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【不調の薬膳15】お疲れ肌を改善!女性の味方「黒い食材」で美肌を目指す
2016年 9月 10日 06:30
薬膳では黒い食べ物が「疲労」や「美容」に効くとされていて、「黒豆」や「黒ゴマ」などの「黒食材」はどれも女性の強い味方です。そのほか、イライラを和らげたり美肌へ導く食材もご紹介しますので、黒い食材と一緒に試してみませんか。「黒」は五行の色彩で「水」の場所にあり、「腎」の働きを助けてエネルギーをチャージできる食べ物が多いのです。黒食材でお肌や体を整えて、秋を健やかに楽しめる体を目指していきましょう!
脱お疲れ肌に「黒キクラゲ」、ウルウル肌なら「白キクラゲ」
「キクラゲ」は体に足りない「水」を補う作用が強く、特に「黒キクラゲ」は「血」を巡らせるので、肌のシミを防ぎ、肩凝りへの効果も期待できます。豊富に含まれる「食物繊維」は、腸内環境を整えるのでアンチエイジングへの効果もあり、女性の強い味方です。また乾燥キクラゲには、「カルシウム」「カリウム」「マグネシウム」などのミネラルが豊富なんですよ。ウルウル肌を目指すなら「白キクラゲ(銀耳、ギンジ)」。同じく肌乾燥を和らげて保水力のある「梨」や、ストレスを軽減する「棗(なつめ)」と一緒にデザートやサラダに使われます。白キクラゲやライチは、絶世の美女と歌われた楊貴妃が好んで食べたとされる食材なので、みなさんもぜひ美女気分を味わいながらお召し上がりください!
イライラを防ぎ、満たされ女子を目指す「黒豆」
黒豆の「帰経(きけい)(食材がどの臓腑に入り、効いていくかを示した 経路のこと)」は「脾」や「腎」で、何となく疲れやすかったり、だるい、めまいがする、食欲がない、胃に水が溜まった感じがあるといった「虚」の証(しょう・反応や症状のこと)を補います。「補血」作用があるので貧血を予防するほか、大豆にも含まれる「イソフラボン」はホルモンバランスを整えます。さらに「ビタミンE」を含むので美肌、美髪への効果も期待でき、まさに女性やオシャレ男子の味方ですよね!「カルシウム」が豊富なのでイライラも防ぎ一石三鳥。黒豆は注目度が上昇中の食材で、最近はパンに入っていたり、お茶(黒豆茶)でも飲めるので身近な製品から試してみてくださいね!
ツヤ美人になれる!? 「血」を満たす「黒ゴマ」
肌ツヤ、髪のツヤを取り戻すなら「黒ゴマ」です。これまでも料理に「振りかけてみてください」とご紹介してきた黒ゴマは、造血作用があるので「血虚」を防ぎ、貧血を予防して、体を冷やしません。「腎」の機能を高めて老化を予防したり、白髪も改善すると言われています。しっとり肌を手に入れるなら、「山芋」のすりおろしと一緒に食べるとパワーが付きますよ!
リラックスして、愛され体質になる「黒砂糖」
煮物やお菓子を作るときに活躍する砂糖ですが、もし可能なら精製されていない「黒砂糖」を使うと、意外にも血流を良くして、ストレスや疲労の緊張から体を解いてくれます。薬膳では、疲労回復のため盛り付けたごはん、おかず、汁ものの上からティースプーン1杯ほどの黒砂糖をかけて食べることもありますよ。ホットミルクに入れるなら、牛乳+黒砂糖+きな粉(大豆)のかけ合わせで栄養価が上がります。「きな粉」は、黒豆茶や紅茶とも相性が良く、食べ方や飲み方にアレンジが効くので、黒砂糖と一緒にお菓子にも使ってみてくださいね。心を落ち着かせる「牛乳」は胃腸の働きも調えますので、日々健やかにリラックスして過ごしたい方は、ぜひお試しを!
まとめ
「黒い色」や「色の濃い」食材を始め、「クルミ」や「栗」、「ホウレン草」などの食材は「血」を補ったり、寒い冬を乗り切るためのパワー食材として登場します。もちろん1年を通じて入手できますので、エネルギーをチャージして体を元気にしたいときは、たっぷり摂って力を付けましょう。お疲れ気味のパパや、屋外での作業が続いたり、疲労が抜けない方もおすすめです。美肌効果の高い食材は皮膚をキレイにするだけでなく、腸内環境を整えたりエネルギーも補うので、たくさん活躍してほしい食材たち。みなさんがなりたい自分に近づいて、笑顔になれますように!