ニュース
ソニー、遊びとロボットを融合した新たなプラットフォーム「toio」
2017年6月1日 16:17
ソニーは、ロボットを動かすようにして遊べるおもちゃのプラットフォーム「toio(トイオ) TA-T010」を12月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20,000円前後(税抜)。
創意工夫によって遊び方が広がるという、おもちゃのプラットフォーム。別売りのtoio対応タイトルと組み合わせることで、直接おもちゃを触りながら操作し、アクションゲームやパズルゲームなどを楽しめる。
toio自体は、本体となる「toioコンソール」と、モーター内蔵で動き回る小型ロボット「toio コアキューブ(2個)」、キューブを操作する「toio リング」の3つから構成される。別売りタイトルのカートリッジをセットし、キューブを専用マットの上に置くことで動かせるようになり、キューブ同士を戦わせたり、パズルを問いたりできるようになる。
キューブは、レゴを組み合わせてカスタマイズも可能。思い思いの形に変形させられ、子どもたちの創意工夫によって自由なキャラクターを作れる。テレビやパソコンに繋がずに使用するため、自分の手で作ったキャラクターを目の前で動かせる点が特徴。
キューブの駆動には、ソニー独自の絶対位置センサーと高性能モーターを採用。専用マット上の位置を正確に検知し、toioコンソールからのワイヤレス制御によって正確な動作が可能になる。キューブの位置や方向はリアルタイムで認識され、別売りタイトルに合わせた自動制御や、キューブ同士の位置関係に合わせた動作を実現。磁石のようにくっついたり、並走したりと、さまさざまな動きがプログラミングされている。
遊びとロボットを融合。思いを込めて作ったロボットが実世界で動く
ソニー 新規事業プラットフォーム 新規事業創出部 田中 章愛氏は、製品について以下のように語った。
「遊びとロボットを融合したものを作りたいという思いから始まったのがtoioです。開発段階で子供200人に体験してもらい、子供たちがもっと遊びたい、家に持って帰りたいと思うような製品にすることを心がけました。キューブは自由にカスタマイズできるので、思いを込めて作ったロボットが実世界で動くという経験から、学びが楽しめます」
別売りタイトルは、パズルゲームやアクションゲームができる「トイオ・コレクション TA-C0S001」と、工作した紙とキューブが生命体のように動き出す「工作生物 ゲズンロイド TA-C0EU01」の2種類を、12月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、5,000円前後、4,000円前後(税抜)。
なお、toio単体では遊べない。対応するタイトルは現時点で2つだが、今後はバンダイからも発売予定で、順次拡充していくという。
「トイオ・コレクション」は、マットやハプニングシールなどが同梱。マットの上にtoioコアキューブを置くと、キューブが動くようになり、バトルゲームなどが楽しめる。キューブ同士を戦わせ、一方が倒れた際は自動で勝ち負けも判定してくれる。
「工作生物 ゲズンロイド」は、工作キットや専用マットなどを用意。同タイトルは、ピタゴラスイッチを制作したクリエイターグループ「ユーフラテス」が監修。
付属のキットから簡単な工作をして動きを選ぶと、工作した紙とキューブが生命体のように動き出す。作り方ブックも付属するため、簡単に工作して楽しめるという。
toioコンソールの本体サイズは、約190×85×20mm(幅×奥行き×高さ)。液晶はモノクロLCD。入出力は、toioリングコントローラー接続端子2個、toioカートリッジ接続端子、toioコアキューブ充電端子2個、拡張端子1個を備える。通信規格はBluetooth 4.2。ACアダプターが付属する。
6月1日には、先行予約販売を開始。ソニーが運営するEコマースサイト「First Flight」にて、toioと対応タイトルなどが入った初回セットを数量限定で販売する。初回セットには、レゴ製品も特典として付属しており、商品は一般発売前の11月下旬に届けられるという。