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パナの肩こり改善家電コリコランが進化 仕事中もこっそり使える
2025年10月22日 12:05
パナソニックが1989年から販売している、肩こりや腰のコリを改善する「コリコラン」が進化した。コリコランは業界で唯一、医療機器認証を受けている高周波治療器だ。従来はコイン型の本体を粘着テープで患部に貼り付ける必要があったが、2023年に登場した「コリコランワイド EW-RA550」では大幅にリニューアルされ、シート状の本体を羽織るようにして肩にかけるだけと、装着にかかる手間が激減した。
そして今年2025年、コリコランから新たに2つの製品が登場する。外出先でも身に着けやすいネックレス型の「コリコランループ EW-RA520」と、治療面積がコリコランワイドの約1.6倍で広範囲のコリをカバーできるようになった「コリコランワイド3D(肩用EW-RA560/腰用EW-RA561)」だ。
高周波デバイス12個から20個に コリへ立体的アプローチ
肩こりによるものも含め、欠勤には至らないものの健康問題が理由で生産性が低下している状態を「プレゼンティーイズム」と呼ぶ。同社によると、このプレゼンティーイズムによる日本人1人あたりの労働生産損失額は、1年間で約70万円にのぼるという。
実際に同社の複数の調査では、デスクワーク中にコリを感じる人や、肩こりや腰痛といった不調が仕事や趣味のパフォーマンスにも影響していると感じる人が多かった。
そんな肩こりを和らげるためにマッサージ機器を購入したり、マッサージに通ったりするも、いつしか使わなくなったり、通うのが億劫になってやめてしまったという人も少なくないだろう。
対して、パナソニックのコリコランの最大の特徴ともいえるのは、その「続けやすさ」だ。ピリピリとした刺激で筋肉に作用する低周波とは異なり、高周波治療器であるコリコランは無刺激で使える。低周波が届きにくい深部まで浸透し、血管を広げて血行を促進することでコリを改善する仕組みだ。
無刺激であるため長時間治療を続けやすいことに加え、コリコランワイド、コリコランワイド3Dは衣服の下に着用しても目立たない薄型のシート設計により、仕事をしながらでも使用できるところがポイントだ。
2023年のコリコランワイドには12個の高周波デバイスを搭載し、アタッチメントを付け替えることで1台で肩と腰の両方に使うことができた。一方、新製品のコリコランワイド3Dはデバイスを20個に増加。さらに、本体を肩専用と腰専用に設計した2モデルを展開することで、部位に合わせてより広範囲の治療ができるようになった。
なお、従来のコリコランワイドも、価格が手頃なモデルとして継続販売される。
新製品コリコランワイド3Dの肩専用モデルでは、従来は背中側からしかアプローチできなかったが、肩の上から鎖骨に差し掛かるあたりまでカバーでき、立体的な照射が可能に。これによって、頭や首を支える僧帽筋上部までしっかりアプローチできるようになる。また、背中側も肩甲骨まわりまで広くカバーしている。
腰専用モデルは腰のカーブにフィットする設計。背中で最も大きい筋肉の脊柱起立筋や、背中の深部にあり、コリの原因になりやすいという腰方形筋にもアプローチする。
高周波デバイスは増やしつつも、本体にアタッチメントを付けた状態で約139gの軽さを実現。特に肩こりがひどい人にとっては、肩に重いものを装着することが負担となるが、軽量設計により装着感が気にならないとしている。
コリコランワイド、コリコランワイド3Dのいずれも、肩にかけたり腰に巻いたりしてマグネットで留められるため外出中にも使えるが、より外で使いやすくしたのがコリコランループ。その名の通りループ形状で、首にフィットし、回転ズレが起きにくい構造と、外れにくい設計により落下の心配がないという。
高周波デバイスは「頭・頸板状筋」「肩甲挙筋」「僧帽筋」の周辺に4個搭載。首かけ型で、肩専用の設計となっている。
肩こりが軽い人は、まずはコリコランループで様子を見るもよし。つらい肩こりに長年悩まされているなら、家ではコリコランワイド3D、外出時にはコリコランループで絶えず治療するもよし。今回のラインナップ拡充によって、より柔軟な肩こり、腰のコリケアができるようになるだろう。
各製品の直販価格は次の通り。新製品「コリコランループ EW-RA520」(9月発売)は27,720円。「コリコランワイド3D」(11月上旬発売)は肩専用「EW-RA560」、腰専用「EW-RA561」ともに49,500円。既発売の「EW-RA550」は38,610円。












