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iPhoneアプリの地図で場所が分かる、紛失防止タグが便利!
2023年2月1日 08:05
以前からアップルの紛失防止タグ(トラッカー)「AirTag」を、子供の学童バッグなどに入れて使っている。子供の迷子対策としての使用はメーカー非推奨だが、どこに子供がいるのか気軽に分かるので、安心だ。
「AirTag」と同様に、「Apple Find My」に準拠した製品がアップル以外から発売され始めている。今回は、SB C&Sから発売されている「Swissdigital Design(スイスデジタルデザイン)」ブランドの「Finder(ファインダー) SDBT011-RT(以下:SDD Finder)」を使ってみた。価格は3,480円。
製品が届いたら、まずは本体裏側のフタを取り外す。一旦取り外してから付け直すと、「ピーッ」と甲高い音が鳴り、電源がONになる。
あとは同機の近くで、iPhoneの「探す」アプリを操作して、同期設定を行なう。まずは「持ち物を探す」画面の「+」ボタンをタップし、ポップアップ表示された「その他の持ち物を追加」を選ぶ。はじめAirTagの時のように、「AirTagを追加」を選択したが、当たり前ながら認識されなかった。
「その他の持ち物を追加」をタップすると、画面が「探索中」となり、今回接続したい「SDD Finder」が見つかった旨、画面に表示される。ここで「接続」をタップし、「持ち物の名称を設定」→「絵文字を選択」→「(規約の)同意」と進む。このあたりは、AirTagと同じ。
持ち物に取り付けたタグから音を鳴らしたい時には、「探す」アプリの「サウンドを再生」をタップする。タップすると、中心部が青色に点滅しながら甲高い音で「ピーッ! ピーッ! ピーッ! ピーッ!」と音が鳴る。このくらい大きな音だと、バッグの中に入っていても、耳をそばだてなくても、すぐに場所が分かる。ちなみに本家のAirTagは、優しいサウンドなので、雑踏などでは鳴っていることに気づかないかもしれない。
今回は自転車に着ける予定だったが、どのくらいの精度で場所を認識できるのかを、AirTagと比較してみた。子供が持っていく学童バッグに、AirTagと一緒に取り付けて移動してもらった。
何度か試した結果、「見つかったよ」という通知が、AirTagのほうが早く、回数も多いことが多かった。ただし、iPhoneユーザーが近くにいれば、位置情報の精確さは変わらない。
AirTagと大きく異なる点が、2つあった。
1つは、AirTagと異なり、Bluetoothの通信範囲でタグの詳細な位置を探せないこと。AirTagでは、「探す」ボタンをタップすることで、「こっちにあるよ」と言うように矢印で、タグの詳細な位置が分かる。だがSDD Finderには、その機能がない。
2つ目の違いは、登録したiPhone(つまり筆者のiPhone)以外のiPhone(妻のiPhone)が、SDD Finderと一緒に移動すると、その妻のiPhoneに「SDD Finderは、あなたと一緒に移動しています」と、すぐに通知が行ったことだ。要は「あなたは誰かに、つけられているかもしれませんよ?」ということ。もしSDD Finderが付いた落とし物を拾った場合なら、「それを持ち歩いていることは持ち主に通知されています」ということを意味する。
妻のiPhoneに、どんな時に上記の通知が表示されたかと言えば、子供を学童へ迎えに行き、自転車で一緒に帰宅してきた時だ。学童から自宅までは自転車で5分程度。その短い時間でも、注意喚起のポップアップ通知があった。それも1度ではなかったので、規定の距離と時間で一緒に移動すると、通知される仕様なのだろう。ちなみに1年近く使っているAirTagでは、そのような通知は、これまで1度もない。
形状は少し分厚く、プラスチックの本体素材が、AirTagと比べるとチープな感じは否めない。だが、誰かに見せるものではないので、そのあたりは気にならない。特段の防水性を備えていないようなのと、比較的に簡単に裏蓋が外せる点を考えると、濡れる場所での使用は避けた方がよさそうだ。
ちなみに価格は3,480円と、AirTagの4,780円と比べるとリーズナブルだ。そのほか、AirTagと異なるいくつかのポイントを把握して、どちらを選ぶかを決めればよいだろう。