藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

【大掃除一点豪華主義その1】天井から浴槽、小物類までサッパリ! 「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です

 なぜだろう。大晦日が迫り、今年も「大掃除」に挑むとなると普段使いレベルの洗剤は封印して、特殊な洗剤ないしは道具を新たに手にしなければいけないような気がしてしまうのは。「根こそぎ」とか「強力」とか「業務用」と銘打たれている商品をあえて用いなければいけない、そうでないと意味がない……という、謎の切迫感が……ないだろうか? 私にはある。

 そういった師走的前のめり姿勢から、今回ご紹介する「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」を手に取ることは逆に難しいかもしれない。なぜなら身近すぎる商品だからだ。なにせ「バスマジックリン」、今年43歳にもなった筆者の生誕以前から市販されているナショナルブランド。歴史ありすぎ。知ってる。使ったことある。使いやすいけど別に根こそがない、普通に家庭用、大掃除にわざわざ使う? きっと多くの方がそう思うだろう。

 けれどもそんな方にこそ「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」を使ってみて欲しい。この緑のボトルはチョット中身が違う。掃除効果がひと味もふた味も違う。だからぜひ間違えないで「緑」をチョイス、とりあえず詰め替え含め2本分は確保して欲しい。価格も高くない。

「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」
メーカー名花王
製品名バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス
価格(編集部調べ)242円

 そして浴室まるまる、ぜひ以下の手順で掃除を試してみて欲しい。

 1、フローリングワイパー等にくくりつけたボロ布に「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」(以下、「スプレー泡」)を吹きつけ、天井面を拭く。端から端まで満遍なく泡が行き渡るようにしたい。拭いた布は捨てる。

 2、浴室換気扇(乾燥機)のフィルターを取り出し、スプレー泡を吹きつけしばらく浴室床に置く。

 3、浴槽をたっぷりのスプレー泡+スポンジ等で洗い上げ、すすがないまま、その上に同様の方法で洗った浴槽蓋、洗面器、風呂椅子、その他可動棚や小物類も置いておく(20分程度)。洗面器、風呂椅子は泡のまま置いた後、再度スポンジなどの硬い面でこすり直すと、茶色い汚れ(皮脂、石鹸カス)が浮き上がってよく落ちる。

 4、浴室壁にもスプレー泡を吹きつけ、スポンジ等でまんべんなくこする。ドア、換気スリットも同様に。床にもスプレー泡をふんだんに吹きつけて、よく行き渡らせながら床用ブラシでこする。滑って怪我をしないよう気をつけよう。カラン、シャワーホースなどもよくこする。汚れをゆるめておいた換気扇フィルターも、ここで古歯ブラシなど使ってしっかりこすり洗いし、すすいで水分を取り、再度換気扇部に設置しておく。

 5、換気扇を回している状態で、シャワー(湯がいい。理想は45℃程度)で、天井以外のあらゆる泡を一気に流しすすぐ。天井は比較的きれいなタオルぞうきん(湯でしぼったもの)をフローリングワイパーの先につけ、すすぎ拭きを2回繰り返して泡と汚れを取り去る。

スプレーは惜しまないのが大掃除のコツ

 これだけ派手に泡を噴射していると、おそらく1回の掃除でスプレー1本は余裕で使い切ってしまうかと思うが、ひるまず使い切るのがこの大掃除のコツといえば唯一のコツである。この作業を行なうことで、浴室における悩ましい謎のヌメリやピンク色の汚れ(メチロバクテリウムという細菌)、石鹸カス、軽微なカビ、雑巾臭さやドブ臭さの類が軽減ないし霧消していることに気づくはずだ。特に汚れの激しい浴室においては、同じ作業を1週間後に再度繰り返してみて欲しい。

 今回の作業でも概ね綺麗になるが、落ち切らない排水口の黒茶色いヌメリや黒カビ、しつこいコーキングの黒カビ、シャワーヘッドの詰まり、鏡の鱗状痕については、また回を改めて掃除法を説明する。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。