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Android「デバイスを探す」対応の忘れ物防止タグで、今までより安心!
2025年4月10日 08:05
Appleから、忘れ物防止タグのAirTag(エアタグ)が発売されてから、もうすぐ4年が経つ。本家AirTagのほか、同じようにiPhoneやMacなどの「探す」アプリから、だいたいの位置を把握できるこうした製品は、「Works with Apple Find My」の認証下で様々なメーカーから発売されている。
そんな忘れ物防止タグ(スマートタグ)に、ついにAndroid端末の「デバイスを探す」アプリに対応した「Pebblebee Clip(ペブルビー)」が、ソースネクストから発売された。価格は4,980円。
接続設定はiPhone/Androidどちらも簡単
ペブルビーは「Works with Apple Find My」と、「Works with Android Find My Device」のどちらからでも探せる、キーホルダーのような形をした忘れ物防止タグ。設定時に、iPhoneなどの「探す」もしくはAndroidの「デバイスを探す」アプリと接続設定して使う。ただし両端末で同時に認証することはできない。
初めに、接続設定に慣れているiPhoneで接続してみた。「探す」アプリを起ち上げ、「持ち物を探す」画面の「+」ボタンをタップし、「その他の持ち物を追加」を選択すると、間もなくペブルビーが検出されて、すんなりと接続できた。
何日かiPhoneと接続したまま使ってみたが、これまで使ってきたAirTagなどと同じで、使い勝手は良い。
そこで次はAndroidの「Google Pixel 7a」とつなげてみることにした。iPhoneとの接続を解除して、ペブルビー本体を初期化。「デバイスを探す」アプリをインストールした後にPixel 7aを起動する。iPhoneとペアリングしたのと同様に、ペブルビー本体の真ん中のボタンを2回タップすれば、Pixel 7aがペブルビーを自動で検出して接続設定に移るはずなのだが……いっこうに検出されなかった。
何度かペブルビーを初期化して、何度目かにはPixel 7aがペブルビーを検出したのだが、今度は接続設定へ進まない。また何度かペブルビーを初期化してみたり、「デバイスを探す」アプリをインストールし直したりしていると、何度目かに接続設定まで完了できた。
接続設定に手間取った原因は不明だが、とにかくペブルビーが使えるようになった。
使い勝手はAirTagとほとんど同じ
使い方は、iPhoneの「探す」アプリで使う場合と同様だ。Android端末……Pixel 7aの「デバイスを探す」アプリを起動すると、マップが開き、同アプリに紐づけされているPixel 7aとペブルビーが選択できるようになっている。ペブルビーを選ぶと、ペブルビーの現在地が表示される。
ちょうど春休みに入った息子が、妻の実家に行くことになったので、ペブルビーのほか、AppleのAirTagとEufyの「SmartTrack Card」を持たせた。
なお、今回は製品の性能を試すために利用したが、ペブルビーやAirTagのようなタグは、人ではなく物に装着して、置き忘れなどの対策に使う製品だ。ペブルビーの使用上の注意にもある通り、他者の同意を得ずに追跡や監視をする行為、そのほかの法令に違反する行為への利用は禁じられていることは当然ながら留意しておきたい。
今年度から小学5年生ということで、まだ1人での電車移動に慣れていない。「この電車に乗って終点まで行けば良い」という状態で送り出し、終点の駅の改札には義父母が迎えに来ているという手筈だ。それでも出発前の息子が、不安だというので「大丈夫、迷子になったら見つけ出すから」というと、「でも、近くにiPhoneがないと場所が分からないんでしょ」と。AirTagのことを言っているのだ。
そこで「今日は、こっち(ペブルビー)もバッグに入れておくから、Androidでも大丈夫。おじいちゃんに会えなかったら、誰でもいいから大人の近くにいれば、こっちで分かるから」と言い聞かせた。
ということで筆者は帰宅して、iPhoneとPixel 7aの「探す」系アプリを同時に起動してみた。iPhoneの「探す」アプリでは、すぐに場所を特定できた。息子が電車で北上していることが分かる。
Pixel 7aの「デバイスを探す」アプリはどうか? アプリを起ち上げたものの、まだ自宅が表示されている。あれ? おかしいなぁと思い、アプリを再起動した。すると無事に北上している様子が確認でき、駅のホームで送り出してから1時間後くらいには、妻の実家に3つとも到着していた。
AirTagもペブルビーも性能は同等
Pixel 7aとペアリングしたペブルビーを使って数週間になる。厳密に計測したわけではなく、あくまで感覚だが、荷物から離れてから場所が把握できるまでのタイムラグは、AirTagが最も短いように感じる。Apple以外のメーカー製のiOS対応製品と、Android端末と接続設定したペブルビーは、同じくらい。ただしこれは、その時々によって近くにいるのがiPhoneユーザーなのかAndroidユーザーなのかによっても大きく異なる、という点にも留意が必要。
特定した場所のズレは、AirTagとiOS対応機、Pixel 7aとペアリングしたペブルビーも同じくらいだ。また、いずれもアプリを開いた時により、タグが動いていなくても、指し示す位置がズレる。
いずれにしても、普段はそれほどシビアに場所を特定する必要もないので、満足している。それよりも、iOSにもAndroid OSにも対応していることが重要だ。
AirTagについては、今ではかなり認知が広がっている。多くのユーザーが利便性を実感し、筆者のように自転車もしくは自動車につけている人も多いようだ。今回のペブルビーのように、Androidでも使える製品を待ち望んでいた人もいるはず。そんな人は、迷わず買っていいだろう。また家族で所有するスマートフォンが、iPhoneとAndroidで分かれているなら、ペブルビーはなおさらおすすめ。どちらでも使えるし、2台のペブルビーにそれぞれ別のスマートフォンを紐づけし、同じ自動車やスーツケースなどに入れておけば、防犯性もアップするはずだ。
ちなみに、Androidと接続設定したペブルビーを持ち歩く息子と歩いていたら、筆者のiPhoneに「あなたと一緒に移動しているPebblebee Clipが見つかりました」と、iPhoneにプッシュ通知が届いた。ペブルビーがどこから一緒にいたかも、地図で確認できた。もし他の誰かのペブルビーが自分の荷物などに紛れ込んでいたら、こうしたプッシュ通知が来るということも知っておきたい。