老師オグチの家電カンフー

世界一ダンディー!? な鼻毛カッターをゲッツ!

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
クラシカルなバーが似合う世界一ダンディーな鼻毛カッター(写真はイメージです)

恥ずかしいことほど、ちゃんとやりましょう。タイトルにあるとおり、鼻毛の話です。

大小便は「用を足す」に、陰毛は「VIO」という具合に表現が置き換えらるように、下半身や性的なことは、遠回しに言う、もしくは言わない文化があります。そこまででなくても、指摘することを憚られる2トップが鼻毛と体臭です。さほど親しい仲ではない異性に「鼻毛出てるよ」と言える人はかなりの少数派でしょう。よって、本人は鼻毛が出ていることに気づかず、家に帰って鏡を見てギョッとなるわけです。

いくら美形でも鼻毛1本で台なしになる。料理に小さな虫が混入するぐらいのパワーを、鼻毛は持っているのです。しかも、鼻毛には空気清浄の機能があるので、他のムダ毛のようにきれいさっぱり脱毛するわけにもいきません。自分でこまめにチェックして刈り込むしかないのです。

前置きが長くなりましたが、鼻毛カッターを新しくしました。買い替えの理由で大きいのは、電池駆動です。これまでは単四形乾電池を使用するタイプの製品で、電圧の低下でパワーが弱まり、電池交換のストレスがありました。今どきのUSB充電式がいいなぁと。

もう1つは、ヘッド部分を水洗いできる機種にしたかった。さらに、どうせならこの連載のネタになるといいなぁ、という基準で選んだのが、Yoose(ユーセー)「N1-S」です。価格は3,980円。

電動鼻毛カッター、Yoose「N1-S」。表面がミラー状なので、鼻毛チェックにも使えるかもしれません
保護キャップを開けるとヘッド部が
パッケージもイカしてるので、プレゼント用途にも

どうですかこのジッポライターのような金属の輝き。合金鋳造で、3層メッキ仕上げには17の工程が施されているそうです。

「鼻毛カッターがカッコイイ必要あるのか?」

ごもっともな疑問ではありますが、これなら机の上に置いても恥ずかしくなく、結果としてこまめに鼻毛のカットができます。

モバイルバッテリーなどのガジェットと一緒に持ち歩けるので、外出先でも鼻毛カットが可能。外出先で鼻毛が出ているのに気づき、爪でつまんで引き抜く(痛いし鼻の粘膜を傷つける)ことから解放されます。

鼻毛のカット能力は、どちらかというとマイルドな印象です。一瞬でバリバリとカットするパワフルさは感じられません。少し丁寧にカットしていく必要はありますが、音も静かなので少し長時間使ってもストレスはありません。

ヘッド部と電源ボタン。防水性能はIPX7で、水洗い可能
充電端子はUSB Type-C。フル充電で最長100分間の使用が可能

心穏やかに、1人バーで葉巻を嗜むような気分で使うのがいいんじゃないですかね。実際、鼻の中がスッキリしますし、見た目だけでなく嗜好性のあるアイテムではあります。全ての紳士淑女にオススメしたいです(ステマではありません)。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>