藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

風呂のピンクヌメリが消えた! こすらないバスマジックリン除菌EXがラクすぎる

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
バスマジックリン エアジェット 除菌EX

幼かった娘たちの頭を順繰りに洗濯……洗髪していた日々はもう遠く。最近の筆者は梅雨の湿気に負けない身体作りのため、汗をかく半身浴での入浴中にのんびり本を読んだり、動画を観たりと優雅なものなのだが、それはそれとして気温の上昇と連動して今年もピンクヌメリの発生スピードが俄然速まってきた。

こんなの毎年の、いつものことではあるけど、「え~こないだ掃除したのに、またかよー」といつものように、閉口する。

先日も動画が一段落したところで洗い場に目を遣ったら、ドアと床の隙間のところがパーっとオレンジ色になっているのに気づいて、とりあえずテンションが下がった。

ちなみに我が家では浴槽は毎日洗うが、洗い場の掃除頻度は筆者の気が向いたらという程度で「何がなんでも日々無菌」とか1ミリも考えたことはない。そんなことに躍起になってたら病気になっちゃう。まあだからピンクヌメリ……メチロバクテリウムという細菌……もうっかり繁殖してしまうのだが、まあ見つけてから対処したところで誰も死なないので、いいのである。

むしろ新商品試用の好機である。ちょうど手元には登場から約2年が経つ、花王の「バスマジックリン エアジェット」に、ついに出た除菌を謳うライン「バスマジックリン エアジェット 除菌EX」がある。これを使ってみよう。

除菌剤が入っている

そう、バスマジックリンの除菌といえばバスマジックリンスーパークリーン。遡ればバスマジックリン除菌消臭プラス(2013年)で、かれこれここ10年ばかり「ピンクヌメリ(汚れ)といえばバスマジックリンのそれ系のラインで対処」というのが風呂掃除では定石であった。

しかし、この除菌成分が当初の「バスマジックリン エアジェット」には含まれていなかった。なにかたぶん行き渡るミスト成分的に相入れない何かしらの何かがあったのだろう。

さて筆者は正直なところ、ほんとのとこを言うと、浴槽の方の掃除についてはいろいろ手玉があるので(バスボンくんとか)「こすらず落とす」だけの恩恵は被りにくかったりはする。するのだけど、風呂ふたとか風呂椅子とか風呂壁とか風呂の洗い場の汚れの蓄積、沈着、ピンクヌメリの発生については「めんどくさい」と常々思っている。

なのでエアジェットでパーっと連射ミストを行き渡らせて「汚れ落としついでにピンク汚れを発生しにくくさせたい!」のは浴槽じゃなくて壁だの床だのの方だという……我がニーズについに合致した感。

拙宅の浴室、ユニットバスは「1218」という微妙にコンパクトなサイズではあるのだけど、洗い場の掃除は普通に億劫だ。築22年目でありプラスチックの躯体もコーキングも劣化しているので汚れもすぐにつくし細菌も増える(当たり前だけど、住宅設備は新しければ新しいほど汚れにくいものです)。とにかくこのヌメリやすい洗い場にパーっと噴霧してちょっと置いてパーっとシャワーで流すだけでどれほどの効果があるかがキモ。

というわけでまずは「パーっと噴霧してちょっと置いてパーっとシャワーで流す」をやってみたところ、ピンクオレンジの汁がテローっと垂れ流れるわけだ。

「うわ、なんか汚れ溶けた」。そして2~3日放置、まだ生えない。ので、その上からまた「パーっと噴霧してちょっと置いてパーっとシャワーで流す」を繰り返す。ピンク、生えない、生えない。生えない、生えない、と根比べしているうちに夏が終わってしまうかもしれないけど、筆者の優雅な入浴タイムの一助になるのは間違いないのである。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。