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ワイヤレスイヤホン見つからない! そんな時Tileの超小型タグが大活躍した

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
ワイヤレスイヤホンに忘れ物防止用のBluetoothタグを付けてみた

これまでいくつもの忘れ物防止用のBluetoothタグを試してきたが、今回は「Tile(タイル)」の新シリーズを使ってみた。

既報のとおり、新シリーズには4モデルがラインナップされている。その中で、日々「便利だな」と実感しているのが、本体サイズが最も小さい「Tile Sticker」だ。実売価格は3,980円。

紛失防止タグTile、3回クリックで緊急連絡先へSOS

ワイヤレスイヤホンを即座に発見!

「Tile Sticker」を何に取り付けているかといえば、ワイヤレスイヤホンの充電ケースだ。ワイヤレスイヤホンを使うようになって久しいが、これまでに数えられないほど紛失している。紛失といっても、外出先で置き忘れたことは1度だけで、多いのは、よく探せばベッドの下に落ちていたり、バッグの底の方にあったりする……いわゆるプチ紛失。

「Tile Sticker」

使った物を元の場所に戻せない、筆者ならではの悩みかもしれないが、イヤホンを使いたいなと思った時に、サッと取り出して使えないのはストレスだ。※ちなみに、なぜかイヤホンの片方だけをなくしたりはしない。

ということで、充電ケースに取り付けた。

現在愛用しているワイヤレスイヤホンの充電ケース
充電ケースに取り付けたところ。色合いは似ているが……正直、かっこうが良いものではない

取り付ける前に、専用アプリで接続設定を行なった。アプリに表示される指示に従えば、特に迷うことなく設定は完了できる。

これで「イヤホンはどこだ?」と思ったら、アプリの「見つける」をタップすれば良い。タップして数秒後には、イヤホンの充電ケースからちょっとした音楽が流れてくる。

アプリの指示に従っていけば、迷うことなく初期設定ができた

それとは逆に、「Tile Sticker」の本体脇にあるボタンをダブルクリックすると、連携させたスマートフォンが鳴り出す。イヤホン同様にスマートフォンも、プチ紛失の多いアイテム。イヤホンを探す時はもちろん、スマートフォンを探す時にと、結局、毎日のように役立っている。

ちゃんとした人には不要なのだろうが、筆者にはものすごく便利であり、かなりのストレスが解消できた。なお「Tile Sticker」は、電池交換ができない。電池寿命は約3年ということだ。

よく紛失する家族共有の古いiPhoneとも連携

上述のとおり、スマートフォンをプチ紛失することも多い。特に、妻と息子が共有しているiPhoneは、プチ紛失しやすい。妻は外出時によく持っていき、帰宅後もバッグの中に入れたままということが多く、息子も使ったら使いっぱなしだ。

そこで、実売価格が5,780円の、ハイエンドモデルで電池交換も可能な「Tile Pro」を、その古いiPhoneと連携させることにした(機種はiPhone 7)。

「Tile Pro」
背面から電池交換できる
こちらも初期設定は簡単
薄いのでポケットに入れておいても良いだろう
質感がよく、丈夫そうだ

その「Tile Pro」をなくしては意味がないので、常に持ち歩くように言っている、息子の水筒カバーのポケットに入れておいている。

これで古いiPhoneを探す際には、「Tile Pro」の中央にあるボタンをダブルクリックすればよくなった。

同時に、この古いiPhoneにインストールした専用アプリを、筆者が現役で使っているiPhone内の同アプリと共有設定した。これにより、筆者のiPhoneのアプリからも、古いiPhoneが探せるようになった。

共有することで、筆者のアプリで息子の水筒や古いiPhoneも探せるようにした

そして息子の水筒カバーにある「Tile Pro」の位置情報だが、息子にスマートフォンを持たせていないので、息子が外出時にはどこにあるのかは分からない。同機はGPSなどの機能を備えていないためだ。

だがラッキーなことに、息子が水筒=「Tile Pro」を持って登校すると、正確ではないが、位置情報が時々送られてくる。これは、小学校の先生なのか生徒なのかは分からないが、Tileアプリを入れたスマートフォンを持っている人がいるからだろう。

登校後も、時々だけれど位置情報が更新される

なぜかと言えば、例えば息子の「Tile Pro」に、同アプリを起動しているスマートフォンを持った知らない人(仮にAさん)が近づくと、そのAさんのスマートフォンから息子の位置情報が更新され、筆者のアプリでも確認できるという仕組みになっているから。もちろんAさんに、息子の位置は分からないし、逆に息子や筆者にもAさんが誰なのかや、その位置は分からない。

この互恵機能は、各社のBluetoothタグの基本機能の1つだが、息子の小学校には、たまたま「Tile」ユーザーがいる……ということだろう。Tileアプリをどれだけのご近所さんが使っているのか分からないが、同アプリはiPhoneにもAndroidにも対応しているため、意外と多いのかもしれない。

筆者はiPhoneユーザーなので、これまでもAppleの「AirTag」や類似の製品を使ってきた。今回、久しぶりにBluetoothタグを使ってみて思ったのは、共有機能が充実していて便利だなということ。今後も使い続けそうな予感がする。

河原塚 英信