e-bike日々徒然
四国の130km走破するMTBレース中止で無念 来年はe-MTBで楽しみながら完走したい!!
2024年12月27日 12:30
e-bike Watchでは、e-bikeで走れるレースにも積極的に体験していますが、実は11月に開催される予定だった「松野四万十バイクレース2024」にも初参戦の準備を進めていました。愛媛県松野町・宇和島市、高知県四万十市にまたがる林道を中心とした里山を走るバイクレース。そして、最高峰のアルティメットコースは距離130kmを超え、日本でもトップクラスの過酷なレースとも言われています。昨年からは「E-BIKE アルティメットクラス」「E-BIKE アドバンスドクラス」も設けられました。
残念ながらレース自体は前日にかけて降り続いた雨のため、倒木や土砂崩れなどの危険性が高まったため、中止となってしまいましたが、レースに向けて準備した車体や装備などを紹介します。
充電マネジメントが必要となるレース
以前に参戦した「ツール・ド・美ヶ原」ヒルクライムレースで知り合った読者の方からのお誘いが参戦のきっかけ。「松野四万十バイクレース2024」はソロでは走れず、2名以上のチーム体制での参戦が必須となるため、編集部・清水氏と筆者が参加し、合計3名のチームで走る予定でした。
以前から走りたいと思っていた四国の林道を走れるレース、それも普段は開放されていない国有林の中の林道を含む130kmを走るコースということで、かなりワクワクしていました。ただ、コースの長さもさることながらオフロード率は50%を超え、獲得標高は3,000m超というアップダウンを繰り返すコース。これまで走ってきたレースと比べても圧倒的に過酷です。e-bikeとはいえ、久しぶりに筋トレの日々が始まりました。
体力的にキツイのはもちろんですが、バッテリーの消費も激しいのは間違いないので、レース途中での充電は必須。電源が利用できるステーションも準備されているのですが、スペアバッテリーは禁止で充電器を持って走る必要があります。オフロードコースを走るのでパンク修理などのトラブルに対応できる準備もしておかなければなりません。これまで走ってきたレースは、基本的にドリンクを入れたボトルを準備する程度でしたが、今回は装備品やそれらを入れるバッグなども考える必要があります。
レースでは車体はベスビーのフルサスe-MTB「TRS1.3」とハードテイルe-MTB「TRX1.3」で走る予定でした。どちらも630Whの大容量バッテリーを搭載しているので、充電回数を少しでも減らせるのを期待してのセレクトです
また、もうひとつの問題はe-MTBをどうやって運ぶか? 飛行機では運べませんし、クルマで向かうにもかなり距離があります。そこで今回は裏技的な感じで、ベスビーの取り扱いがある宇和島のサイクルショップ「サイクルライフいぬがい 新田町店」まで車体を送ってもらうことにしました。
バイクパッキングスタイルで必要なものをたっぷり持って行く
普段は人が入らない林道を走るということは、かなりガレていることが予想されるので、パンクに備えて替えのチューブやポンプなどを用意する必要があります。エイドステーションが充実しているという情報は得ていたので、食事については心配なさそうですが、行動食は準備しておきます。途中で天候が崩れた場合も想定して、上下レインウェアも用意しました。
普段、トレイルライドなどに出掛ける際はバックパックに必要なものを入れて行くことが多いのですが、130kmを走破するとなると体に掛かる負荷は侮れません。そこで必要なものは車体に装着したバッグに収納するスタイルで行くことにしました。使用するつもりだったアイテムは、防水性には定評のあるORTLIEB(オルトリーブ)などのバッグ。e-MTBに装着しても、運動性をあまり損なわないのも選択した理由です。
今回のレースでの使用は難しそうでしたが、街乗りやツーリングなどにはかなり役立ちそうだったのがSKS「トラベラースマート」というトップチューブ上に装着するバッグです。コンパクトな外観ですが、1.35Lの容量があり、上部にスマホも収納可能。そして、スマホを収納した部分は取り外すことができるので、休憩時などにスマホをわざわざ取り出す必要がありません。防水構造ながら、充電ケーブルを挿入することもできるので、外部給電機能があるe-bikeとの相性はかなり良さそうです。
最後に、レースは中止になってしまいましたが、主催者から参加賞は届いたので、それだけ紹介しておきます。いろいろな地域のレースに参加してきましたが、個人的に一番うれしいのはご当地の名産品(特に食べ物)がもらえること。きっとレースのエイドステーションではご当地の美味しいおにぎりなどが食べられたのだろうと想像しました。来年もぜひ参加して走ってみたいです。
今回は残念ながら走ることができませんでしたが、来年はなんとしても走りたいところ。そのために体力作りは今のうちからしておこうと思います。