ぼくらの自由研究室

宇宙遊泳を体験して青い地球を見てきた

本日より「ふるさとチョイスCafé」(東京・有楽町)にVR宇宙遊泳の体験コーナーが設置され、4月29日(日)まで無料で体験することができます。昨日、その共同記者発表会が開催されたので、ひと足先に宇宙遊泳体験をしてきました。

「ふるさとチョイスCafé」で体験できる宇宙遊泳

これは鹿児島県肝付町が、ふるさとチョイスの「ガバメントクラウドファンディング」プロジェクトを活用し、チェンジ社の協力のもと開発した地域創生プロジェクト「VR宇宙美術館」。VR空間上でJAXA(宇宙航空研究開発機構)のデータを活用した宇宙美術館「DIONE」を建設するという内容です。ふるさと納税では、寄付金の使い道を指定することができますが、総額2800万円を超える寄付金を集めています。

総額2800万円を超える寄付金を集めた「VR宇宙美術館」

肝付町には、日本に2カ所しかないロケット発射場のひとつである「内之浦宇宙空間観測所」があります。これまでに小惑星探査機「はやぶさ」「イプシロン」をはじめとする大小400機を超える科学観測ロケットや衛星の打ち上げを行うなど、さまざまな宇宙関連の取り組みを行っています。“宇宙に一番近い町”である肝付町が、VRを利用して地域が抱える課題を解決しようとする新たな取り組みです。

宇宙遊泳はステージに座って体験します

そんな宇宙美術館「DIONE」のVRコンテンツ第一弾である「宇宙遊泳」を体験することができます。宇宙開発予算が縮小傾向にあるなか、未来を担うたくさんの子どもたちに「宇宙」に興味を持ってもらおうという教育目的もあります。そのため、もしVR酔いすることがあれば、その時点で宇宙への興味を失ってしまうため、VR酔いを起こさないための工夫をはじめ、興味を持ってもらうためにプロジェクションマッピングによる演出にもこだわっています。

ゴーグルとコントローラーはLenovo製

ちなみに“月のうさぎ”をイメージしたキャラクター「ビビ」くんが、宇宙遊泳をガイドしてくれます。宇宙空間という世界では、セリフやBGMがあることで安心感が高まるそうです。ステーションを出発すると、青い地球や広大な銀河、そして美しく輝く月など、360度の宇宙空間を眺めながら宇宙遊泳を楽しむことができます。中・高校生を意識したVRコンテンツですので、激しいアトラクションが好きな人には物足りないかもしれませんが、ゆっくりと宇宙遊泳すると癒されると思います。

ガイドの「ビビ」くん

今後は「光の速度体験」や「宇宙の広大さの体感」などのコンテンツも公開される予定です。また、視覚だけではなく、触感などにもこだわった体験コンテンツを提供していきたいとのこと。

今回の期間中は、イプシロンロケット2号機の打ち上げを記念し、おいしさをとことん追求するため6カ月以上かけて研究開発した肝付町のロケットアイスも発売されます。興味がある人は足を運んでみてはいかがでしょう。

宇宙遊泳体験 in ふるさとチョイスCafé
開催日時:4月24日(火)~29日(日)11:00~18:00
会場:ふるさとチョイスCafé
内容:・VRで宇宙遊泳の体験(10分程度・13歳以上)コーナー設置 ・肝付町の御礼の品(ロケットアイス)の発売
参加費:無料
申込み:不要

清水英行