮込みにしても美味しいので、寒さや乾燥が増す季節にも重宝しますよ。

 

もうひとつ、トッピングに使った赤い「クコの実(クコシ)」は、「白キクラゲ」と同じで滋養を補う実です。【不調の薬膳19】では、ストレスに効果のある食材としてご紹介しました。五臓の「肝(かん)」に働きかけるため、ストレスを緩和したり、老化を防止する効果があります。この夏、心身の負担が大きかったと思う方もそうでない方も、「白キクラゲのひんやりデザート」で美味しくご自身を労わったり、気分転換をしてみてくださいね!

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。