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【不調の薬膳2】むくみ、乗り物酔いに、水分調整の飲み物とおやつ4選
2016年 6月 11日 00:15
気温が高かったり、蒸し暑い日が少しずつ増え、キンキンに冷えた飲みものやデザートが恋しくなり始めた方も多いのではないでしょうか。今回は、体内の水分を調整することで不調を軽減する、おやつやドリンクをご紹介します。体内の水分が多いというと、まず思い浮かぶのが「むくみ」ですが、「乗り物酔いしやすい」という方のなかには、体内の水分が少し多めのことがあります。東洋医学ではこの症状を「水毒」と呼びます。体にとっての不要物を排出し、代謝を整えることで、どこへでも出かけやすい体を目指してみませんか。
ホットウーロン茶でリラックス
緑茶や紅茶、ウーロン茶は全て同じ葉を使いますが、この葉を半発酵させたのがウーロン茶(茶葉:ちゃよう)。利尿作用が大きいため体内の水分調整に効果があり、頭痛やめまいに効果があるとされます。使用するお湯は沸騰したものでなく、80℃ほどの湯で淹れることにより、ビタミンCが守られると言われています。ウーロン茶は中国や台湾をはじめアジアを中心に愛飲され、茶葉の香りが高いことが多いのでリラックスの効果もあります。そのほか、中国茶とともに茶器を集めるといった、趣味としての人気も高まっています。
バナナケーキで家族とおやつ
カロリーだけでなく含まれる栄養素も多いので、バナナだけでも、おやつとして優秀な果物です。また、食物繊維を多分に含むので、お通じに効果があることでも有名ですね。消化が良いため、風邪を引いたときや小さなお子さまも安心して食べていただけます。バナナケーキを時短調理する場合は、ホットケーキミックスの力を借りると簡単です。健康が気になる方は、ニンジンのすり下ろしとハチミツをプラスしましょう。シナモン(肉桂:にっけい)を加えれば、不眠やむくみ解消効果も期待できます。
ケーキをちょっと我慢、小豆を使ったお菓子を!
日本では赤飯やお粥、お汁粉(おしるこ)と、主食からおやつまで幅広く使われるのが「小豆」ですね。かつては赤小豆と書いて「あずき」と読み、新年に無病息災を祈願するために使われたようです。全般的にむくみや胃もたれに効果があるとされますので、思い当たる節がある方は、ケーキやゼリーでなく、小豆を使ったおやつを選んでみてください。小豆ならお子さんも食べやすいうえ、鉄分や食物繊維が含まれる点もうれしいですね。
プーアール茶を試してみる!
ダイエットでよく名前を聞くお茶なので、「飲みにくそう」「苦そう」などのイメージがあるかもしれませんが、意外に甘みのあるお茶です。中国料理店で、ウーロン茶のかわりにサービスされていることもあるので、ウーロン茶だと思っている方も多いかもしれません。水分バランスを整える利尿作用だけでなく、動物性脂肪を体外に排出する効果もありますので、体重が気になる方にも向いています。苦い味が苦手な方は、甘みのある褐色のプーアール茶がおすすめ。一度、お試しを!
まとめ
薬膳というと、甘い物を一切食べてはいけないといった断食に近いイメージや、生薬だけが入った食事を想像している方も多いと思います。どのような食材であっても、食べすぎは体に良くないとされますが、薬膳には、お肉も魚もチーズも、シャーベットまでもが登場します。意外と何を食べても大丈夫なのです。大切なのは今の自分の状態と、食べものとの組み合わせ。多く摂取することで体を冷やしたり、組み合わせで避けたほうが良い食材は、レシピのなかで順次触れていきますね。