e-bike日々徒然

Ternのミニベロe-bike「Vektron S10」のハンドルをカスタマイズしてみた

筆者が常用しているミニベロe-bikeことTern(ターン)のVektron(ヴェクトロン) S10。最初のレビュー記事はコチラに書きましたが、その後購入。エラく気に入っていて、本気でもう一台買おうかナ~とか考えております。

Vektron S10の良さは、取り回しがよくてコンパクトで、ちょっとした日常使いに便利でありつつも、スポーツ走行もバッチリ行なえる汎用性。いわば“バーサタイルに使えるe-bike”なんですが、“バーサタイル=何に使っても中途半端”という図式に当てはまらないトコロがグレイトです。

それから、折りたたみ(フォールディング)ミニベロe-bikeですが、太いタイヤと十二分な車体剛性が走行感の良さにつながっているのもいい。例えば……実は長距離走行もイケちゃう安定性と乗り心地を備えていたりします。

この自転車でヒルクライムを含めた50kmオーバーサイクリングをしても、“ムリな感じ”は全然しません。ドライブユニットは静かさで知られるボッシュのActive Line Plusを採用していて、自然の音を聞きながら気持ち良い長距離サイクリングを楽しめます。いや~まあ、よくできたe-bikeです。

ただ、ひとつ難点を挙げるとすれば、バーハンドルであることと、ハンドルに伝わる振動。って、ふたつかもしれませんが、つまりは手や手首が疲れやすいことです。

タイヤが太いとはいえ、小径車でサスペンションもないので、路面の振動がハンドルやサドルに伝わりやすい。また、横一文字のバーハンドルなので、手首の角度が固定されています。それだけでも疲れやすいのに、振動もよく伝わってくるので、やや長距離のサイクリングをすると「あー手首が痛い~」みたいに疲れがち。特に傾斜とブレーキングで手のひらや手首に体重がかかる下り坂では、痛みが顕著に出ます。

そこで筆者は、この手首の疲れや痛みを取るべく、Vektron S10のハンドルをカスタマイズしました。具体的には、「バーエンドバー」とか「バーセンターバー」と呼ばれる、ハンドルの握り方を変えられる棒状パーツの追加です。

いろいろな使い方がある棒状パーツですが、例えばハンドルの端に装着して握れば、手首を縦向きにしつつ、ハンドルを安定的に強く握れます。単にバーハンドルを握ると手首が横向きになりますが、その状態と比べると手首が縦向きのほうが脇を締めやすくハンドルを手前に引きやすく、体幹を使ってのペダリングがしやすくなります。つまり、よりグイグイと強くペダルを踏めるようになる。

もちろん、手首の角度を必要に応じて変えられるようになるので、長時間のライドでも手首の痛みが出にくくなるというメリットもあります。実際、それが目的でこういった棒状パーツを使っている人が多いように思います。筆者もそう。特にe-bikeだとさほど強く漕ぐ必要はないですしね。

で、取り付け方ですが、これもお好みです。筆者の場合はハンドルの左右グリップの内側に装着しています。

これには理由があります。手首を縦向きにして握り、手首を休ませている状態でも、前後のブレーキレバーを引いてブレーキをかけられるから。棒状パーツをハンドルの両端に装着してそれを握ると、ブレーキレバーから手が離れてブレーキ操作ができなくなってしまって危ないってわけですね。

上の写真のように、グリップの内側に棒状パーツを装着して使えば、必要に応じて手を少し動かしてブレーキレバーを引くことができます。また、ハンドル端に装着していると棒状パーツが何かに引っかかりやすくもなりますが、上の写真の位置ならそういう問題も起きにくいというわけです。

バーハンドルで手首の痛みを感じている方は、バーエンドバーやバーセンターバーを使ってみてください。あのイヤな痛みや痺れがけっこー解消されますよ♪

スタパ齋藤